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10 .誤っているものはどれですか .難易度:★★☆

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裏回答

A,B⇒○本邦では、頸部細胞診が陽性の場合にHPV検査が推奨されている。

解説

頸部の検査の流れはよく出題されるので、知っておきましょう。メモメモφ(・ω・*)

まず、頚部細胞診が行われます。これは、自覚症状がある場合や健診でも行われる一般的な検査です。細胞診の検体採取法には、擦過法、吸引法、穿刺法があり、擦過法が最も一般的です。|・ω・`)フムフム

子宮頚部のSCJ領域を中心にブラシなどで擦り細胞を採取します。(´つω・`)

擦過した細胞検体は乾燥しやすいので、すぐさま湿固定(95%アルコール)します。そしてパパニコロウ染色をします。🔬

🌟細胞検査士および細胞診専門医の診断により、ASC-USの判定であれば、ハイリスクHPV検査(16,18,31,52,58型など)を行い、陰性であれば、Ⅰ年後に再検査します。

🌟細胞診でASC-US以上の判定および、ASC-USでハイリスクHPV陽性の場合に、コルポスコピーや組織診を行います。

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ハイリスクHPV検査についてもう少し説明を加えます。

ハイリスク、ローエリスクはその名の通り、発がんリスクが高いか低いかで分けられています。

ローリスクHPVは6,11型(尖圭コンジローマ 外陰部や肛門周囲にできるいぼ)、2,4型(尋常性疣贅 じんじょうせいゆうぜい 小さな傷口から感染するいぼ)、3,10型(青年性扁平疣贅 女性に多く、顔面やおでこにできる平らないぼ)などがあります。🥺

一方でハイリスクHPVは16,18,31,52,58型などがあり、子宮頸癌の発症に関与します。

こういった問題は毎年出題されるのでしっかり覚えておいてくださいヾ( -`д´-


また、日本、ニュージーランド、韓国では細胞診単独検診が一般的ですが、オーストラリアなどではHPV検査単独で行っており、今後日本もHPV検査主軸になっていくと思われます。

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