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選ばれない現実を変えるなら

「誰からも求められることがない」

ビジネスをやっていて、これほど苦しいことはないでしょう。

それは業種・業態に限らないと思います。

もちろん、売り手・買い手の関係だけでなく、一つの組織の中で働いていても、頼りにされる人とされない人がいて、「されない側」というのは、相手の感情に関わらず、なかなかに苦しい。

またある人にとっては、人間関係がそうかもしれない。

僕で言えば、まさに「コーチング」がそういうものでもありました。

そんなに甘いものでもないし、提供価値がないものは売れない。

それがビジネスの世界の鉄のルールです。

「一生懸命やっている」そんなことは、クライアント側からしたら「知らん」話です。

僕には、なかなか自分を変えることができなかった「空白の3年」が存在します。

残念ながら、その3年は「時が過ぎ、ただ年齢を重ねただけ」の日々でした。

もちろん、会社員としての仕事はしていましたので、そちらでは何とか成果を出していましたが、心の中にはコーチングに対するくすぶった感情がどうしてもありました。

ある時は会社員であることを理由にし、またある時は、家族との時間があることを理由にする。

SNSではなんとなくいいことを言わないと…と思いながら、(実際はどうかわかりませんが)自分から見て「選ばれている」人を見ては嫉妬をし、黒い感情を育てる。

講座に出ても、セミナーに出ても、セッションをしても、どうにも自分を変えることができなかった。
(なんてコーチャブルでない人間だったんだ我)

控え目に言ってもクソ野郎で、そういうあり方だからそうなんだ、と今ではわかりますが、当時はただただその苦しさから、自分のことしか考えることができずにいました。

図太いだけなのか、鈍感なだけなのかはわかりませんが、それでもメンタルを病むことはなく、「それなり」に過ごしてこれたのは、ひとえに周囲のおかげです。

自分がなぜ、その3年ほどの間、コーチとして(というか人としてか…)全く成長することなく、歳だけをかさねてしまったのか。

自分ではそうではないと思っていても、どこか外のせいにしていたからにほかなりません。

・講座やセミナーに出れば答えを教えてくれる
・何をすればいいのかは環境を変えればわかる

書いてて情けなくなりますが、まあ思ってましたよ。ええ。思ってました。

本を開く目的は、答えを探すためだったし、SNSは現実逃避の場。

あからさまに答えを教えてくれ、とは言えないから、「行動しない」選択をして逃げる。

そりゃあ、成長なんてするはずもなく。

最初から最後まで、自分を自分で変えることがなかった。

人の指示がなければ、何かを為せない、最もなりたくない人間になっていました。

心の中で、周囲に当たり散らしているような態度は、おそらくは些細なところに出るものだし、伝わるもの。

「選ばれる」からは遠い。


まあでも、そんな時間が長くなると、いい加減気づくわけです。

曲りなりにもコーチングを学んできたわけだし、悪い意味でベクトルが自分向きになっているなんてことに。

いきなり自分を変えるなんてことはできないわけですが、そこからちょっとずつ、言動をかえていくことにしました。

そこからは、人からどう見えていたかはわからないところもありますが、それでも成長曲線にまた入ることはできたと思います。

それが、先日のプロフェッショナルコーチ試験のスコアでもわかりました。
(下がってたのもあったけど、上がっていることもあったので)

声をかけてもらう機会もできました。

前後の違いになにがあったかとすれば、自分で自分に課題を設定したこと。

「コーチング」としてセッションの機会がなかったとしても、それを言い訳にせずにコーチ力を高めるには何をするか。

自分のクソみたいなあり方を変えていくために、じゃあ自分は何を変えていくのか。

「〇〇しなさい」みたいな本が溢れる中で、そういうことではなくて、誰に何をしろと指示してもらうでもなく、目標をもって、課題をもって、誰に褒められるでもなくても、自分で自分に対して挑んでみる。

たとえ成長曲線が右に1㎜くらいしか上がっていかなくても、その1㎜は確かに偉大な1㎜なわけです。

コーチングは基本的にアドバイスをしないものですが、つまるところ、それは自分で自分に挑むことに価値をおくものだからだろうなと今は思います。

そこに外からの答えなんてないわけで、アドバイスが根本的にできるものではないからです。

社会のおかしさに声を上げることは重要なことですが、そればっかりでもやっぱりだけで、自分で自分に挑むことなしに、人生がかわろうはずもなかったのです。


今はもちろん、変化の道半ばにあります。

きっと、この記事を読んでくださっている君もまたそうでしょう。

自分自身に課題をもって挑んでみる。

何をやるにしても、これが第1歩目ではないでしょうか。


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