万年冷え性は温泉で治る？
冷え性に悩んでいる。しもやけがひどい。筋肉痛がある。関節痛が治らない。メンタルの疲れが抜けない。
とにかく体の不調に悩んでいる人に、私がおすすめするのは”天然温泉 卑弥呼ロマンの湯”。
湯治と称して私がせっせと通う、この地味で小さい超地元民用の温泉について、全力で紹介していきます。
天然温泉 卑弥呼ロマンの湯
卑弥呼ロマンの湯ってどこにある？
卑弥呼ロマンの湯は、福岡県朝倉市甘木１９８番地１にあります。天然温泉ですが、位置づけとしては健康福祉館*です。
*健康福祉館：「子どもから高齢者まで全ての市民の健康保持と市民相互の交流を図るとともに、福祉の増進に寄与するため」の施設。
朝倉市の位置は、福岡県の中南部。筑後と言われる地方で、特産品は巨峰や栗、柿などのフルーツ。農業がさかんなおかげで、のどかな田園地帯を見ることができます。
朝倉市の近くにあるのは、東峰村や久留米市。どちらも自然豊かな場所です。
そんな緑あふれる朝倉市にある卑弥呼ロマンの湯。西鉄甘木線甘木駅から車で５分+徒歩１０分、または甘木鉄道甘木駅から車で５分+徒歩１２分の場所にあります。途方もなく行きづらいひっそりとした静かな温泉です。
卑弥呼ロマンの湯の料金は？
他の温泉はそれなりに高いお値段もありますが、卑弥呼ロマンの湯は良心的。健康福祉館のため、お安めになっています。
中学生以上65歳未満：530円
65歳以上・障害者：420円
小学生：200円
小学生未満：無料
券売機で購入し、券をスタッフに手渡し。スタッフに靴箱の鍵を渡すと、脱衣所のロッカーの鍵と交換してもらえます。
脱衣所のロッカーはそこまで大きくないので、靴箱は1人で1個の利用がおすすめです！
卑弥呼ロマンの湯のお風呂は何個？
大浴場がひとつと、打たせ湯が2つ。とてもシンプルです。
大浴場はそれなりに広いため、”ぬるめ”の場所と、”熱め”の場所があります。お湯が出てくる場所から遠いのが”ぬるめ”の場所で、近いのが”熱め”の場所。
熱いお湯が苦手な人は”ぬるめ”の場所でのんびりすると、のぼせることなくゆったりできます。
卑弥呼ロマンの湯の温泉の質は？
「お湯なのか？」と疑うほど、とろりとしたお湯です。詳しくは以下の通り。
とろーりとした肌触り、源泉かけ流し天然温泉
地下1500メートルから湧く、アルカリ性単純温泉（低張性アルカリ性高温泉）、PH値9.44、泉温47.6℃の天然温泉の完全かけ流し方式で、トロトロした肌触りの良さが自慢の大浴場（低温湯・高温湯）と、打たせ湯の浴室があります。木の香りと温もりに包まれ、心とからだを癒してください。
上記に書かれてあるように、木の香りと少しの硫黄の香りが漂っています。香りが湯気でふわりと匂い、「温泉だ～」と五感を通して感じられる温泉。自然の香りが好きな人にはかなり嬉しいのではないでしょうか？
お湯はアルカリ性のため、皮膚への刺激は少なめ。私は敏感肌で皮膚が荒れやすい体質ですが、この温泉の入浴後はしっとりとした質の良い肌に。
アルカリ性の温泉ってどういう効果？と思われるかもしれませんね。さくっというと皮膚のクレンジング効果があります。
対して酸性の温泉は殺菌効果・ピーリング効果。酸性の温泉は、皮膚炎やアトピーに悩む人におすすめ。
補足：温泉の質について
酸性やアルカリ性といった”温泉の質”について、詳しく・簡単に書いているサイト様がありました。以下をご覧あれ。
酸性
液性が「酸性」のお湯は、ややピリピリするような肌触りが特長で、入浴後の肌はつるつるします。
酸性のお湯には、皮膚表面にある古い角質を柔らかくし溶かす作用があるため、ピーリング効果が期待できます。
身体の新陳代謝も促してくれため、昔から慢性的な皮膚病などの治療にも使われきたとされています。
ただし、肌が弱い場合は効果が効き過ぎることがあるため、注意が必要です。
中性
液性が「中性」のお湯は、肌への刺激が少なく、肌が弱い方や敏感肌の方でも安心して浸かることができます。
アルカリ性
液性が「アルカリ性」のお湯は、ぬめりのあるお湯が特徴です。
アルカリ性のお湯には、脂の汚れや油分を落としてくれる作用があるため、クレンジング効果が期待できます。
ただし、アルカリ性が強いお湯の場合、油分を落としすぎてしまい、肌を乾燥させてしまう可能性があります。入浴後は、アルカリ性ではないお湯（真湯）で洗い流し、湯上がりには入念に保湿ケアを行うようにしてください。
ちなみに私は酸性の温泉だと、高確率（現在のところ100％）で皮膚が撃退されてしまいます。アルカリ性の温泉でも、結構な確率で合わない。
温泉後に肌が荒れるという、ただの湯に負ける弱さです…本当にとても弱い…のですが、卑弥呼ロマンの湯だけは「肌がつるつる！」で帰れます。嬉しい。
卑弥呼ロマンの湯の温泉成分・効能
温泉には「●●に効く！」と書いてあるものが少なくありません。打ち身に効くとか、冷え性に効くとか。
卑弥呼ロマンの湯の効能は以下の通り。
● 泉質：アルカリ性単純温泉（低張性アルカリ性高温泉）
● 泉温：47.6℃
● P H：9.44
効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
私は関節の具合が悪い・冷え性がひどい・疲労回復や健康増進したい、という効能を期待して、3年ほど前に卑弥呼ロマンの湯に行きました。
現在は「完治した」とは言えませんが、温泉後1週間くらいは調子が良い。昨年の約1か月間は毎週土曜日に温泉通いをしていまして、その結果冬場は感じていた不調が消え去っていました。すごい、温泉。
ちなみに、私はこの温泉に出会う前は温泉嫌いでした。「温泉なんて暇！効果ないし！」と言い続けたのですが、この卑弥呼ロマンの湯との出会いで変わってしまいました…暇なのは変わりないけれど、温泉効果ある。湯治ってほんとに意味ある。
温泉以外の施設
卑弥呼ロマンの湯は温泉以外にも、食事処・トレーニング室・ラウンジ・売店…などなどがあります。
食事処では懐かしの給食というメニューも！
700円のメニューで、白いごはん・味噌汁・漬物・メイン・牛乳…が銀のお皿に乗って登場するとのこと。
他にはオムライスやナポリタン、カツカレー、幕の内弁当。どれも人気なようです。
食事は憩いの間と言われる大広間で食べることができます。この憩いの間、お風呂上りに多くの人がくつろいでいまして…かなりのんびりできる場所です。とても静かですし。寝ている人が必ずいるほど静か。
おわりに
温泉というと、有名な場所にフォーカスが当たりがちです。名所は観光地にもなっていて、温泉に行っても疲れてしまうこともあるのではないでしょうか。
名所の温泉は確かに良い。しかし小さな温泉にこそ、心から休めるものがあります。ゆったりとお湯に入り、自分に向かいあえるのは小さな温泉・観光地ではない温泉ならでは、です。
今回紹介した卑弥呼ロマンの湯は、本当に小さな温泉。健康福祉館の温泉で、アクセスも便利とは言い難い。
けれど、万年冷え性・慢性疲労・慢性関節炎な私が回復した温泉です。皮膚が極めて弱い私が入り続けられる温泉です。万人に効くとは言えませんが、少なくとも効果はあると私は断言します！
福岡にいらっしゃったとき、朝倉市にいらっしゃったときは天然温泉 卑弥呼ロマンの湯にぜひお立ち寄りください！
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