見出し画像

【Tracing the Veins】 曲目紹介② 橋本信 《Late Autumn》

今回の公演では作曲家の橋本信さんの新作"Late Autumn"を初演いたします。
橋本さんの曲を初めて演奏させて頂いた時に、コンテンポラリーを演奏しているのにジャズのバラードを聴いているような不思議な感覚になったのを覚えております。演奏しながら心に聴こえてくるとでもいうのでしょうか、中々言葉にするのは難しいですが、むしろそこが橋本作品の魅力なのだと思います。橋本さんは以前、あまり曲について話すことは避けたいとお話しされておりました。聴こえてくる音に耳を傾けてみるといろいろな”想い”に耽ることができるかと思います。それは聞く人によってまったく異なる印象になるでしょう。
(岩瀬龍太)

 
橋本さんから頂いたコメントを紹介します。

”Late Autumn”

はじめてPhidias Trioの演奏を聴いた時、音楽に対してとても柔軟な姿勢を感じました。いつかこのトリオに演奏してもらえる曲を書きたいと思ってました。今回この曲を演奏していただけることを心から感謝いたします。

タイトルは「Late Autumn」-晩秋-秋から冬へ向かう季節の変わりめですが、特にこの情景を音にしたわけではありません。

聴いてくださる皆様のそれぞれのイメージが膨らんで頂けたらありがたいです。

橋本信

橋本信

石川県金沢市生まれ。
柴田南雄氏の指導を受ける。三善晃氏に師事。 日本音楽集団作曲公募、日本現代音楽協会新人賞作曲公募、全日本吹奏楽連盟作曲公 募において入選。
2012年ヘルシンキ、セイナヨキにおいて室内オーケストラ曲「Sky and Bay」が演奏 される。 2018年10月韓国ソウルにおいて開かれたパン・ムジーク・フェスティバル国際現代音 楽祭に参加。
2021年ISCM上海・南寧大会にエントリーされる。
ナムコのテーマパークの音楽、都内レストラン等のBGMのセレクトに携わる。
作曲家グループ『チーム百万石』のメンバーとして毎年コンサートを開催。
日本現代音楽協会  日本作曲家協議会  日本・フィンランド新音楽協会
作曲家グループ〈邦楽2010〉  日本AI音楽学会 各会員  

公演詳細

Tracing the Veins
田中慎太郎 with Phidias Trio

日時 2023年 12月9日(土)
15時開演 (14時半開場)
場所 KMアートホール

チケット料金 
一般3000円
学生1500円


プログラム
ギヤ・カンチェリ
・18のMiniatures より

田中慎太郎
・水理をたどって(新曲初演)
・冬の朝に
・寒茜
・時灯
・夢を花筏に乗せて

橋本信
・Late autumn(新曲初演)

ハウ・ワトキンス
・Dream

出演
Phidias Trio
松岡麻衣子(ヴァイオリン)
岩瀬龍太(クラリネット)
川村恵里佳(ピアノ)

田中慎太郎(ギター)


田中慎太郎
音の肌触り・静けさをテーマに、モダンクラシカルからアンビエント、映像作品への楽曲提供など多様な形式での制作活動を展開。2018年、堀坂有紀とのユニット「静かの基地」としてアルバム「つきのふね」をリリースする。以降、バイオリニスト新村隆慶とのデュオ「詩音李」によるアルバム「夢は真冬の追憶のうちに凍る」のリリース(2021年)、踊りと演奏によるグループ「満月カルテット」による2日間公演「明月の夜」(2022年)など、コラボレーションによる活動も多数。2022年、室内楽アンサンブルによるソロアルバム「永遠と一日」をリリース。


Phidias Trio (フィディアス・トリオ)

ヴァイオリンの松岡麻衣子、クラリネットの岩瀬龍太、ピアノの川村恵里佳により2017年に結成。これまでの主催公演では、現代の優れたクラリネット三重奏の作品を取り上げるとともに、 オーストリア、アルゼンチン、ブラジル、チリ、トルコ、韓国、日本の若手作曲家の新作を初演し、 好評を博す。また、ハニャン現代音楽祭(韓国・ソウル)や、日本作曲家協議会主催「日本の作曲 家2021」等、数々のプロジェクトに招聘されている。2021年12月に出演した日本現代音楽協会 主催「ペガサス・コンサート vol.3」の公演の模様は、NHK-FM「現代の音楽」にて、2週に渡って放送された。
https://phidias-trio.com


お問合せ phidias.trio@gmail.com

主催: Phidias Trio


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?