仮面ライダーアギトとは

　今回は、平成ライダー2作目である「仮面ライダーアギト」の魅力について書いていきます。実は私が1番好きな仮面ライダーがアギトなので、これまでも何回かアギトについての記事は書いてきましたが、今回3年ぶりにアギトについて書いていきます。

　アギトといえば、平成・令和の仮面ライダーの中で、平均視聴率、最高視聴率ともにNo.1の作品で、今も根強い人気を誇る作品です。まず、アギトという作品は、ライダーのデザイン、登場人物の魅力、脚本、音楽など、どの要素もバランスよくクオリティが高いという非常に安定感のある作品です。

アギトの特徴

　まずアギトの特徴として、視聴者に対して、１つのテーマや考えを押しつけないところがすばらしいと思います。例えば、「夢を持つことが大切だ」とか「努力が大切だ」というように視聴者に強く訴えかける作品とは大きく違います。
　むしろ、アギトの主題歌の歌詞に「君のままで変わればいい」とある通り、なにか１つの人間や生き方を正解と持ち上げることはないので、いろんなタイプの人に好きになってもらえる作品だと思います。
　作品の中でも、アギト、G3、ギルスという3人の主人公ライダーやアナザーアギト、G3チーム、美杉家など、様々な生き方、考え方をする登場人物が面白い掛け合いをするので、見てて楽しいと思える作品です。まさに圧巻の群像劇です。

アギトの魅力

　では、アギトの何が魅力なのか、他の作品と何が違うのか、それは、いろんな個性を持った人たちが「その人らしく、日々を一生懸命に生きる姿」をしっかり描いているところです。なので、作品が生き生きしており、心に響きます。戦闘シーンだけでなく、ちょっとした日常シーンも面白いです。

　また、アギトの魅力として、楽しみ方の幅の広を挙げることができます。謎が謎を呼ぶミステリードラマとしても楽しめますし、ホームドラマや刑事ドラマ的な視点でも楽しめます。さらに、単純に登場する仮面ライダーがかっこいいので、シンプルにかっこいい作品としても楽しめます。さらに、裏設定も濃いので、魅力たっぷりです。
　つまり、仮面ライダーを知らない一般の人が楽しめる作品であるとともに、仮面ライダー通好みの尖った裏設定やシンプルで洗練されたライダーのかっこよさもあるので、様々な性格の人が見て楽しめる器の大きい作品だと思います。だからこそ、高視聴率を叩き出しだしたのも納得です。

最後に

　アギトという作品は一見難解で大人向けの作品と思う人も多いかもしれないですが、それ以上に爽やかで、登場人物のちょっとした掛け合いが面白く、視聴者の気持ちを前向きにしてくれる作品なので、実は平成初期の作品の中で一番子ども向けの作品でもあると思います。なので、まだアギトを見たことのない人は、是非一度見てほしいなと思います。