インドという国は運に呼ばれたものしか来ることができないと言われた。だが、リアルに呼ばれたのは初めてだ。リゾートツアーなんて今後参加することはそうないと思うので参加することにした。

ツアーは自分1人だったら絶対やらないようなアクティビティが詰め込まれた過密スケジュールで忙しい。Kannulから移動しWaynadというケーララの山の町で筆を執っている。

Kerala Cooking contest 2020に入賞した

「インドに呼ばれる」というのはただの比喩だと思っていたが、南インド・ケーララ州の政府観光局にリアルに呼ばれてしまった。2021年夏に応募した料理コンテスト動画になぜか入賞してしまい、一週間の旅行がプレゼントされたのだ。思いもよらぬ誕生日プレゼントで、青天の霹靂にも程がある。

Twitter経由でたまたま知った今回のコンテスト。急ピッチでレシピと絵コンテを考え、マサラ部員のdoya.さんと一緒に日本の魚でミーンポリチャットゥを作った。すでに締切まで一週間を切っていたので適当にフリー素材を拾ってきて、日本っぽいBGMをつけた動画を投稿した。

入賞した動画

"Making Meen Pollichathu at Tokyo Masala Bushitsu"

箸にも棒にもかからないと思い存在自体を忘れていたが入賞していたことを後から知った。何故だ。入賞はインド内から5名、国外から5名。倍率はそれなりだったらしい。日本への忖度がどのくらい入っているのかわからないが光栄です。

不運にも一緒に動画作りに尽力してくれたdoya.さんは同行することが出来なくなってしまったが、受賞を知った時にたまたま近くにいた他のマサラ部室住民と一緒に行くことになった。

ざっくりスケジュール

旅程はざっくりこんな感じ。せっかくなので帰国を延長し、ケーララに加えてタミルナードでもあちこち食べて帰ることにしたが、トータル二週間では全然足りないよお。

ケーララでの一週間は目まぐるしい観光ツアーで毎日リゾートホテルに泊まり、観光アクティビティも多数。ツアーから解放されたあとはまずThe Bangalaへ料理を習いにいく。そのあとはマドゥライで食べ歩きとホームステイの予定。

個人的な目的はもちろん食の探求だが、インドの文化から食だけをひとつ取り出して考えるのはナンセンスだし、焦りすぎて無目的なインプットがないとそこから総体的なものが抜け落ちてしまう気がする。今回は無邪気に楽しんでくるつもり（こうやって書いていてもどうしても真面目さが滲み出てしまうな）。

実に2年半ぶりのインドだ。空港に降り立った瞬間に懐かしいインドの匂いがした。コロナで海外旅行ができなくなり絶望していた当初、日本にインドを作るしかないとシェアハウス立ち上げに馬鹿なエネルギーを全力投球し、ケーララ料理を初め各地域のインド料理をひたすら作り続けていた。お陰様で自分の中のインドの解像度もずいぶん上がった。

もちろん運の要素は強いのだが、日頃の活動の結果が今回の旅につながっていると思うとなんだか不思議な気持ちになる。

では、気をつけて行ってきます。
経験はなるべく細かめにレポしていこう。