NATIVE ACCESS の音源データをSDカードに入れて2台のpcで共有した件

pcが故障した

代替のpcにDTM環境を作りたい

YouTube にオリジナルの曲をちまちまと公開しているのですが、この1か月ほど、新作が登録されていません。これはDTMに使っていたpcが故障したためです。

故障したpcを修理に出す間、代替のpcを使って曲を作ることにしました。面倒なのが購入したソフトのライセンス問題です。

作曲に使うDAWはStudio One Professional です。これは1ライセンスで5台のpcにインストールできます。追加の音源として購入して使っているのが NATIVE ACCESS の KOMPLETE 14 STANDARD で、これは1ライセンスで3台のpcにインストールできます。同時に使うことはできませんが、故障したpcは同時に使えないので問題ありません。

pcはWindowsのノート型です。内部ストレージの容量は音源を入れるには足りません。そこで、512GBのマイクロSDカードをメモリカードスロットに挿して、そこにKOMPLETEの音源データをインストールしています。

このマイクロSDカードを代替のpcに挿せば、長時間かけてダウンロードした音源データが既に入っているので、再度ダウンロードしなくても使えるのではないか、と考えました。

インストール状況

NATIVE ACCESS の Preferences の設定で、Download Location、Content Location の2つを D:\usr\musicdata に指定しています。D:ドライブには \usr\musicdata というフォルダが作成してあります。新しいpcにNATIVE ACCESS をインストールした時に、元のpcと同じようにマイクロSDカード上のフォルダを指定すればokです。

SDカードを挿しただけではダメ

新しいpcにマイクロSDカードを挿して、NATIVE ACCESS をインストール後に起動すると、カードには既に音源データが入っていますが、画面上のボタンは Installed ではなく Install になっています。音源はインストールされていない状態と認識されています。データはそこにあっても実際にインストールしていないので、ある意味正しい状態です。

今回は例として、Scarbee Rickenbacker Bass をインストールした状態に変更してみます。Install のボタンを押すとダウンロードが始まってしまうのでこれは押さないで、右にある「…」をクリックします。メニューには、Locate と Release Notes という2つの選択肢が表示されます。

Locate と Release Notes が表示されている

Locate を実行する

Locate を選択すると、Preference で指定した D:\usr\musicdata がデフォルトで指定されています。ここで Confirm を押すと、That path is invalid というエラーのダイアログが表示されます。

That path is invalid

そこで、フォルダのアイコンをクリックして D: のフォルダの状態を確認すると、musicdata の下に、今までダウンロードした音源のフォルダが格納されています。

musicdata の内容

この中から、Scarbee Rickenbacker Bass というフォルダを探して選択し、「フォルダーの選択」ボタンを押します。

フォルダーを指定した

この状態で Confirm を押すと、Success というダイアログが表示され、Install のボタンは Installed に変化しました。

installed

これで Scarbee Rickenbacker Bass が使える状態になりました。Studio One 側で Kontakt 7  から音源を指定できる状態です。

余談

今回のpc故障は、全く動かないわけではなく、処理か大変重い、遅いという症状だったため、VOCALOID のように複数pcにインストールできないものはアクティベートを解除することができました。何もできないような故障だったら困ったところです。

初音ミクはダウンロードではなくパッケージで購入したので、ライセンスが箱を探さないと分からない状況になってしまって大変でした。幸い箱は見つかったのでよかったのですが、ダウンロード販売だとライセンスがユーザーページに表示されたりメールで来たりしてpcから確認できるので、その点は便利です。

昨年末頃から、VOCALOID6 を使った状態で Studio One を再生状態にすると、負荷が高くなったときにpcが強制終了することがあったのですが、pcが修理から戻ってきてからはまだ強制終了したことがないので、強制終了が故障の予兆だったのかもしれません。

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