藍月真人

病院薬剤師として認定資格を複数取得。その後調剤薬局へ転職。詩人。故・山田かまちの詩を愛…

藍月真人

病院薬剤師として認定資格を複数取得。その後調剤薬局へ転職。詩人。故・山田かまちの詩を愛する。 思った事、感じた事を文字にしていきたい。 アメリカプロバスケットボールNBA大好き人間。 八村塁を応援。趣味はショットバー巡り。月が好き。

マガジン

  • 藍月真人 詩集壱 -月の欠片達-

    私が創作した詩の中で、「月」が共通のキーワードの作品ばかり集めた詩集です。

最近の記事

「やっぱり無理みたい」

あの頃の輝きに向き合うのは無理みたい 眩しくて 恐れるものがなくて でも痛々しい あの頃の輝きに向き合うのは無理みたい 地位と名誉 権利と羨望 自己犠牲とプライド あの頃の輝きに向き合うのは無理みたい 過去の過ちが伸し掛り 過去の栄光を愁う日々 温もりに飢え 社会に失望し 人に恐怖し 日々を惰性で過ごす 答えが見つからないまま生きる 如何しようもない 如何しようもないよ やっぱり 今の僕には無理みたいだ by 藍月真人

    • 「斜陽」

      気がつけば夕暮れ時 街並みが茜色に彩られていく 電柱に持たれながら 刻一刻と変化する景色に黄昏る やがて辺りは暗くなり世界は一変する 我が心は斜陽 少しずつ沈んでいく 少しずつ色が消えていく 暁を見たいと想いながら by 藍月真人

      • 月の満ち欠けの様に

        この世界は 僕には眩しすぎて背を向ける 暗闇は 何も見えなくて歩を止める 行き場のない僕に 月光が淡い温もりと道標を示す 月だけが優しい 月だけが僕を見ている そんな月を追いかける 手に届く事なく途方に暮れる それでも月を眺める 月に恋焦がれ 今夜も泣く by藍月真人

        • 泣くということ

          人が生まれてはじめてすることが 泣くということ あれから 何度も何度も泣いてきた 嬉しい涙 悲しい涙 悔しい涙 感動の涙 いっぱい涙流したけど 何歳になっても枯れずに流れる 泣くことを忘れるほどに必死だった時もある でも 結局気づけば 泣いていた 人は泣いて生まれて 泣き続けて生きる 最後は 笑い泣きがいいなぁ by 藍月真人

        「やっぱり無理みたい」

        マガジン

        • 藍月真人 詩集壱 -月の欠片達-
          12本
          ¥300

        記事

          名もなき花

          誰も気づいてくれない 名もなき花 月だけが見ている 道端の雑草 踏まれようと 枯れようと 誰も気づいてくれない by 藍月真人

          名もなき花

          「言葉の残像」

          消えていく言葉を追って 思考を巡らせる 隠れた文字を探して 脳裏を駆け巡る 浮かんでも 浮かんでも 消えていく言葉 探しても探しても 見つからない文字 そんな中でも必死に足掻く 足掻いて 足掻いて 言葉の残像を探す きっと アタマには何も残らない でもココロに感じて欲しい そんな詩 by 藍月真人

          「言葉の残像」

          心の欠片

          気づけば足りない心の欠片 はじめから僕の中で欠損している心の欠片 誰もが当たり前のことが出来ない 誰もがしない事をしてしまう 自分の良いがズレている 自分の一生懸命が傍迷惑 欠損した心の欠片は思った以上に重要だ 僕はこれからどうすればいい? どうすれば足らないものを補える? 欠損した心の欠片 取り戻す事は出来ない 書き換える事の出来ない過去の様に 望まぬ今の立ち位置の様に すべてを諦めたこれからの様に by 藍月真人

          心の欠片

          「追 想」

          僕は木の葉 貴女の中で ゆらゆら揺れる 揺れて 揺れて 揺れて そして 疲れて 枯れて また揺れる 僕は旅人 貴女を想い ふらふら彷徨う 彷徨い 彷徨い 彷徨い そして 疲れて 乾いて また彷徨う 揺れて 溺れて 彷徨い 戸惑い 残ったのは 貴女に没入した記憶 貴女を狂おしいほど愛した記憶 そして 貴女を苦しめてしまった事実 貴女を傷つけてしまった事実 僕はあれから 少しは何かを学んだんだろうか 相変わらず ゆらゆら ふらふら 貴女の周りを廻ってるみたいだ

          「追 想」

          「AM4時の苦悩とPM4時の憂鬱と」

          肌寒い空気 辺りはまだ暗い AM4時 僕の思考は巡る 繰り返し 繰り返し どれだけ巡っても 同じ場所 同じ空気 同じ息苦しさ 俯いた顔を上げる 赤焼けの空 PM4時 僕の思考は辿る 繰り返し 繰り返し これからの夜を 明日の朝を これからの人生を AM4時の苦悩と PM4時の憂鬱と 同じ道を巡って 辿り着けない場所を探して by 藍月真人

          「AM4時の苦悩とPM4時の憂鬱と」

          「葛藤」

          今生きている日常が あまりにも不細工で でも あの華やかで輝いていた日々を思うととても滑稽で 浅はかな優越感 地位や名誉といった衣を纏って 弱い自分を覆い隠していた日々 不細工でも今を生きてる自分のほうが素敵なのかもって 少しわかった気がする 僕は今まで何に拘っていたんだろう 僕は今まで何に恐れていたんだろう 恐怖を 不安を 掻き消す為の擬装 今も 恐怖も 不安もあるけれど 不細工でも 穏やかな自分がいる 全てを捨て去った 無防備で 価値観の違う自分がいる

          「葛藤」

          「冬の暁」

          落葉が音を吸い取ってるんじゃないかと思わせる静寂 冷気が濁りを取り除いたのであろう澄んだ空気 吐く息の白は淡く 世界は光も色彩も香りさえも淡い 何処かに迷い込んでしまったんじゃないかという錯覚にとらわれる 自分の存在さえ 淡く儚く感じてしまう冬の暁 落葉を踏み締めて歩くと この世界の音が漏れ出す どんどん どんどん 溢れ出す この世界に自分が存在する事に気づく 世界も 自分も 止まっていない事に気づいて 何故か少し悲しくなったよ by 藍月真人

          「冬の暁」

          「痛みの種類」

          「痛み」を欲した時があった 痛みを 刺激を もっとくれと叫んでいた 例えばカラダの「痛み」 突き刺す様な痛み 鈍い痛み 痺れを伴う痛み 例えばココロの「痛み」 胸が張り裂けそうな痛み 息が詰まりそうな痛み 過去を振り返って気づく痛み 未来を失望して伴う痛み 痛みは僕に色んな事を教えてくれる 痛みを知ったから今の自分がある きっとこれからの僕も 様々な痛みを感じながら生きていく わかってる でも今の僕は もう「痛み」を欲しない もうこれ以上の「痛み」は要らない 知

          「痛みの種類」

          「遠くの貴女へ」

          辛いんでしょうね 絶え間なく 苦しいんでしょうね どうしようもなく でもぼくは やっぱり貴女に居てほしい 貴女を必要としている事が きっといっぱいある 気づかないだけ 笑顔の貴女は素敵 ほんとに素敵なんだ 月を眺めて想う 居てくださいね この世界に by 藍月真人

          「遠くの貴女へ」

          「十三夜」

          雲間から顔をだした月 ぼんやりと眺めて時を過ごす 月の光はいつも穏やかで 静かに僕を見守ってくれる 十三夜の月 月の欠片を探す 得体の知れない不安に 押し潰されそうで 不意に襲う焦燥感に 追い立てられて 僕は月の欠片を探す いつも凛として 静かに僕を照らす月 月の欠片を抱きしめて 今夜は眠りたい by 藍月真人

          「十三夜」

          「女郎花」

          仕事の帰り道 道端にひっそり咲いた黄色い花 月に照らされて こんなに美しいのに きっと誰にも気付かれずにいたんだね 誰も気付かぬ時を ひとりで必死に生きて 誰も気付かぬ時を もがいてもがいて生きて こんなにも美しい君を 僕は見つけた 僕は見てるよ 決して目立たずとも素敵な姿を 僕は見てるよ 儚くも美しい様を 居てください 居てくださいね この世界に by 藍月真人

          「女郎花」

          「滝落とし」

          雨よ 激しく降り注いで この世界を包む悪疫の猛威と 悪意ある負の感情を 人々の涙と共に洗い流すんだ この雨が止んだ時 人々の病んだココロとカラダが 晴れ上がっています様に 瓦礫の街の燻りが 鎮まります様に by 藍月真人

          「滝落とし」