【試合前予想】2024/03/30:5節 vsヴィッセル神戸(ノエビアスタジアム神戸)

1分3敗で迎える5節。3/28時点で怪我人が多く戻ってきている情報もあり、浮上のきっかけをつかみたいところです。


見どころ

神戸の攻撃にどう向き合うか

ドキドキする意味では見どころでもあり、要注意でもあります。
大迫vs岡村については強度の高いマッチアップとなるはずですが、前節のオ・セフンと大きく異なるのは、
・中央から動かない訳ではなく左右前後に流れて受けることも多い
・受けて単独で逆サイドに展開する能力がある

特に大迫がサイドに流れてボールを受ける場合、マンツーマンの要素が強い札幌は一番強度の高いDF(=岡村)をゴールから遠ざけられてしまうので、裏や中央に飛び込んでくる前線の選手をケアする必要があります。
前節広島戦では荒木が受け渡しながらうまく守っていましたが、岡村を自陣ゴール前から遠ざけられ、菅、中村、馬場あたりがゴール前に突進してくる相手選手と対峙するシーンが増えるはずです。
FC東京戦では中盤に下がった大迫がボールを収め、宮代が裏に抜け出しFK獲得、大迫が決めて勝ち越しました。

中村は武藤とマッチアップする機会が多くなりそうですが、鳥栖戦のヴィニシウス同様、武藤も個人技(特に体を張ったトラップからのターンが得意)に長けた選手。裏に出たボールにスピードで置き去りにされる心配はないように思いますが、反転が上手いので後手を取らない対応を強いられる難しい相手です。

前線の得意な形でボールを届けられるか

浅野は前を向いた状態で相手ゴール前で1vs1を仕掛けたい、鈴木は相手DFラインの裏に出たボールにスピードで勝負したい得意な形がありますが、今季はまだそのシーンを作れていません。
特に前節はWBからシャドーに一列上がった浅野でしたが、あまりボールが効果的に入らないこともあり、下がってボールを受ける、人を背負ってボールを受けるプレーが増えてしまいました。

前線の選手の得意な形でボールを届けられないのはビルドアップに課題がありますが、ビルドアップを整備せずに攻撃できていたのは、福森のキック技術に頼ってきた部分が大きいのも正直なところです。
キッカーの代役を中村が担うか、得意のドリブルで目の前のDFをはがし逆サイドに優位を作り出すか、ついにビルドアップに手を付けるか・・・。
何らかの手を打たなければ、前節同様得意な形にボールを届けるのは難しいと思います。

怪我明けの高尾もサイドチェンジのボールを意識しているようなインタビュー記事がありましたが、その代役となれるかどうか。J1の試合自体がかなり久しぶりなので、まずは試合勘を取り戻し、フル出場できるコンディションに整えるのが最優先ではあります。

新加入のGKも足元に定評があるとのことでしたが、新卒選手同様J1の強度に慣れる時間も必要だと思います。高木のように即スタメンにならない予想ですが、デビューを楽しみに待ちます。

要注意

1vs1で上回る相手へのマンツーマンディフェンス

基本的に技術や身体能力で上回る選手で構成されており、低い位置から繋ぐことにあまり興味がなく、雑なボールでも収められるFWがいる印象の神戸。
1vs1にならないようゾーンで構えてキッカーに制限をかける守備で臨みたい相手ではありますが、こんな時こそ前からマンマーク的なノリがある札幌。

開始早々に失点するようだと流れを取り戻すのは難しくなってしまうので、何とか耐えて欲しいところです。(互いにカバーできるポジションを取れないので、何とか耐えて欲しいとしか言えないのがもどかしいですが)

被クロス対応

前節の広島戦やFC東京戦でもかなりアバウトなクロスを放り込むシーンが多く見られました。能力の高いアタッカーが中に構えている+クロス対応から失点しやすい札幌はスカウティングされているはず。
大迫がニアで潰れる形もあるので、前節よりも難しいシーンが増えると思います。

感想

前節に続いて(過去の実績から見ても)札幌が得意じゃない相手で間違いないと思います。
勝ち点を持って帰りながら、
・復帰した選手が公式戦の強度に慣れる場になること
・新たな怪我人を出さないこと
を同時に達成しなければならない、かなり厳しい状況です。
怪我人を出さないように試合をするのは実質不可能ではありますが、復帰を急いだ結果、怪我人に戻ってしまうのは避けたい(負けたらどうにかなってしまう試合でないことも確か)。
良い試合が見れるよう期待しています。

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