【試合前予想】2024/04/03:6節 vs名古屋グランパス(札幌ドーム)

札幌はDLLLLの1ポイントで20位、名古屋はLLLWWの6ポイントで12位。
未だ勝ちなしで最下位の札幌は、スタートダッシュ失敗を立て直した名古屋をホームに迎えます。


見どころ

守備が成立するか

直近の神戸戦は自分たちで守る場所を決められず、一人抜かれると大ピンチになるマンマークのデメリットを露呈し、最終ラインに蹴られるだけでチャンスを作られてしまった札幌。強力なアタッカーが複数いる相手だと、1vs1で勝つ前提の戦術はかなり苦しかったと言えます。

チームやセットを組んで守る戦術ではないので、各自頑張ってくださいとしか言いようがないのも、もどかしいところ。この戦術を採用した時点で1vs1で負けない以外に試合を成立させる方法はありませんし、ミシャが監督である以上はこのまま突き進むしかないと思います。

名古屋は永井、パトリック、ユンカーなど、速い強いなど特徴がはっきりしたFWと山岸、森島などの機動力があるシャドーで構成されています。
前節横浜FM戦のDAZNでは永井の1トップで紹介されていましたが、試合を見る限り永井と山岸の2トップ、山岸交代後はパトリックの1トップと永井、パトリックの2トップを使い分けているように見えました。

岡村vsパトリック、永井vs中村が基本路線だと思いますが、体が強い選手とスピードのある選手のセットで最終ラインにボールが何度も飛んでくるのは、ここまでの5試合でよく見たシーンです。
札幌が2トップを苦手なのは名古屋はわかっているはず
ここで耐えられるかどうかは試合が成立するかどうかに直結します。

誰がボールを拾うか

名古屋は、柏戦では前線からプレスをかけビルドアップ阻害を行い、横浜FM戦ではFWのラインをセンターライン付近に設定し引き込むような守備を見せました。
札幌は神戸戦の3失点目のような、ビルドアップの課題(CBとWBのプレス回避にボランチとシャドーが上手く関与できず、サイドチェンジのキッカーもいない)があるので、ボールサイドを圧縮されてカウンターを受けるシーンはスカウティングされているものと思います。
裏目掛けて蹴るシーンが増える(増やさないとそこからカウンターを受けるだけになる)ので、駒井、荒野がセカンドボールを拾えるか。センターライン付近で拾えるシーンが増えると、そこからチャンスに繋げられそうです。
また、名古屋が引いてブロックを構える場合、永井のスピードを活かすスペースが生まれるので、高い位置から攻撃を始められる場合も。その場合、出来るだけWBは高い位置を取りたいところです。相手の3バックの脇のスペースを突く攻撃がチャンスに繋がると思います。名古屋が引くのが得意なら別ですが、札幌相手にあまり引く意味もないような気もしますが・・・。

要注意

セットプレー、クロス対応

セットプレーは良いキッカーがいるだけでピンチ度合いが変わりますが、基本的にあまりセットプレー・クロス対応の守備練習をしていない(らしい)札幌は、毎回大きめのピンチとなります。
名古屋にはターゲットのパトリック、キッカーの山中などチャンスを作れる選手がいるので要注意です。

感想

正直、勝敗や相手の戦術によってそこまで取り組み内容が変わらない(ディティールは変わりますが)ので、どうしても相手のDAZNの試合を見た感想が長くなってしまうなと思います。
・カバーはないから一人で守備頑張れ
・特にクロス対応とセットプレーの守備は本当に気を付けて
・ビルドアップと言いながら結局前線に蹴るので、だったら早めに蹴っちゃってセカンドボール回収を制そう
・サイドで圧縮されるからサイドチェンジを狙ってみよう
を言葉を変えて毎試合書いているような・・・。

丁寧に繋いでくるチームやボールの保持にこだわりを見せるチーム、純粋に格下のチーム相手であれば、マンツーマンの成果は期待できるものの、保持にこだわりがないチームや格上のチームにとっては「最終ラインに蹴っておけば1vs1に持ち込める」チームとして扱われることも。今のトレンドの戦術に弱い点は素直に認める必要があります。

また、従来の攻撃のような個人能力で打開する形が見えていない現時点では、まず守備が成立しないと試合にならないので、勝ち点を稼げる可能性があるのは調子が悪いチームか格下チームに限られてしまいます。
名古屋は3連敗から2連勝、決して流れが良いようには見えませんが、セットプレーで得点を取るなど不調の中でも勝ち抜く武器があるチームに見えます。

見れば見るほど不思議なチームではありますが、良い試合が見れるよう期待しています。

5試合で1ポイントの札幌ってどうなんだって話は、開幕5試合の結果をまとめた記事があります。暇な方や興味があればどうぞ。


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