【試合後感想】2024/03/30:5節 vsヴィッセル神戸(ノエビアスタジアム神戸)

神戸にとっては次節調子が狂うほどのボーナスゲームとなってしまいましたが、札幌の選手の頑張りが足りない訳でもなく、駆けつけたサポーターの数や声量が足りなかった訳でもなく。
チャンピオンに挑んだのは試合を成立させるだけの戦術を持っていないチームでした。


振り返り

見どころ

神戸の攻撃にどう向き合うか
マンマークを採用するのは自由ですが、広大なスペースは放置したまま。
札幌最終ラインに蹴り込むだけでチャンスになるボーナスタイムは90分間続きました。
70分過ぎに少しボールを持てるようになったのは単に神戸が攻め飽きた、攻め疲れた少しの時間のみ。

前線の得意な形でボールを届けられるか
コーナーフラッグ付近にいる浅野へサイドチェンジのボールを届けるシーンが何度かありましたが、中央を経由してのパスのため相手DFのカバー体制が整った1vs2となり、効果的な仕掛けはできず。
鈴木も同様に、自陣から長い距離を走った後にボールが出てきましたが裏に抜け出した訳ではないのでチャンスには繋がらず。
強度が特別低いDF相手でなければしばらくはこの状態が続きそうです。

要注意

1vs1で上回る相手へのマンツーマンディフェンス
失敗例のビデオ教材を見ている気持ちになりましたが、J1レベルでは1vs1で90分間勝ち続けられる見込みは完全にないこと、カバーの概念なしに守るとこの結果以外望めないことが自他ともに明確にわかったのは収穫ではないでしょうか。

被クロス対応
前節同様セットプレーからも失点してしまいました。練習していないと公言していますので、仕方ないかなと思います。

感想

それでもチャンスは作れてたから・・・で覆い隠せない試合を披露してしまったことはショッキングではあります。ただ、新しい選手が来て何かが変わることはないとはっきり分かったのは大きな収穫です。
これは新入団選手の質云々ではないレベルで問題が起きている証拠であり、結局のところ、怪我人の人数はここまでの勝敗に関係なかったことを意味しています。コンディションが上がってきたら2失点目はもしかしたら防げるかもしれないですが、他の失点は防げません。
個で優位がある相手に対し集団で守ることが出来なければ、早々に試合が壊れてしまう展開は続くと思います。

今後については、5戦目までは戦い方がはっきりしている苦手なチームとの対戦だったため、勝ち点は1しか取れませんでした。
次節は順位が比較的近い名古屋との対戦(書いてる間にも横浜が得点)になるため、今のチームにとって今日の試合よりも大きな価値を持つ試合になります。逆を言うと、ここで稼げなければ・・・。

よく見ると個人戦術に頼って攻撃していたチームから強烈な個がなくなった今、どんなチームを目指すのか。
どうやってボールを前に進めるのか。
どうやって守るのか。
さすがにこのまま全試合こなすことはないと思うので、期待して次の試合を待ちたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?