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慎重さから見える世界もある。かもしれない。

2018年の暮れ。含んだ空気が冷たく身体を刺激してくる中でそっと夜明けを待っていた。その時が来たら慎重に慎重にシャッターを切る。

Yashicaflexを買ったのは昨年末。慣れないウエストレベルファインダーに四苦八苦しながらも、新鮮な気持ちで、自分にできる最大限の敬意を込めて1枚と向き合っていた。

この頃、市橋織江さんのTOWNを毎日繰り返し観ていて、冬の早朝の空気は僅かばかり北欧の街の静けさを漂わせてくれるような、そんな気配がしていた。

真似だなんて言葉を発するだけでおこがましいのだけれど、自分なりに世界に対する態度を考えながらカメラを構えていたと思う。この時の写真は結構気に入っている。

話は変わって5月にPentax MZ-3を購入した。Olympus OM-1やminolta XDといった手間のかかるカメラを使ってきた身としては、自動巻き上げだけでも撮影が軽快になって心地良い。

この心地良さを中判カメラにも。そんな考えが頭をよぎってPentax 645NIIを欲する心が顔を出したりする。ハッセルブラッドを買う宣言を所々でしているのだけれど、実はゴールはこっちかもよって誘惑してくるのだ。

でも、あの寒い朝のように静かな気持ちでカメラを構える。そんな向き合い方が見せてくれる世界もあるはず。そのために、やはりハッセルブラッドを買います。とここで改めて 笑

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