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ベテラン写真家のインスタフォロワーが増えない現象とパンケーキ店の行列。

iPhoneで全編を撮影した映画が3月にアメリカで公開されるようだ。

https://gigazine.net/news/20180203-unsane-first-trailer/

「プロのカメラマンとしてやるなら何がなんでも一眼のフラグシップモデルを使うべき」的な考えが少し前まで多かった気がする。

でも「僕、仕事は全部ミラーレスでこなしてます。」みたいなカメラマンも最近はちょいちょい見かけるようになった。

そして、昔ながらのプロカメラマンよりもインスタ等でフォロワーが多く人気のあるカメラマンに撮影を依頼する、という流れが今はかなり大きくなりつつある。

しかしその反面、ダニエルがいいなぁと思うベテランの写真家ほどインスタのフォロワーに伸び悩んでいて、逆に若者感覚を持ち合わせているがゆえにフォロワーが多いが「少しカメラをかじってます」くらいのアカウントがその何十倍のフォロワーを抱えていたりするのも酷な現実だ。

ある写真家が「味音痴の客で繁盛しているレストラン」と表現していたことがあったけど、インスタのフォロワー至上主義的なところは、よくよく吟味しないと単なる思い上がりで終わってしまうのかもしれない。

ブームに乗ったパンケーキで行列のできる店がレストランとして一流だとは限らないように、若者のビジュアル感覚のインスタに乗っかってチヤホヤされただけで、写真家としての実力はハリボテ的な現象が起こりうる。

ただ、サイゼリアの創業者が「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」という言葉を残していたから、その論でいうと「写真がうまいから売れるのではない、売れている写真がうまいのだ」ということにもなる。

そして、やはりパンケーキ店にも一流なお店はあって、一流の設備を整えているだけのレストランは勝てない。

いずれにしろ、ますます写真がおもしろくなってきた時代だなぁと思う。


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