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何者でもなく、何者にもなれるみんなへ

夕方、自転車を漕いでいるとふわっと甘い香りがした。


この香りは、金木犀だ。


今年もこの季節がやってきた。


※※※

私は、相手が私のことを受け入れようとする意志が無いと感じてしまったときに、自分の想いを一切話せなくなってしまう。

話さなければいけない場であっても。


そんな話そうとしたけど、飲み込んでしまったことがある私の今の仕事への想いを書いておこう。


私は、集団授業の非常勤講師を大学に通いながらしている。

いわゆる「バイト」であるけれど、責任の重さとか自分がかけている想いからもなんとなくそう言いたくないのでここでは「仕事」と書くことにする。

この仕事を始めてから半年が経つけれど、全く慣れないと感じる。
毎週生徒の視線を浴びるたびに、身が引き締まる思いがする。


どの仕事もそうだと思うが、「教える」ということに関しても信頼が凄く重要なんだと日々感じている。


生徒が私をみつめる目は本当に純粋で、絶対に応えなければという思いに駆られるのと同時に、自分が生徒の前に立っている現実に驚く私がいる。

私は、私なりにひとりひとりの生徒と向き合おうと挑戦している。
何よりも生徒たちに自分が大人数の中の一人だと思って欲しくない。
折角、教室まできて私の授業を受けてくれているのだから1回1回を身のあるものにしたいと思う。
わざわざ塾に通う理由は本当にひとそれぞれだと思うけれど、そのひとつひとつの思いを掬いきれないかもしれないけれど、私としての見解を持ってベストは尽くしていきたい。


未だまとまらない私の想いだけど、凄く大事にしていきたいものであるんだ。

そして、たくさんの生徒たちと関われていることに感謝でしかない。




この仕事をしていると、簡単なことばかりではなくて悩むこともたくさんあるけれど、やっぱり教えることが好きだな、人と関わることが好きだな、と思う。
私が学ぶことも本当に多い。


生徒が一歩前に進む瞬間、笑顔になる瞬間、目が合う瞬間はとても尊いと思う。



そんな私にとって、
きっとこの職は天職のひとつ。


非常勤講師でいるのは、大学生の間だけのつもりだから、今の時間を大事にしたい。



さいごに、みんなより少しだけ長く生きている未熟な私から一言。



私もみんなも人生、たくさん壁にぶつかると思うけれど、

たくさん泣いて、悩んで、悔しくて、後悔して、弱くて、大丈夫。

そのひとつひとつの経験がみんなを成長させるから。



ひとりひとりの生徒さんの未来に幸あれ。




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