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動物愛護団体への所属のススメ


ペットを飼っているけれど触れ合い方が解らない、地域猫に餌をあげているとトラブルになる、猫が増えすぎて困っているから避妊去勢したい…と悩んでいませんか?1人で抱え込んでいると解決できないトラブルなどを解決したい人にとって、動物愛護団体に所属することは大きなメリットです。
動物たちは私たちの社会に溶け込んだ存在です。ペットを飼っている人は、家族のように接しているでしょう。今回は、動物愛護団体へ所属することにより、ペットたちへの理解を深めることが出来るメリットを紹介していきます。


動物愛護団体のNPO法人とは

動物愛護団体のNPO(特定非営利)法人とは、動物の権利や福祉を守るために活動する非営利組織のことです。
例えば日常の中で、ペットたちが手元に来るまでの過程や、野良犬・野良ネコ問題等、様々な課題を抱えていますよね。それらの問題を解決するために、動物愛護団体は日々活動を行っています。
NPO法人は多種多様にありますが、不特定多数の人に寄与することが団体として求められています。「動物愛護団体」はNPO法人の中で「まちづくりの促進」や「環境の保全」などの役割を担っています。


動物愛護団体に所属することのメリット 

NPO法人「動物愛護団体」に参加することは、動物やペットが大好きな人にとって様々なベネフィットが得られます。どのようなメリットがあるのでしょうか。

①動物との触れ合いや仲間との交流ができる

動物愛護団体のNPO法人に集う人は、同じ目的や価値観を持つ人たちが集まっています。動物愛護団体はシェルターを持っているところもあるので、保護された動物や里親募集中の動物と触れ合ったり、一緒に遊んだりする機会があります。団体によってはシェルターがなく、会員の自宅で保護している場合もあります。
動物とのふれあいは、心身の健康やストレス解消にも効果的です。また、同じ目的や価値観を持つ仲間と協力したり、意見交換したりすることで、友情や信頼関係を築くことができます。

②会員同士で、情報交換の場となる

動物愛護団体に所属すると、定期的にイベントや交流会があります。そこでは自分のペットの年齢や健康状態、地域猫を何匹抱えているかなどの話題について会話することができます。
交流会の時には「この間、病気になったから病院に連れて行ったんだけどね」という会話から、話が盛り上がってしまいます。「あそこの病院は値段が少し高いけど、先生が沢山いるし定休日がないから、いつでもいけるという安心感があるわ」「あなたが通っていると言っていた病院、先生は丁寧だけど愛想がないよね」「私の行っている病院は丁寧だけど、おじいちゃん先生だから若い人には行きにくいかも」などと話が弾んでしまうのです。

③動物の権利や福祉に関する知識やスキルを学べる 

動物愛護団体は、動物に対する虐待や違法な取引、動物の福祉向上や権利などの問題に取り組んでいます。その活動を行っていくため、参加するうちに動物の生態や法律などについて、深く理解することができるでしょう。
動物愛護団体が主催する講習会が行われるので、動物の知識を身につけることができます。また、兵庫県弁護士会などが開催する動物福祉のための講習会の情報を教えてもらえるので、参加することで学んでいくことでしょう。
動物とのコミュニケーションやケア、動物の置かれた現状や保護活動などの実践的なスキルも身につけることになります。

④動物の保護や救助、里親探し、啓発活動に参加できる

団体の活動の内容としては、多頭飼い崩壊からの保護、怪我をしている犬や猫の救助などがあります。動物愛護団体では、虐待防止のチラシを作りポスティングを行ったり、定期的に譲渡会を開いているでしょう。譲渡会では、可愛い犬や猫と触れ合うことになるのです。犬や猫と触れ合うことで、人間の心が癒されてストレスも緩和できると証明されているのは常識です。
また、場合によっては他の団体や機関とも連携したり、交流したりすることができます。興味や関心に沿って活動することで、動物に対する理解や尊敬や愛情を深めることができ、自分自身の成長や満足感を得ることができるでしょう。

⑤動物や社会に貢献できる

動物愛護団体では、動物の救済や保護、啓発活動などを行っています。その結果、動物の命や幸せを守ることができるでしょう。
動物の問題は人間の問題とも密接に関係しています。例えば地域猫や野良猫は、ほぼほぼノミやダニを持っているのは猫好きとしては常識ですよね。また保護して検査してみると、FIPや猫エイズを持っていることはよくあることです。動物愛護団体に参加することで、私たちのが知識を得ることが出来るため、ペットと寄り良い関係が築けるでしょう。
多頭飼い崩壊や野良猫の問題を抱えている自治体から、SOSが入ることがあります。団体によって得意分野が異なりますが、団体があるからこそ個人の他に自治体という社会にも貢献できるでしょう。


動物愛護団体に所属することのデメリット

団体に所属することで得られることは多く有益ですが、生活の中でさらにやることを増やすことになるでしょう。家庭の時間、仕事をしている時間などの間に、保護活動を入れることになります。自分の時間にどのように影響をするのかを解説していきます。


①時間を作る必要がある

キャリアウーマンなら仕事が忙しく時間を割くことも難しいこともあるでしょう。また配偶者や子供がいるなど家庭を持っている方は、自分の仕事や家庭と保護活動のバランスをとることが難しい場合もあります。
動物愛護団体に参加するには、動物の保護活動や譲渡会、会議などに定期的に参加することが必要になります。交流や手伝いに参加するとメリットは得られますが、「全員強制参加」ではありません。せっかく所属しているのに、参加できないとどういうふうに活用していいか分からなくなるので、無理をせず時間をかけて交流することをお勧めします。

②費用が掛かる

団体を維持するためには年会費を支払ったり、活動をするうえで交通費や猫を助けるための治療費が必要になります。また、動物の保護や救済には、多くの時間や労力が必要です。
私の所属しているNPO法人「猫ネット」は年会費5000円で、寄付は自由です。年会費の費用は団体によって違います。価値観が似ている団体を選ぶことも重要ですが、金銭的に負担にならない団体を選ぶことも大切です。私はシフト制の仕事をしているため、休みと重なった時だけ交流会や会議・定期総会などに参加していました。現在は派遣社員として働いていて、保護活動や交流に参加できるように工夫をしています。年会費や寄付を払っても、交流で得られる知識は有益で役に立つ情報ばかりです。

③心理的なストレスを感じることがある

動物愛護団体で活動するにあたり、動物を救護する立場になるでしょう。動物の虐待の現場に直面したり、保護した動物が亡くなってしまうことがあります。また里親が見つからなかったりする事に直面することもあるでしょう。これらのことは、心理的に負担となることがあります。1人で背負い込まず、所属する団体で悩みを共有することでストレスが軽減できます。

④人と対立してしまうこともある

団体の外部の人たちと対立してしまうことがあります。救済したい多頭飼い崩壊した動物の所有者と、所有権でもめてしまうこともあります。殺処分する犬や猫達を救いたい思いから、保健所や愛護センターなどの行政の交渉が難航することもあるでしょう。私たちが保護活動をしていることを理解されないことによる、地域住民の講義や強い要望を訴えられることがあります。
団体に所属していても、個人で地域猫活動(猫のえさやり)をしていると、猫嫌いの人から「こんなところで餌をやらないでほしい」と猫の生きる手段を奪われる事に繋がる要望をされます。対人関係でもめてしまうと、自分や団体の信用や安全を損なうことがあるため、クレームに繋がらない行動が必要となってくるのです。団体に所属することで情報を共有し、共に解決する道を見つけることが出来ます。


自分の考えに近い団体に所属しよう

動物愛護団体のNPO法人に所属するときは、自分の考えと近いところが良いでしょう。動物愛護団体と一言で言っても、様々な考え方があります。色んなアプローチをすることになるので、考え方が近いところでないと、時間や費用を投資し、コミュニケーションとしても活用できるのに、上手く溶けこめないということになりかねません。所属するにあたってデメリットもありますが、デメリット以上の良い事があります。


まとめ

以上のように、動物愛護団体のNPO法人に参加することで多くのメリットがあります。動物が好きだったり、動物に関わる活動をしたいと思っているなら、ぜひ一度参加してみてください。あなたの参加が、動物たちの幸せにつながります。自分の動物愛護に対する考え方と、似たような考えを持っている団体に入ることをオススメします。
魂が宿った器は違いますが、犬や猫も人間同様に大切な命です。その大切な命を、守るために活動をしてみませんか。


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