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写真撮るのが辛くなって、『高野山』に行った時の話...

今回は僕のフォトグラファーとしての転機になった時の話を書こう思います。それは奇しくも僕がフォトグラファーを辞めようと考えた時というか、スゴく写真撮影について迷っていた時期でした。 僕がそう思った直接の原因は2011年3月11日の東日本大震災だったように思います。当時の僕は都内の古びた倉庫内のスタジオで、毎日200着くらい女性のアパレルを撮影してました。 大きな横揺れの後、幸いなことにスタジオにあまり被害はありませんでしたが、その後の度重なる余震や被災地の報道を見るにつれ、

    • 初めて写真で役に立った時の話

      僕は留学先のニューヨークで写真を始めたのですが、当時はちょうどフィルムカメラとデジタルカメラの移行期みたいな感じでした。2000年代前半のことです。 ニューヨーク時代はもっぱら暗室作業に没頭していたので、家と大学と暗室の思い出しかないくらいなのですが、今思い返すと2004年くらいにネガをスキャンできるフィルムスキャナー(ミノルタ製)を無理して購入し、徐々にPhotoshopでの作業も増やしていきました。 日本に帰国して初めて通販サイトの撮影を始めたのが2008年頃。すっか

      • カメラって、てっとり早く『自己表現』できる道具だと思う。 ポートレート編

        僕がカメラを手に取ったきっかけは、留学先のニューヨークで『何かを作りたい』って思った時に、身近にあったからだと思います。 『何かを作りたい、何者かになりたい』っていうのはニューヨークに住んでると感じる強迫観念みたいなもの。なので、僕はその強迫観念を動機に写真を始めたように思います。 それから、20年ほど経ちニューヨークに留学をしてたなんて遠い過去になったのですが、その強迫観念は相変わらずです。 2005年に帰国してからは、すっかりデジカメ三昧。フィルムは現像してないし、

        • 自己紹介

          高澤哲平 1978年神戸出身。 高校卒業後、J・ジャームッシュやW・アレンの映画が好きでアメリカに留学する。そこで映画について勉強するはずが写真(アナログ)に没頭。2004年に二ューヨーク市立大学クィーンズ校を卒業後、教授のススメでマンハッタンにある写真現像所にて白黒写真のプリンターとなる。 2005年にアメリカの所得税の高さにビックリして帰国。上京後は主にNet ViVi CCでECサイトの撮影を行う傍、CDカバーやポールダンサー等の撮影を行う。現在も関東近郊でフォトグ

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