見出し画像

【航海日誌52】牛乳の存在感

スロベニアに滞在してます海賊で研究員のふみんちょです!

大学の研究も大詰め…ってほど大したことは出来てないんだけど、帰国日が近づいてきてるから、逆算しながら何をやっていくかを考えながら研究する日々。
月曜日が来て1週間が始まったと思ったら、あっという間に金曜日の夜。
はやいなあ…!

今日は、私の滞在している研究室と、他の研究室の合同プチセミナーの日。月に一回あって、持ち回りで主催をしているらしい。先月は違うラボが主催だったから、みんなでそこのラボのあるキャンパスへ行ってセミナーに参加した。そして、今日はうちのラボが主催。
主催のラボは、会場のセッティング(といっても、いつものミーティングルーム)、コーヒーなどの飲み物とお茶菓子を用意することになっている。
日本の大学でも、他の研究室との合同セミナー的なものがあったこともあったけど、飲み物やお菓子を用意するということはなかった。
それはさておき、お菓子は先生が買ってきてくれて、コーヒーなどはラボにあるストックから出す。今朝、先生が冷蔵庫や棚をのぞいて牛乳がないことに気付いた。

「あれ、牛乳は?」
「昨日最後のパックを開けたみたいでしたよ」
「でも冷蔵庫にないの」

この大学に来た時に、コーヒー、紅茶、牛乳は研究費で買えるから自由に飲んでね!と言われた。牛乳が、コーヒーと紅茶に並ぶレベルの存在なことにびっくりした。確かに、いつも冷蔵庫に牛乳があるし、なくなったら箱買いしている(スロベニアの牛乳は常温保存できる)。

「困ったなあ、今日セミナーなのに…。ひとまず、◯◯先生に1本借りましょう」
違うラボの教授に借りに行くことになった。
牛乳の話だよね???

そんな先生の困った様子が新鮮で、びっくりしたよという感想をラボの友達に話したら、日本に何度か滞在したことある子が日本人はあんまり牛乳飲まないもんね。って。
そんなに縁遠い飲み物では無いとは思っていたけど、スロベニアの人たちに比べたら飲む頻度は少ないかもしれない。研究室のコーヒーはほぼ毎日飲んでいるけど、牛乳は数えるくらいしか使ってない。

日本人やアジアの人は乳糖不耐症の人が多いからじゃない?という話になった。

知ってるよって人も多いと思うけど、乳糖不耐っていうのは、牛乳に含まれる乳糖「ラクトース」を分解するための消化酵素「ラクターゼ」が少なかったり、弱かったりする状態のこと。
小腸で分解されるはずのラクトースがそのまま大腸まで移動すると、腸内細菌と関与してガスが発生したり、下痢などの症状が起きたりするらしい。
赤ちゃんはラクターゼをいっぱい持ってるから、母乳やミルクを消化できるけど、大人になるにつれてラクターゼ量はだんだん減少し、乳糖が消化できなくなっていくんだって。

で、地域ごとに、この乳糖不耐を持ってる人の割合は異なるらしいから地図を見てみることになった。

乳糖不耐の有症率マップ(概略図)(Food Intolerance Network)

こんな感じ。
乳糖不耐の人口割合は、日本を含めたアジアらへんは80~100%と高い。対してスロベニアらへんは15~30%程度と低め。さらに北欧の方は0~15%!こうしてみると、牛乳に弱い日本人ってめっちゃ多いのでは?
私は全然平気〜!そういうの感じたことない。もしかしたら本当は不耐で、ゴリ押しで消化してるだけかもしれない。(何それ)

この記事を読んでいるあなたはどうですか?

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは、冒険資金に充てさせてもらいます😆