買い物はだいたいこのあたり、
食事はだいたいこのあたり、
友人に会うのはだいたいこのあたり、
仕事関係で用があるのはだいたいこのあたり…

そんなふうに、最近馴染みの場所というか、遊びも仕事も、行きやすい場所が決まっていることに気づいた。

東京の大きい街といえば、
上野・浅草・銀座・新宿・渋谷…
そこにいけば大体全部そろう街。

いろんなことにお金を使ってみるけれど、新鮮さはない。
もしかして、目に映る物が代わり映えしてないのでは？

どの街にも、アトレがあって、ルミネがあって、伊勢丹や松屋銀座みたいな百貨店があって、無印良品があって、ユニクロがあって、マックがあって、なんとなく似たようなブランドが並ぶ。
決してそれが悪いわけではなくて、便利な街の恩恵を日々受けているわけだけど、なんとなく目新しさがない。

刺激に慣れてしまって、感動が薄い。
これが大人になるということなんだろうか。
少しずつ鈍くなっているのを感じる。

自炊に飽きるみたいな。
醤油と砂糖とみりんと酒をこのくらいずつ入れたらこの味になるわね、っていう感覚的な答えが、人生に染み付いてしまったのだろうか。

週末、知らない場所へ出かけよう。
焦燥に追い立てられながら小さく決意した。