模擬的と刺激 simulation VS stimulation

最近はよっぽど減ったと思いますが。
どーしても競技動作に似せた形で負荷をかけたい人がいます。
そんなことさせられたらたまらんぞと思うのですが、やらせたい方は大真面目なのです。
何でそれが似てると思えるの?と思うのですが。
よくあるのは重いバットを振るとか。
あんなもんは下方向に力がかかるから上方向に余計に力を出す必要がでてきます。
「それがいいんだ」なんて思う人はいないと思うのですが、でも重たいバットを振るのは良いことだと思ってそうです。
チューブを後ろから引っ張りたいマンもいます。
他にもたくさんあります。
笑うしかないです。

持久力が必要な競技でも走っている時間が何秒、休んでいる時間が何秒という感じで、それに合わせてメニュー作ることで気が利いてる感を出しちゃってる人もいます。
向上させたい要素を刺激するには時間が短すぎるとか強度が低すぎるとか、時間が長いからしんどいけど必要な強度に達してないなんてのもあります。
ちゃんと別の方法があります。

そんなんよりも試合を繰り返すのが1番という考え方もあります。
それが1番ならトレーニングなんてものはこの世にないのです。
学びましょう。
気持ちはわからんでもないです。
でも野球だったら1回もボールが飛んでこんとかストライクが1球も来ないなんてこともあります。
分けて練習した方がいいし、トレーニングもいいのがあります。

僕は大丈夫です、エクササイズのフォームも普通にやってますなんて人もいるでしょう。
でもそんな人も強度の設定がデタラメなことも多いです。
自転車など持久系の競技だから回数を多くとか、競技では速く動かすから速く動かすとか。
残念過ぎます。
回数が多いことの何がいかんの?と思う人もいるかもしれません。
実は総負荷量が大きい方が筋肥大が起きやすいと言えるのです。
何それ?と思うかもしれません。
例えば70kgを10回やったら700kgです
85kgを3回なら255kgです。
70kg10回の方が総負荷量が大きいのです。50kgで20回なんて言ったら1000kgです。
やじゃないす?
また、速くシャカシャカ動かしたってほとんど減速のための身体の使い方になっています。
根底には重いのをゆっくり動かすと遅くなると思ってるんだろうなというのがあります。
一応言っておくと、スポーツに必要なRFD(力の立ち上げ能力)はtypeⅡxの割合と神経系の機能が必要です。
重たいのを挙げると神経系の機能が向上します。
追い込まなければtypeⅡxの割合は維持されます。
シャカシャカトレーニングよりも減速局面ははるかに少なくなります。
そっちの方が良くないですか?
シャカシャカトレーニングは速く動かしてるつもりでもほとんどが減速のために身体を使っていて、しかも脳からの命令は大したものが出てないという何とも残念なやり方なのです。
とはいえ、ずーと何年も重たいものを持っているとRFDは低下することもあります。
でも気が利いたやつはちゃんとオリンピックリフティングもします。
最近は腹腔内圧がお好きな人も多いようですが、これも速く立ち上がる必要があります。
オリンピックリフティングをやれば素早く腹腔内圧が立ち上がるようになります。
プランクでそれは期待できません。
そもそもあれは腹腔内圧は上がらんし。
てか腹腔内圧を高めたペダリングって何?
それでは呼吸ができません。
思い切りのひと踏みなら呼吸は止まってるかもしれません。
でもお腹を膨らますとか言ってるんです。
膨らませたら圧は上がりません。
うんこする時にケツに栓を込めるくらいやってることが逆です。
抜くこともないですが。

持久系のトレーニングもその他トレーニングもいいのがあるんだからそっちをした方が間違いがないです。


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