本番前の不安は自分の成長のヒント

ピアノを弾いている方は、発表会やコンクールなど人前で弾く機会に巡り会いますが、そのときに様々な不安と向き合うことになります。

「練習が間に合うかな…」

「失敗しないで弾けるかな…」

「他の人より上手に弾けるかな…」

「お客さんがたくさん来てくれるかな…」

自分の中から次から次へと芽吹いてくる不安は、実はあなたの成長の大切なヒントとなっています。

不安というのは、自信がないときや謙虚さを欠いたとき、虚栄心を持ったときに湧いてきます。

不安が湧いてきたときは、心の向きが善くない方向を向いているときでもあるのです。

「練習を怠けている自分がいる」から、「練習が間に合うかな…」と不安になります。

「失敗を見過ごしている自分がいる」から、「失敗しないで弾けるかな…」と不安になります。

「自分はピアノが上手だと自惚れている」から、「他の人より上手に弾けるかな…」と不安になります。

「自分のためにピアノを弾いているから」、「お客さんがたくさん来てくれるかな…」と不安になります。

これらの例は、確かにネガティヴに聞こえますが、丁寧に受け止めることが大切です。

こうした心の向きを少しずつ修正していけば、不安を感じることが自分にとってプラスに働いていきます。

完璧で理想的な人など、きっとどこにもいないと思います。

皆、誰も知らないところで、不安と静かに向き合い続けています。

不安は、自分の内面にあるものです。

ならば、自分の内面からきちんと向き合っていくことが必要でしょう。

不安というチクチクした種でも、大切に育てていけば、いつか美しい花を咲かせてくれますよ。

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