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自分なりに

昔、仕事で自分なりに頑張りますと言ったら、上司に完全否定されたことがあって。もちろん、会社&社会的なルールは守ってそのうえで、という意味で言ったんだけど。

小さなことだったけど、○十年経ってさらにいまの「いいんだ♪」がわかった自分の考え方からすれば、私がしょんぼりしてやる気をなくす必要なんてなかったのに惜しかったな、と思う。

自分の言うやり方だけを守り、思い通りの社会人に私を仕立てあげたかっただけの上司と、既定路線、予定調和、言われた通りの教科書通りが嫌いな自分。双方、同じ仕事に取り組むための方法と自分のことがわかっていなかっただけだった。任せて育てられない人と主張するタイミング間違えた人。

でも、もしかしたらそれがあって、今があるのかもしれない。そこから自分がいかに「決まりきった形で人に使われ動かされるのが嫌か」がクッキリとわかるまで長かったけど(笑)。在籍中は社内でも、ルール違反にはならないけどちょっと型破りな仕事の仕方をする上司とは気が合って、ほどよい感じに育ててもらったと思う(笑)。

今はまさにその「自分なりに」を体現したことに取り組もうとしてて、今度は「自分なり」どころか、「自分らしさ」だけが成功のカギ、みたいな展開なので前とはずいぶん違うところにいる自分に驚く(笑)。そして、それはそれで結構大変(笑)

お決まりパターンが好きじゃないのは、こども時代から。当時みんなが大盛り上がりだったテレビ番組も、毎回同じ結論になるのがわかりきっているのに面白いかなぁ?と不思議で仕方がなかったし、「いつも同じ、みんなと同じ、ばかりではつまらない」と思っていた。大人になった今は、その番組にはその番組なりの面白さや流儀的なものがあった、と知った。価値観はひとそれぞれ、も理解した。それでもやっぱりのめり込んで見るのはノンフィクション、ドキュメンタリーだけど。

自分なりにとか自分らしくとか、自分を出しても良い時代になってつくづくラクになったなぁ、と思う。あの全否定のあと、ひと月もしないで異動させられてからは、絶対に動かせない重くて巨大なフタみたいなものが頭上に常にあって、いつも抑圧された日影にいるような気持ちだったから、こんな時が来るなんて微塵も思えなかったなぁ。

天候悪化、天候回復、どちらにも見えるこの写真。私は重い雲が晴れて天候回復、力強く輝き出した太陽を信じたいなぁ。素敵な写真、ありがとうございます。


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