PICフォーラム12月 『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』
2023年も残すところあと2週間になりました。
クリスマス用品やお正月用品が点灯に並ぶようになり、年の瀬が近づいて
きたことを実感します。今年は移動も自由に行き来しやすくなったので帰省で家族と一緒に新年を迎える方も増えそうですね。
〇はじめに
PICフォーラムとはサイボウズが運営する社会人向けキャリア自律支援スクール「PICスクール」を受講後の継続した学びの場を提供するため、月2回の勉強会を実施しています。「その道のプロの方」と「スクール生の得意な分野の発表」と2つのカテゴリーに分かれて運営されています。
〇今回の発表者:サイボウズ(株)ソーシャルデザインラボ所長 中村龍太さん
テーマ:教えて龍太さん!
『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』をわかりやすく解説しますの会
今週は、先日開催した「エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する5つの原則」の本についてPICフォーラムにて著者に直接質問するを形式で開催した際の内容をレポートいたします。
〇参加者からの質問
参加者から集まった質問の一部をご紹介させていただきます。
1.企業内の新規事業承認の難しさがあるのはなぜ?
なかなか承認を得ることが難しかったり、時にはどうしてこれが承認されたのだろう?というものもあったりするのはなぜでしょうか?
龍太さんからの回答
・許容可能な原則は2つの観点で存在する
1.「企画立案者」の許容可能な損失
2 .「承認者」の許容可能な損失
お互いの許容可能な損失の重なりがある部分の範囲を図り知ることが大切
時間を区切らなければ、断念するってケースはないはず
うまく重ならなければ、視点を切り替えながら行動を続けていく
トップビジョンにあってるものであれば、「やったほうがいいでし
ょ?」という提案が機能することがある
2.エフェクチュエーションとコーゼーションの使い分け方は?
龍太さんからの回答
・最初からコーゼーションとエフェクチュエーション両方使っているケースもある。コーゼーションというモデル(売上計画を見立てとして置く)をエフェクチュエーションの中の「手中の鳥」として使う場合がある
・狙う市場が決まっていたり、拡大していく場合は、コーゼーションを多く活用していくようになる
3.プライベートでエフェクチュエーションを使うとはどんな場面でしょうか?
龍太さんの回答:赤ちゃんは生まれたときはエフェクチュエーションを実践してます
〇学び
・自ら行動して、起こした体験をエフェクチュエーションのモデルに当てはめたほうが理解しやすい。
・「エフェクチュエーション」は読書会などで各自の体験をシェアする会話があると理解が深めやすくなる
〇参加者からの感想
・最初2か月前に読んだときは理解がうまくできず、中断してしまった。1か月後に大型イベントを主催し、夢中で取り組む体験をした後もう一度龍太さんからの説明を聞いて、急に理解ができるようになった。もう1度本を読んでみようと思う。
→龍太さん:エフェクチュエーションは行動してみないと理解できないので、とにかくやって体験してみることが大切
・現在空き店舗の再活用を計画中で、今日の話を聴いて自分が無意識にエフェクチュエーションを実践していたことに気が付きました
感想を交えながら、参加者それぞれの体験したエフェクチュエーションの事例を共有しあったことで、仕事、プライベートいろいろな場面での応用イメージをつかむことができました。これからみなさんがどんな場面でエフェクチュエーションを実践されるのが楽しみです。
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