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私の逆噴射小説大賞参加作品

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私の逆噴射小説大賞参加作のリストです。
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#パルプ

ゲッコーの夜

 地球最後の遊技場、大阪第7ビルが放つ光は月光が霞むほどだ。賭博中毒労働者、アウトロ、権力者らが階層ごとに分かれ謎めいたカネの流れを生み出す腐った塔。ネオンと喧騒は嫌いではないが、糞は糞だ。滅びてしまった方がいい。 「ヘケートもそう思わない?」 『ファック、さっさと飛んで!』  糞でもどうせここでしか生きれない。私は少し息を吸い、そのまま海上666mのビル屋上からダイブした。 『84F、標的は窓際、計画どーり!』 BANG!  高速落下からの銃撃、警護が間に合うは

逆噴射小説大賞おりかえし!!

無事前半12日間毎日更新を達成しました。スキやtwitterでの呟きありがとうございます。励みです、嬉しい!! この記事では前半12作品を振り返ります。ゴリラ以外も読んでね!(お願い) 1日目 マリヤの処女母胎は真実だった。単為生殖する人間、ミュータントマリヤ!! 2000年の間に増殖したマリヤ!第二のキリスト降誕を願うカルト教団、全マリヤ連! マリヤの一人マリーとファックし子供を為してしまったモンキーは全マ連に狙われる! 目指すは非聖書の地、天竺! 2日目

「モンキー・パッション」より『砂漠の洗礼』

太陽神はマリーの味方ではなかった。トルコ森林地帯を抜け、アラビア砂漠に入った一行を待っていたのは灼熱の世界である。身重のマリーの籠をかくのはイスマイルとポルコ。父親であるモンキーは周囲を警戒すると主張し一人身軽に歩いている。 「辺り一面砂砂砂。こんなんで警戒する必要なんかあるんですかねぇ」 ポルコが不満を吐く一方、イスマイルは疲れを顔に出さず足を進める。 「ベツレヘムも近い。全マ連のクソ共はいつ来るともしれんぞ」 事実近くにも全マリヤ連の軍事拠点があった。しかし今まさ