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あなたの得意な事 好きな事は 必ず誰かの役に立つ

中学1年生の春からずっと20年以上続けて来た大好きなことがある

それは声楽の勉強!

5歳から通っていたピアノ教室の先生は、元々声楽が専門だった

ある日、中学1年生の私は いつものように "また今日も怒られるんだろうなぁ〜"と、憂鬱な気分でピアノのレッスンに行った

すると、大学生のお姉さんが声楽のレッスンを受けていて、早めに着いた私は 時間まで見学させてもらうことになった

その時、お姉さんが歌っていた曲は

忘れもしない イタリア古典歌曲の「STAR VICINO」だった!

その曲の美しさ、イタリア語の響き、ピアノ伴奏、全てに 一瞬で心を奪われた

あれはまさしくイタリア語で言う "Colpo di fulmine"!!
直訳では "雷の一撃" 
日本語で言う「ひと目惚れ」!

すぐ先生に声楽のレッスンをお願いした

中学1年生はまだ早いけど、少しずつやってみようということでOKが出た!

それが私の声楽人生の始まりだった

まさかイタリアにまで行くなんて当時は1ミリも想像していなかったな…


もう一つ、私には好きなことがある

それは朗読である

しかし、これは好きな事と言うよりも、
どちらかと言うと、努力とか一切していないのに なぜか自然に出来てしまうこと、
いわゆる"得意"なことだ

これを発掘してくれたのは小学2年生の時の担任の先生

超絶恥ずかしがり屋の人見知り屋で いつも教室の隅っこで気配を消していた私は、
ある日国語の授業で「本読み」を当てられ、ドキドキ緊張しながら読んだ…

すると、先生が嬉しそうな驚いた顔をしていた

間をちゃん取ってるし、イントネーションが熊本弁じゃなく標準語

私は生まれも育ちも熊本で、熊本弁ネイティブスピーカー!

確かに、子どもの頃 みんな教科書を熊本弁のイントネーションで読むのは普通の事だった

自分では全然気づかなかったが、初めて先生に皆の前で褒められた事がとにかく嬉しかった!

そこから本読みが大好きになった

高校では放送部に入り、九州大会で入賞したり、NHKの熊本県大会で優勝して全国大会に行ったりと…

特に血の滲むような努力もしていないのにスルスルと上達していった

もしあの時、先生が私の本読みに着目してくださらなかったらと思うと…

心からご縁に感謝!

あ!
今、急に面白いエピソードを思い出した!

以前、日本で地元の子供達の夏祭りの一環で「怖い話の読み聞かせ」というイベントにボランティアで参加した時のこと

図書館で選んだ子供向けのホラー話の本を、部屋の照明を少し落として、数十人の子供達の前で張り切って読み聞かせた…

なんとなんと!最期のオチの怖い場面で、
子供達全員「キャー!!」と叫びながら外に逃げ去ってしまい、私は会場に一人ポツンと残されたのだ!!!笑

気の毒に 中には恐怖で泣いてる子もいた…

やば!ちょっと才能発揮しすぎたかな…??

子供達に悪影響だと言う事で、それっきり そのイベントに私は呼ばれなくなった…


あ!もうひとつ "得意なこと" 

声楽の恩師や夫、友人達に言われて徐々に自分でも気づいたのだが、

それは発音に対する耳の感度の良さである

私はイタリア語を話せる

発音もネイティブにはかなり程遠いが、それなりに出来ていると思う

語学は、語彙力や表現力にどんなに長けていても、やはり発音だけは10代またはそれより小さい年齢から現地で暮らしていないとネイティブの発音に近づくのは至難の技だと思う

特に日本人にとっては本当に本当に難しい!!!

ペラペラと超ハイレベルのイタリア語を操る日本人でも、発音を聞けばすぐ日本人だなとバレてしまう

そして、日本人にはその発音の違いを聞き取ることさえも難しいのだ

でも、不思議なことに私には聞こえる

日本人だけではなく、外国人が話すイタリア語を聴いて だいたいどの辺の国の人かというのも何となく分かる

イタリア人でも どの地域の人かもちょっとだけ分かる

日本人や外国人だけでなく、イタリア人と喋っていても、その人の喋り方の癖や特徴をついつい分析してしまう!笑

これも特に何か特訓した訳でもないので、きっと私の "得意" な事だと思っている

もしかすると、ただ気付いてないだけで、この他にもまだまだあるのかもしれない…


とにかく、これらみんな 神様から与えてもらった宝石なのだ!

そして恩師や家族が、それに気づかせてくれ、背中を押してくれた

それなのに!!!!!

「こんな宝石どうせ全然大したことないし!
他にももっとすごい宝石持ってる人いっぱいいるし!
こんな宝石誰の何の役にも立たんし!
立派な保証書も何も付いてないし!」

と、自らの手で宝石達を葬ろうとせっせと穴を掘り続けているこの数年間…


うあああああ!!!
なんて罰当たりなんだ!!!


この広い地球上のどこかの誰かが
私の宝石達を見て

かつての私もそうだったように
自分にも宝石があった事を思い出すきっかけになるかもしれない!

光輝き始めるかもしれない!

ちょっと!
人と比べてる場合じゃないって!
拗ねて穴掘ってる場合じゃないって!

宝石達に感謝を込めて
この世界にもう一度かざそう!!!!











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