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ちょっとだけ数学をつかう(PREP法、anti-PREP法)

目次
(1)PREP法
(2)anti-PREP法
(3)結論


(1)PREP法

   最近、いくつかのnoteの記事で「PREP法」の記事を読んだ。
 「PREP法」(プレップ法)とは、相手に伝えたいことを効果的に伝えるための、論理的な話し方・書き方のことである。

PREP法
結論(point)→理由(reason)→具体例(example)→結論(point)

 「PREP法」という言葉を聞いたのは初めてだったが、これは「英検の英作文・二次試験の面接」対策そのままである。
「お題」が与えられて、最初に「肯定」あるいは「否定」かを述べる。その後、理由を2つ(あるいは3つ)挙げ、具体例を示す。
 たしかに論理的で、わかりやすい。仕事の報告書や新聞記事などの理想かもしれない。

... ... しかし、面白くはない。

(2)anti-PREP法

例えば、推理小説で「結論」、つまり犯人やトリックの種明かしをしたあと、事件の具体例を挙げられましても😄...。

話を単純化するために、自分の書きたいことが、[A]「序論」(疑問提起)、[B]「本論」(プロセス)、[C]「結論」(今の気持ち・今の状態)の3つがあるとする。

唐突だが、「順列」を思い出してみよう。

3つのものの並べ方には、次のようなパターンがある。
A→B→C
A→C→B
B→A→C
B→C→A
C→A→B
C→B→A

2つのものの並べ方は
A→B
A→C
B→A
B→C
C→A
C→B

ひとつだけなら
A
B
C

3つの「素材」の使い方は、15パターンある。
小説や詩を書くとき、必ずしも時系列でことばを紡いでいくわけではない。

例えば「現在」を描いてから、「過去」にさかのぼる。

例えば「ちょっと前の過去」を書いてから「現在」を描き、その後「ずっと昔」のことを書くこともできる。

例えば「歴史」だって、「現在の制度」に疑問をもって、「そのちょっと前」、「それより、もうちょっと前」というように、時系列の反対方向に向かっていくような記述の仕方だってあっていい。

(3)結論

 PREP法は、業務連絡やニュースの伝え方として、すぐれたものである。しかし、万能ではない。
 小説や詩にPREP法を用いると、面白くはない。
 noteの記事を書くときには「目的」を意識するといいのではないか?
 「事務的なお知らせ」をしたいのか、読んで楽しんでもらいたいのか、など。
 絶対的に正しい書き方というものはない。試行錯誤しながら、自分にあった書き方を探そう。
 同じ内容でも、並べ方をかえると、書き方のバリエーションを増やすことができる。


 

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