中学生程度の英文法なんて楽勝！、と思っていた。しかし、改めて考えてみると、とっさに中学生の疑問に答えられないこともある。

「Which do you like better, A or B ? 」
(AとBとでは、どちらが好きですか？)

　ほとんど決まり文句として覚えていたから何も疑問には思わなかったのだが、「better」の「元の形」(原級)ってなんだろう？

中学生で「比較級」を学ぶ。
good - better - the best, 
well - better - the best. 

betterの「原級」は、good と well しか教わっていない。

先程の「Aと Bどちらが好きですか？」の答えとして「A」が好きなら

I like A better than B.  だが、

単に「Aが好きだ」なら、
I like A. と言える。
しかし、
I like A good. とかI like A well. とは言えない。

じゃあ、「betterの原級はなに？」と思って辞書(ジーニアス)を調べたら
「very much」というのが答え。
そう言われれば確かにそうだ。

「very much - better - the best 」

まったく教わった記憶がない。

very much と「very」をつけているところがポイント。muchだけなら、
much - more - the most
となってしまう。
❌I like A more than B. 
とは普通言いませんね☺️。

I like A better than B. という表現が先にあって、文法的な説明をしようとすると、
betterの「原級」は「very much」とするしかない(のかもしれない)。

たぶん学校では、「『決まり文句』として覚えておきましょう😄」と、お茶を濁した説明を受けたのだと思う。
気になる人には細かなことが気になっちゃうときがあるのです。どうでもいいことが、どうでもよくないこともある。

「重箱の隅をつつくような文法は不要」という意見もあるだろう。しかし、言葉を学ぶとは「細部にこだわること」でもある。

The whole resides in the part. 
(魂は細部に宿る)

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