TENETの銀のカプセルについて考察

今更ながらTENET見ました。銀のカプセルについて考察があまりされていなかったので自分なりに考えてみました。

銀のカプセルが登場するのは2回。映画序盤の主人公が拷問をされるシーンと終盤の船上でセイターとキャットがやりとりをするシーンです。

映画序盤、銀のカプセルはCIAが持たせた自決用の薬として登場しますが、実は偽物だったとわかります。そして主人公が船内のベットで目覚めるシーンでフェイは主人公に拷問で抜かれた歯は治しておいたと伝えます。

このシーンには少し違和感を感じました。そんな綺麗に歯は治るか?と。歯だけではなく顔のあざや目の内出血まで治っています。確かに銀のカプセルを飲んでからどれぐらいの期間昏睡状態だったのかはわかりませんがあそこまで完治する期間があったとは考えにくいと思います。

そこで考えられるのが主人公は銀のカプセルを飲んだあと時間逆行したのではないかということです。しかし、TENETでは過去に起きたことを変えることはできないため、たとえ時間逆行したとしても顔を殴られあざができ、歯を抜かれた事実はくつがえりません。

では、なぜあそこまできれいに完治したのか。それは銀のカプセルは回転式の時間逆行装置とは違い、飲んだ人の身体にのみ干渉し一つの視点で時間逆行させる薬だからではないかと思います。

回転式の時間逆行装置は使用すると一人の人物に対し2つの視点ができ同時間に互いに逆行する同一人物が存在することになります。また、使用した人には時間逆行は干渉しません。

これに対し銀のカプセルは服用した人を一つの視点で逆行させる。つまり使用した人にのみ干渉し若返らせるものなのではないかと思います。よって主人公の身体は拷問をされる前の状態まで戻り完璧に治癒したのではないかと思います。

こう考えるとCIAがセイターに銀のカプセルを持たせていたことにも納得がいきます。もしセイターが服用した場合、がんの症状は後退するため死ぬまでの時間を稼ぐことができ世界の終末を遅らせることができます。

ただここまで便利な薬があるなら使い道はもっとある(例えば怪我をした直後に飲むことで傷が治るため兵に持たせれば良い)のでなにか大きなリスクを伴うものなのではないかなと思います。

以上が私の銀のカプセルに関する考察です。

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