女子アナ

「女子アナと付き合った」と友人から報告のLINEがきた。

羨ましいと一瞬思う。

でもその自分の思考回路のイケてなさに
なんかちょっとへこんでしまう。

──

女子アナ側からしても失礼なものだ。

他人からの評価が職業カテゴリに歪められ、個人の人格を無視して「女子アナ」とまとめられる。

その挙句、職業上勝手に上がる認知度のせいで、何かあれば芸能ニュースとして数字取りのための話題に使われる。

おそらく、それらを覚悟しながらも、実力と運とで勝ち取った職業だろう。

でも、誰もがそうであるように、女子アナも一人の人間だ。

いくら覚悟を持って選んだ職業でも、他人からの目に悩んだり、自分のイメージが好き勝手に膨らんでいくことが嫌になったり、さまざまな悩みがあるはず。

男性からは

  • 容姿や立ち振る舞いの美しさの保証

  • 各界のビッグネームとの人脈形成の期待

  • 誰しもが認める魅力的な女性と付き合う願望

という下心をもって接近されるはず。

ほんと、大変な職業だ。

──

宗教であれば、キリスト教徒、イスラム教徒、仏教徒
人種であれば、黒人、白人、アジア人
国であれば、イギリス人、アメリカ人、日本人

誰しも気づかないうちに、個人の人格を無視してひとまとめに見てしまう。

これって何でだろう?

集団社会で身につけた人間のOS(オペレーティングシステム)だろうか?

この思考回路が人間のOSだとすれば、糖質と脂質を好むのと同じくらい現代と合っていない。

このOSがなければ、2つの世界大戦が終わった後に戦争は起きなかっただろうし、We Are the World が歌われた時に世界はひとつになった気がする。

それでもなお、このOSで駆動していて、
いろんな個人をひとまとめにしてしまう。

我ながらイケてない。
けど、女子アナとは付き合ってみたい。笑

矛盾だらけの自分勝手な論理だけど、
同時に、自分も人間だよなぁと自覚する。

人間ってクセしかないなぁ。
クセがすごい。

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