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超巨大桐ヶ丘団地と赤羽 散策記録#5

 気付けば桜も葉桜となり、新緑が美しい時期になりました。noteの更新は久しぶりになりますが、今年もマイペースに更新していこうと思います。今年最初の記事では昨年の振り返りや今年の抱負でも書こうかと思ったのですが、既に一年の三分の一が過ぎようとしており諦めました笑。変わり映えしない展開になりますが、お付き合い下さい。
 Instagramはもう少し高頻度で更新しておりますので宜しければご覧ください。https://www.instagram.com/pics_yyy/

 昨年の事になりますが、北区赤羽にある桐ヶ丘団地へ行ってきました。再開発が始まっているので、取り壊される前に巨大団地郡を見たかったのです。一部取り壊しも始まってはいるものの、今尚圧巻のスケールでした。


 最寄駅はJR赤羽駅です。団地は高台にあり、坂を登って向かいます。とにかく坂だらけ。坂に囲まれています。

静勝寺周辺 
団地南側の坂
蛇行する坂

 周りに高い建物が少ないため、坂の上からは、俯瞰して街を見渡せます。

 街の喧騒から遠ざかった事が目に見えて実感でき、心が落ち着くような感覚がありました。忙しない環境から心理的にも距離をおく事が出来る場所ですね、住んだら人生観すら変わりそう、、、と大げさに憧れてしまいました。疲れてるのかもしれません笑。
 坂を上ると早速白い団地軍が見え始めます。


 構造自体はどれも同じように無機質でシンプルですが、人が住んでいる棟には生活感が目立ちます。そして既に人が退去した棟や、古い遊具にも、多くの人が暮らしていたことが分かる痕跡が残っていました。

 鉢植えひとつからも、特別美しく整えられているわけではないのにとても愛されている事が伝わりますね。可愛い可愛い。 

荷造り紐で括られた細い幹
古い鉢と発泡スチロール

 桐ヶ丘団地にはこういった、人々の営みを想起させる要素が凝縮されていて、ノスタルジアを感じます。写真を撮りながら胸がいっぱいになりました。

 先述の通りここに来るにはなかなかの坂道を登らなければなりません。お年を召した方が電動機なしの自転車に乗る姿を見ると、きっと団地内で用事が完結するんだろうな、、と想像出来ます。(坂の下との往来にはバスが利用されているようです。)

 かつて団地と共に栄えた商店街も今は廃れつつあり、駅前の大型スーパーやショッピングモールが客を集めています。それでも、金物屋さんや雑貨屋、惣菜屋、など、個人商店が僅かに残って団地の人たちのために営業しています。鍵屋さんの責任という文字。きっと周辺の多くの世帯がこの鍵屋さんを頼りにしてきたのだろうと感じます。

 こちらは、n39号棟。

 39を見たら、1~38のことを思わずにいられません。巨大な団地であることが伝わってきます。当初は146棟あったそうです。再開発が進み取り壊しが進む中、隣接する敷地にはまた新たな団地が建設されており、さらに建て替えも当初計画から遅れながらも進んでいるようです。

今後もまた、新しい住人たちの生活がこの土地で始まり、街に新たな文化をもたらすのでしょう。その頃にまた、訪れてみたいと思います。

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