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五月雨中央区 散策記録 #1

 最近は雨が多いですね。生ぬるく蒸した空気の日が続き、梅雨の気配を感じます。今年の梅雨入りはいつ頃でしょうか。。

 雨の街に目を向ければ、水溜りで輝くアスファルト、行き交う人の鮮やかな傘、低い雲の中に消える高層ビルなど、さまざまな雨特有の光景が私たちを楽しませてくれます。そんな雨の日に、中央区の真ん中を歩きました。

 歩き初めはこちら、新富橋です。昔入船川(現在はない)にかかっていたらしい新富橋(現在廃橋)とは違い、こちらは高速の上にかかった新富橋。

この高速は、楓川、築地川を干拓して作られました。かつて、築地や銀座、日本橋を流れた川が、その形を活かし交通の要所として人々を支え続けているんですね。それを知って橋から道路を眺めると、確かにまるで川の様に見えてくる、、、かもしれません。

 新富橋を渡り、こちらは銀座の北東の端の方。住所は銀座一丁目。隣は新富町や宝町です。

 路地を見通すとどこもほぼ起伏がなく、かつて砂州だった銀座らしさを感じます。路地添いには小さな商店がポツリポツリとあり、人もまばらで落ち着いた雰囲気です。

こういった生活感のある路地裏が見ると、銀座のような都心にも、居住区があることがわかります。

 路地を抜け、昭和通りを越えて、同じく銀座一丁目の、奥野ビル前にやってきました。築90年の圧倒的存在感。銀座の歴史を感じます。

 中央通りへ出て、北に少し歩けば京橋です。

 この辺りは古いビルが多く、機能的で無駄のないどっしりとした外観が目立ちます。質実剛健な建築美、大好きです。 

 中央通りをしばらく歩き、高島屋の角を曲がって昭和通りへ。昭和通りのアンダーパスを眺めると、ダイナミックな立体交差が一望できます。

別日の夜景ver.


 立体交差を眺めた後、再び中央通りへ戻りました。高島屋横にある日本橋タワーの一階に店を構える和紙の榛原は、超老舗和紙店。創業200年とのことです。

 再開発により日本橋タワービルが建ちましたが、榛原は一階に店舗を構え続けています。余談ですが私は榛原の蛇腹便箋大好きです!

 次の予定があり、日本橋交差点まで辿り着けませんでしたが笑、銀座一丁目の端から日本橋手前まで、寄り道しながら1時間ほど歩きました。
 様々な人が行き交うこのエリアは、生活拠点、商業地域、勤務地、交通の要所、、と多くの顔を持ちます。それぞれに長い歴史が混在し、街の魅力を深めているのだと、改めて感じました。

 あまり派手さのないルートでしたが、いかがでしたでしょうか。東京散策気分でお楽しみいただけたら嬉しいです。おわり。 

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