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ロッジ49 サウンドトラック#3

海外ドラマロッジ49のサウンドトラックについて。#1,#2は以下。

Spotify等にこのドラマのサウンドトラックもプレイリストもあるみたいだけど、今は環境的に聞けないのでそのうち聞いてみたい。何度も同じことの繰り返しになるが、こういうドラマのサウンドトラックの醍醐味は時空とジャンルを超えたポピュラー音楽がふんだんに使用されているところ。だからこそここにyoutubeのリンクも貼れるし、とりあえず聞くこともできる。そして聞けば好奇心が盛り上がり世界が広がりまたそれぞれの曲やアーティストの世界が広がってゆく。


八話
C'mon, Summer's Happening - The Hot Dog Stand

八話が始まりキャプテンのある日常を描いたシーンにてかかる。しかしとてもロングビーチに似合うような曲。すなわちビーチ。サンディエゴほどではないがメキシコ国境に近い等々。からっと晴れた日にビーチで聞くようなサウンド。ボーカルもコーラスもギターもバンジョー?も素晴らしいノリ。The Hot Dog Standというバンド名もいい。能天気っぽさを全開に出しながらよく出来上がったポップソング。こういう軽快な曲を聞きたい。ドラマではキャプテンのある日常は悪夢のようなものだった。ってそんな感じ。

Seven Oceans - 9 Theory

アンビエントとは言わないけどナチュラルな感じで足元から湧き上がり体の表面全てに響き抜けてゆく。そんな曲。じんわりとした希望が湧き上がってくるような。アコースティックギターを中心としてボーカルも含めて自然を感じるような曲。リズと本社さんがベッドでジャネットについて話すとき、聞こえないくらいうっすら流れる曲。


九話
Alchemy is Good for You (Don't You Know It) - Round House

私には懐かしい感じに聞こえるファンク・ロック。ソリッドなサウンドに孤独を感じる。フルートは最初から響くが、サウンドの流れにおいてソロの部分の落差がさらに孤独感を増している気がする。ダッドとアーニーがスコットから逃げるドタバタの場面でかかる。リズムがそういう場面にも合っていてしっくりくる。


十話
Returns Every Morning - Lilys

この曲は比較的新しいけど六十年代とか七十年代のいい時代のアメリカンロックのような感じがする。九十年代のサウンドなのにそうではない感じ、いい時代なのかな。ダッドが車で寝ていたら回りにオポッサムがいついていて驚いて起きる場面。怖がるダッドは石を投げて追い払おうとするが、のんびりほのぼのとした感じもあり、場面や感情的にも実によくハマっている曲。

Where Youth And Laughter Go - Broadcast

十話の最後前の希望が湧き上がってくるような曲、そして何かが始まる曲。とにかく底抜けに明るいわけではないが、温かい希望がゆっくりとでも湧き上がってくるような美しい曲。何度聞いても幸せに包まれるような曲。ブレイズはロッジの真理のかけらを知り、ジョスリンはロッジ49の救済に成功したと聞く。アーニーは奥の院(主権保護者のオフィス)から謎の通路を進み到達した先は…希望に満ちた者たちの次の部屋への扉が開かれる。そういう曲。満足感で満腹だ。

Going All the Way - The Squires

大団円。六十年代のガレージロックのサウンドですごくカッコいい。時代を感じさせるが今となればそれを超越しているような気もする。今のサウンドとあまり変わりはない気もする。ドラマの最後の最後で掛かる曲。次にダッドに二度起こった災難の中、次に向かって何かが起こりそうな、そんなうねりの中の曲。

ここに書いたのはこのドラマのサウンドトラックとして作れたものではないものだが、このドラマのためだけのサウンドトラックもあり総じて素晴らしい。ドラマの夢の世界を作る要素としてのポピュラーサウンド、それを単体で聞ける嬉しさをかみしめる。


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