極論化する日本

たまたま週刊現代の契約記者を募集していたので志望動機として勝手に取り組みたいテーマを書いて同封してみたわけだがそれがすこぶるよく出来ているので掲載しようと思う。


極論化する日本
新潮45問題に端を発した「杉田水脈論文問題」。私は、杉田水脈論文自体は問題だとは思わない。確かに事実誤認は文章内からも見受けられた。ただし、取り立てて騒ぐほどのことなのだろうか。大手メディアはこぞって文章内の「生産性」という言葉が不適切だと述べていたが子供を産むことが出来ないという点において事実上同性カップルは「生産性」が無いのだから「生産性が無い」と書かれても致し方ないと私は思う。更に言えば、今年の週刊新潮4月12日号でジャックK氏による「LGBTビジネスの不都合な真実」という論文が掲載されていたがこの文章の趣旨は杉田水脈論文とほぼ同一のものであった。杉田水脈論文が掲載された新潮45の発行部数と週刊新潮の発行部数では50倍近い差がある。そうであるにもかかわらず当事者性の人間が発言したかどうかだけで同一の内容であっても問題視したりしなかったりするのは明らかにオカシイ。新潮社もこの部分を利用して杉田水脈論文が掲載された8月号の後に即座に「週刊新潮でも当事者性の書き手であるジャックK氏が杉田水脈議員と同一の内容を文章にし掲載されています。むしろ何を言ったかではなく誰が言ったかしか見ない皆さんの方に問題があるのではないでしょうか。これを機会に多様性に関しての議論がより深まれば良いと思います。」と述べればよかったのだ。それをせずに10月号で痴漢と同性愛を同一視する小川榮太郎氏の様な程度の低い評論家の文章を掲載したために新潮45は廃刊へと追い込まれた(自ら自爆した)というのが今回の杉田水脈論文事件の真相ではないかと私は思う。ただし、このように揚げ足取りや言葉尻をとらえただけの議論を続けていては日本の言論界に未来はない。そこで私は「極論化する日本」と題して現在の日本の言論界(主にネット言論界)の極論ぶりを捉えた記事を読物企画に強みを持つ週刊現代で掲載したい為、週刊現代を志望する。


今読み返すと我ながら過激な文章だが実に面白そうな企画だ。ただし、その後他の週刊誌編集部で記者としての採用が決まってしまったので多分、現代では働かないと思う。

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