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誰かが気分が悪そうにしていた時、私は手を差し伸べられていただろうか。#市民性みっけ #9

PIECESメイトのめぐさんがみつけた「市民性」

とある真夏の日、私は母と外出中に、熱中症になった。
一歩も動けなくなり道の片隅にうずくまった私を、母がそばで介抱してくれたが、一向に良くならなかった。

そこへ夫婦らしき人がやってきた。
「これ、よかったらどうぞ」と、保冷剤をくれた。

その数分後、2人の女性がやってきた。
「よかったら、いっぱいあるので、どうぞ」と塩分補給キャンディを数個差し出した。

意識は朦朧としていたが、2組とも、笑顔で助けてくれたことだけははっきりと覚えている。

誰かが気分が悪そうにしていた時、私は手を差し伸べられていただろうか。

見て見ぬふりをしていたのではないだろうか。

もし、似たような場面に遭遇したら、次は何ができるだろう。
多めにキャンディを持ち歩こうか。それとも近くの自動販売機で飲み物を買おうかな。

この出来事をきっかけに、自分ができそうなことをあれこれ考えた。
私を救ってくれて、そして私にも何かできるということを教えてくれて、
ありがとうと、あの時助けてくれた方達に伝えたい。


#私がPIECESメイトになった理由
最初は「社会貢献をしたい」という漠然とした想いからPIECESのCforCの活動説明会に参加した。今思えばとてもおこがましい理由だと思う。その説明会で、私はリフレクション(の簡易版)を体験した。その体験があまりにもやさしくて心地よくて、言葉には表せられないけれど、何らかの形でPIECESに関わりたいと強く思った。

その体験以来、私はずっとCforCのプロボノとして関わっている。
当初、プロボノの役割は団体を”手助けする”ことだと思っていた。
しかし段々と関わる中で、実は救われているのは自分の方だと気づいた。
ずっと自分の弱みだと思っていたことが、強みだということに気づけた。日々生きてきて感じていたモヤモヤを、一緒に悩んでくれる人たちに出会えた。そうしたら、どんどん私らしい、心地よい関わり方で周りの人と接せられるようになっていった。
言葉にできないこの感覚を、もっといろんな人に共有したい・知ってもらいたいという思いでメイトになりました。


めぐさんが関わっているCforC(Citizenship for Children 市民性醸成プログラム)についてはこちらをご覧ください。


PIECESでは2023年12月から「やさしさのむしめがねー暮らしの中の市民性ー」をお届けしています!

PIECESメイトが出会った市民性エピソードも掲載していますので、ぜひ見てみてくださいね。

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私たちの活動によって、既に社会に生じている大きな痛みを癒すことはできないかもしれません。
それでも、一人ひとりのまなざしやあり方が変わっていけば、社会にやさしいつながりが生まれ、大きな痛みそのものが生まれにくい社会になると信じています。

市民性はいつの時代もそこにあり、社会を紡ぐ大切な力になる。だからこそ、PIECESは絶やすことなく市民性を照らし、育み続けたいと思っています。

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