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よかったらどうぞ

とある真夏の日、私は母と外出中に、熱中症になった。

一歩も動けなくなり道の片隅にうずくまった私を、母がそばで介抱してくれたが、一向に良くならなかった。

そこへ夫婦らしき人がやってきた。
「これ、よかったらどうぞ」
と、保冷剤をくれた。

その数分後、2人の女性がやってきた。
「よかったら、いっぱいあるので、どうぞ」
と塩分補給キャンディを数個差し出した。

意識は朦朧としていたが、2組とも、笑顔で助けてくれたことだけははっきりと覚えている。


誰かが気分が悪そうにしていた時、私は手を差し伸べられていただろうか。見て見ぬふりをしていたのではないだろうか。

もし、似たような場面に遭遇したら、次は何ができるだろう。
多めにキャンディを持ち歩こうか。
それとも近くの自動販売機で飲み物を買おうかな。

この出来事をきっかけに、自分ができそうなことをあれこれ考えた。
私を救ってくれて、そして私にも何かできるということを教えてくれて、ありがとうと、あの時助けてくれた方達に伝えたい。


PIECESプロボノメンバーのめぐさんにラジオにご出演頂きました。熱中症になってしまったときのこと、その時に自分が感じた気持ち、振り返って思うことをお話いただきました。

ゲスト:小山恵(めぐさん)
普段はフリーランスのサービスデザイナー・デザインリサーチャーとしてスタートアップや中小企業を相手にユーザーリサーチ、コンサルティング、ワークショップの設計・進行などを行う。PIECESでは市民性醸成プログラムCitizenship for Children のプロボノメンバーとして活動中。


暮らしの中にある、誰かを想うふるまいやまなざし。
PIECESはそれを「市民性」と呼んでいます。

2023年12月から「やさしさのむしめがね」として市民性を照らしています。
たくさんの市民性や市民性をみつけたメイト(継続寄付者)をご紹介しています。

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