ふじたまいこ

連珠やバックギャモン、DIYの記録を主に。 https://lit.link/pieco

ふじたまいこ

連珠やバックギャモン、DIYの記録を主に。 https://lit.link/pieco

マガジン

  • 自戦記・観戦記

  • DIY日記

    築22年のマンション(自宅)と築46年の山の上の古民家の二拠点リノベーションしています。

  • 連珠について思うこと

ストア

  • 商品の画像

    連珠と囲碁がなぜか一致する問題集

    ★ご希望の方には監修者ふじたまいこのイラストをおつけします。備考欄にお書き添えください。★ 囲碁アートなど、囲碁を素材として新たな表現活動を開拓している関翔一氏の新作。 連珠(競技五目ならべ)としても、囲碁としても解くことのできる、二度美味しい問題が95問掲載。 連珠は1手詰めから7手詰めまでの初心者向け練習問題。 囲碁はアタリなどの手筋に加え、序盤の古典定石にも触れられる問題を網羅。 これまでになかった、なぜか一致してしまう問題集です。 著者 関翔一 連珠監修 藤田麻衣子
    1,000円
    onlineshopいっぷく
  • 商品の画像

    【著者サイン入り】棋承転結 ――24の物語 棋士たちのいま

    週刊誌「AERA」の将棋連載「棋承転結」が待望の単行本化。 将棋ライターの松本博文氏が24名の棋士・女流棋士にインタビューしました。 そのほか、書き下ろしで「藤井聡太の躍進の軌跡」を新たに掲載。 松本博文氏の直筆サイン入り 最年少名人に王手をかけた藤井聡太の活躍を、長く見続けてきた松本博文氏の「藤井聡太論」に加え、以下の24人の棋士・女流棋士が、印象に残る対局や忘れられない失敗から勝負飯や趣味、恋まで語りつくします。 渡辺明 森内俊之 蛸島彰子 中倉彰子 藤森哲也 木村一基 谷合廣紀 山口恵梨子 戸辺誠 石田和雄 瀬川晶司 中倉宏美 島井咲緒里 上村亘 中村修 藤田麻衣子 羽生善治 斎藤慎太郎 桐谷広人 佐藤天彦 森下卓 飯島栄治 鎌田美礼 谷川浩司 朝日新聞出版 2023年6月初版
    1,760円
    onlineshopいっぷく

記事一覧

はじめてのチームせかいせんしゅけん

GWは中国で開催される連珠のチーム世界選手権にぜひご注目ください。コロナ禍で中止されて以来久しぶりの再開となります。わたしは今回日本のBチームのメンバーになり、将…

10

連珠の序盤の道しるべ

連珠は序中盤の考え方が難しく何を目標に考えたらいいか途方にくれがち。特に中級者から有段を目指す付近になると開局も複雑になり、黒白が互角にバランスを取っていくため…

ふじたまいこ
5か月前
9

第61期連珠名人戦 応援うちわ

神谷俊介名人に岡部寛九段が挑戦する第61期連珠名人戦が、10/14(土)開幕します。岡部九段は15年ぶり2回目の挑戦(前回は長谷川一人現永世名人に挑戦)となります。 こち…

ふじたまいこ
6か月前
3

連珠世界選手権2023参戦記 2: Irina Metreveli〜あなたのMaybeを、もう一度聞きたい〜

イリーナメトレベリ、通称メトレベリ先生は1997年に新設されたWT(Woman Tournament)の初代覇者である。以来ずっと、2023年の今年までアジア開催でもヨーロッパ開催でも出…

ふじたまいこ
8か月前
9

連珠世界選手権2023参戦記 1 汪清清〜レジェンドは夢のために戦えるか?〜

羽田空港に着陸したと同時に神谷はスマホの電源を入れた。一足先に中国に帰国した妻、汪清清からのメールが届いている。そこには清清の全勝優勝を祝う花々と、豪華な食事の…

ふじたまいこ
8か月前
16

50歳になりました

50年生きた実感はまるでないけどいつの間にか50歳になった。 20歳の頃ステロイドの副作用でアトピーがどんどん酷くなり、寝たきりの日々を過ごしてたことがあった。IgEは…

ふじたまいこ
9か月前
18

遠征前のガジェ熱

8/1からトルコの連珠世界選手権に行く。2019年エストニア以来、4年ぶりの開催で、コロナ禍が日常になり海外に行く実感がなかったけれど、ようやくソワソワしだしている。 …

ふじたまいこ
9か月前
8

連珠漬けの夏が来るッ…!

名人戦関東二次予選は4勝1分で、2020年以来2回目のA級出場が決まった。前回は初日で自力になったものの、プレッシャーで一睡もできず2日目に臨み、内容的にも大惨敗してプ…

ふじたまいこ
10か月前
11

どうぶつしょうぎでDIY〜ブラザー春のわくわくワークショップ〜

おうちプリンターが楽しくなるように、ペーパークラフトどうぶつしょうぎを配布してくださっているブラザーさんの東京ショールームにて、久しぶりのどうぶつしょうぎイベン…

ふじたまいこ
11か月前
8

スプーン作りでマインドフルネス

最近心の調子が悪いとき、酷く疲れたとき、興奮した日の翌日など、ただただスプーンを彫りたくなる。 Googleのアルゴリズムからカトラリー作りの動画をお勧めされて、憧れ…

19

わからないことが楽しい〜バックギャモン日本選手権で全敗してきた〜

GW恒例のバックギャモンフェスティバル、去年中級戦で優勝したプライズで、上のクラスの日本選手権に無料で参加できることになった。それに気づいたのが直前で、日本選手権…

13

砂漠の中水を求めるかのように芭蕉記念館に向かった

何度かここに書いてる ・自分の抑うつ状態は主宰のイベントで悪化する ・自分の連珠はコンディションによる内容の差が激しい についてまたサンプルが取れたのでメモがわり…

7

石巻工房のAAスツール(を木工の練習のために作ってみた)

いつも行き当たりばったりで、頭の中をテキトーに具現化してるけど、木工の基礎を勉強したくて既製品のリプロダクトに挑戦することにした。石巻工房の名作「AAスツール」。…

6

豆のスツール 〜はじめての相欠き継ぎ〜

基本の幕板スツールができたので、次は相欠き継ぎ加工に挑戦することにした。以前は難しそうに感じてたことも、一つ何かをクリアすると不思議とできる気がしてくる。将棋や…

2

ウォルナットの端材でダイスカップ作り

スツール作りに精を出そうと思った矢先、思いつきでバックギャモンのダイスカップを作ってみた。納期もクライアントもいないから、気の向くままにできるのがDIYの良きとこ…

9

木口が主役のスツール

スツールが好きだ。家具というと重厚で、一度手にしたらなかなか手放せない重苦しいもの、というイメージがあるけど、スツールは存在自体が軽い。椅子としてはもちろん、机…

8

はじめてのチームせかいせんしゅけん

GWは中国で開催される連珠のチーム世界選手権にぜひご注目ください。コロナ禍で中止されて以来久しぶりの再開となります。わたしは今回日本のBチームのメンバーになり、将棋も含めて生まれてはじめての団体戦となります(将棋はアマチュア時代が短すぎて社団戦にも参加したことなかったの…)。この3年間競技麻雀のMリーグを見続けていて気分はめっちゃ高まってるし、グループアイドル好きとしては燃えるものがあります!! 各国のメンバーは 韓国🇰🇷 Kang Sang-min Lee Ho-jun

連珠の序盤の道しるべ

連珠は序中盤の考え方が難しく何を目標に考えたらいいか途方にくれがち。特に中級者から有段を目指す付近になると開局も複雑になり、黒白が互角にバランスを取っていくために序盤から繊細な速度感覚が求められます。(自由打ちは基本的に黒のスピードが早いので、白は受け、黒は攻め、というはっきりとした方針がある。互角局面はどちらが手番を取るかの攻防があるためより考えることが増える、みたいなざっくりとしたイメージです) これまでどのようにして感覚を得ていったか、はっきりとは思い出せないけど、自

第61期連珠名人戦 応援うちわ

神谷俊介名人に岡部寛九段が挑戦する第61期連珠名人戦が、10/14(土)開幕します。岡部九段は15年ぶり2回目の挑戦(前回は長谷川一人現永世名人に挑戦)となります。 こちらを記念して、応援推しうちわを今回作成しました。セブンイレブンのコンビニプリントサービス、あるいはご自宅のプリンターで出力し、オリジナル団扇を手作りできます。五番勝負は久しぶりに現地観戦も行われるようですので、ぜひ皆さんで盛り上げて応援しましょう! ジャンボ応援うちわ作成方法セブンイレブンのプリントサービ

連珠世界選手権2023参戦記 2: Irina Metreveli〜あなたのMaybeを、もう一度聞きたい〜

イリーナメトレベリ、通称メトレベリ先生は1997年に新設されたWT(Woman Tournament)の初代覇者である。以来ずっと、2023年の今年までアジア開催でもヨーロッパ開催でも出続けている。13回全部だ。ボードゲームの世界で、女性が大会に出たり、競技を続けるのは様々なハードルがあるのをこれまで見てきた。なのでこの回数だけでも彼女が尋常じゃない情熱の持ち主であることがわかる。 偉大なる蛸島彰子先生の座右の銘は「続ければ、人生」だけれども、彼女こそ連珠に人生を捧げた人だ

連珠世界選手権2023参戦記 1 汪清清〜レジェンドは夢のために戦えるか?〜

羽田空港に着陸したと同時に神谷はスマホの電源を入れた。一足先に中国に帰国した妻、汪清清からのメールが届いている。そこには清清の全勝優勝を祝う花々と、豪華な食事の写真があった。所属する棋院が用意したものだろう。隣で見ていた中山は思わず「ものすごい格差を感じる」と呟いた。私は聞いた。「わたしたち、銅メダルの報奨金ってもらえるんだっけ」「何もないよ」。イスタンブールから羽田まで、念のためにと私はメダルをぶら下げたまま飛行機に乗っていたが、とうとう誰にも出迎えられることなく帰路につい

50歳になりました

50年生きた実感はまるでないけどいつの間にか50歳になった。 20歳の頃ステロイドの副作用でアトピーがどんどん酷くなり、寝たきりの日々を過ごしてたことがあった。IgEは入院レベルの8000を超え、刺激が強すぎて水道水で体を洗えないので点滴に使うような生理食塩水を買って体を洗っていた。発作で2〜3時間おきに目が覚めるから何もできなかった。 自分は普通の就職とか結婚とかできないんだと思ってたし、いつ思うように動けなくなるかわからないんだから悔いなくやりたいことをやれるように、

遠征前のガジェ熱

8/1からトルコの連珠世界選手権に行く。2019年エストニア以来、4年ぶりの開催で、コロナ禍が日常になり海外に行く実感がなかったけれど、ようやくソワソワしだしている。 2018年5月、サンクトペテルブルグのチーム世界選手権前に、私はNikon3400を購入した。日本に素晴らしい連珠棋士がいることを知り、どうしても彼らが戦うところを世界に伝えたく、中継のために一眼レフを買った。決め手は小さくて持ちやすいこと(前の一眼ライフは重すぎて挫折した)、そしてBluetoothですぐに

連珠漬けの夏が来るッ…!

名人戦関東二次予選は4勝1分で、2020年以来2回目のA級出場が決まった。前回は初日で自力になったものの、プレッシャーで一睡もできず2日目に臨み、内容的にも大惨敗してプレーオフにもつれこんでの、ヘロヘロ通過だった。今回は全然違って、2日目の1局目勝てば通過、という条件の中、いつも通り寝て、いつも通り形勢悪くして、でもずっと落ち着いて「勝つこともあれば負けることもある」「目の前の局面で一番いい手、好きな手を探そう」「相手は何をやりたいのかな?応えたい」とあまりA級を意識せず平常

どうぶつしょうぎでDIY〜ブラザー春のわくわくワークショップ〜

おうちプリンターが楽しくなるように、ペーパークラフトどうぶつしょうぎを配布してくださっているブラザーさんの東京ショールームにて、久しぶりのどうぶつしょうぎイベントを行いました。 自分で好きなイラストを描いて駒と盤を作り、オリジナルどうぶつしょうぎ を作ります。工作イベントはこれまでも何度もやっていましたが、今回はブラザーさんのプリンターを使って、デジタルなDIYをするということで画期的な試みでした。こどもたちはタブレットを使って描くのですが、デジタル・ネイティブ世代だけに自

スプーン作りでマインドフルネス

最近心の調子が悪いとき、酷く疲れたとき、興奮した日の翌日など、ただただスプーンを彫りたくなる。 Googleのアルゴリズムからカトラリー作りの動画をお勧めされて、憧れが募っていた。木そのものと向き合う静かな時間。何も考えずに手仕事に集中できる時間。今の自分が欲しているものに思えた。さらに家は端材だらけだし、近所に銘木の木っ端が手に入る新木場がある。もうやるしかないかなと思っていたところに、100円ショップのセリアでこんなものを見つけた。 https://www.insta

わからないことが楽しい〜バックギャモン日本選手権で全敗してきた〜

GW恒例のバックギャモンフェスティバル、去年中級戦で優勝したプライズで、上のクラスの日本選手権に無料で参加できることになった。それに気づいたのが直前で、日本選手権は敷居が高いからもう参加しないかもなあ〜とこの1年目標のないダラダラとしたギャモライフを過ごしていた。毎日のGalaxyは解析を復習することもなく、純粋なる手の運動と化していた。なのでモチベーションがいまいちなまま会場に脚を運んだ。 日本選手権は参加費2万円で、全国からトップクラスの強豪が集まる。海外からも選手が来

砂漠の中水を求めるかのように芭蕉記念館に向かった

何度かここに書いてる ・自分の抑うつ状態は主宰のイベントで悪化する ・自分の連珠はコンディションによる内容の差が激しい についてまたサンプルが取れたのでメモがわりに残しておく。 昨日は深川美楽市に友人のカヨちゃんが出店するので絶対手伝いたい!と志願してお邪魔させてもらった。他の人が主宰のブースなら大丈夫だろう、美楽市だしテキトーに飲み食いしても許される、仕事じゃない!ということで大丈夫だろうと思っていた。 ところが3時間過ぎた辺りで「横になれ」警報が出た。足取りもフラフラ

石巻工房のAAスツール(を木工の練習のために作ってみた)

いつも行き当たりばったりで、頭の中をテキトーに具現化してるけど、木工の基礎を勉強したくて既製品のリプロダクトに挑戦することにした。石巻工房の名作「AAスツール」。意匠的にどうなんだろう?私もとある商品(どうぶつしょうぎ笑)のライセンサーなので、よく「作っていいですか」的な質問をいただく。個人で楽しむならどうぞご自由に〜!といつも答えているので、だいたいそんな感じかな?と思いDIYの練習の範疇で制作してみた 石巻工房のサイトには図面が載っていて、寸法がわかった。しかし脚の角度

豆のスツール 〜はじめての相欠き継ぎ〜

基本の幕板スツールができたので、次は相欠き継ぎ加工に挑戦することにした。以前は難しそうに感じてたことも、一つ何かをクリアすると不思議とできる気がしてくる。将棋や連珠のように、初心者が階段を一つひとつのぼって良い循環でステップアップしていくのに似ている。 加工はトリマーの溝掘りで行った。丸ノコやのみを使う方法もあったなと終わってから気づいた。いろんなルートで解を出す数学の証明問題みたいだ。実際DIYってかなり頭を使う。頭の中であーだーこーだ問題を解いてる。 段々と慣れてきた

ウォルナットの端材でダイスカップ作り

スツール作りに精を出そうと思った矢先、思いつきでバックギャモンのダイスカップを作ってみた。納期もクライアントもいないから、気の向くままにできるのがDIYの良きところ。気の向くままにって木の無垢ままに、にも変換できてオモロいね。 この春実家に帰省した折に、近所の岡崎製材さんに行ってウォルナットの端材を仕入れてきた。 これでマーキングゲージを作ろうと思ったのだけど、まだ余るのでテキトーに切って以前から作りたかったダイスカップにすることにした。といってもかなり思いつきで作業の合

木口が主役のスツール

スツールが好きだ。家具というと重厚で、一度手にしたらなかなか手放せない重苦しいもの、というイメージがあるけど、スツールは存在自体が軽い。椅子としてはもちろん、机にしてもいいし収納にしてもいいし、別に何もしなくてもいい。居場所だってどこだっていい。目的があるのかないのか。そんなとらえどころがないところが好きだ。 このところishitani furnitureの動画を見るようになり、急激に家具製作、木工に興味が移行している。とはいってもキャビネットとかは自分の生活とあまりリンク