時には昔の話を
新しいCDの発売日だけが人生の楽しみだった時期があった。恋愛だとかスポーツだとかろくに青春をやってこなかった自分だけど、音楽を聴くのは好きだった。
手帳に発売日を書き込んで(あと一週間だ!)ってカウントダウンしてた。とにかく課題に追われる高校生活だったけど、好きなアーティストの新作を聴くためだけにがんばれた。そして、発売日1日前に手に入れてね、CDラジカセに入れる…
1曲目はどんな曲なんだろう…きっと激しいロックチューンなんだろうな。いや、そう思わせてミドルなやつが来るかもしれない。イントロが流れる…カッコええー!!
2曲目、3曲目とカッコいい曲が駆け抜ける。幸せ…4曲目はまあ微妙?ぼちぼちかな…
でも初めの印象が微妙な曲ほど何回も聴くとめっちゃ好きになったりする。逆に初めにイイ!と思った曲がすぐに飽きちゃったり。
もうアルバムも残り数曲か。この「好きなアーティストの新作を初めて聴く」という幸せな時間ももうすぐ終わってしまう。さみしい、終わって欲しくない。でも聴くよ!!
そうしてアルバム1枚を聴いたあとは、めっちゃカッコよかったよね!と思った曲をリピートして聴いた。覚えたいのだ。別にライブに行く予定も何もないけど、覚えたい。だってカッコいいから!!友だちの誰も知らなくてもカラオケで歌いたいんだ。英語が難しいけど、難しい歌詞ほど覚えたい。ややこしい歌い方のところほど歌えるようになりたい。
カラオケに行ったら、割とすぐに配信されてて嬉しいね。でも古い機種の部屋に通されたら「まだ入ってないやんけ!!」って残念だ。しかしカラオケでそのニューソングを完璧に歌い上げたとしても、友だちの反応は微妙だ。誰も知らないのだもの。みんなは僕のギリギリchopが聴きたいのだ。それは嬉しいけども。
高校生のときにTwitterがあったら、LUNA SEA好きで集まってカラオケも出来たのかな。でもトゥーシャイシャイボーイだからたぶん参加できなかっただろうね。職場の同僚とラルク縛りでカラオケに行ったのが限界よろしくだ。
新作のアルバムをもういいやとなるくらい聴ききったら、寂しさがやってくる。もうしばらく新作は出ないのだから。またステイの日が始まる。
いまの僕はこれくらい一曲一曲の歌をたいせつにできているかな?今より10代のときの方がたいせつにしてたかもしれない。一曲にかけることのできる時間も少なくなってしまった。あの頃のようにワクワクして一曲一曲を迎えたいな。
実はあと9日で好きなアーティストのアルバムが発売されるだ!それも2枚同時に!!
一曲一曲じっくり聴くんだ。そのためにちょっといいヘッドホンも買った。最高だね。
いまの僕は人生の楽しみがたくさんあるよ。仕事もしんどいけど楽しいし、家族と過ごす時間も毎日いろいろあって楽しい。でもね、「好きなアーティストの新作を初めて聴く」のはヤバいね!
あー楽しみ
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