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世界人口の高齢化

世界人口の高齢化 1950年から2100年まで

人口動態が変化し続ける21世紀、世界人口の高齢化は多くのグローバルリーダーにとって引き続き重要なテーマとなりそうです。

世界のほとんどの国が人口爆発を経験した、もしくは経験しようとしています。出生率の低下や死亡率の低下と相まって、世界の高齢者人口の比率が過去最高を更新し続けることは明らかです。

以下の表は、2022年の国連世界人口展望のデータを用いて、国ごとの高齢化率の上昇を図式化したものです。

各国の65歳以上の人口の比率は増加傾向

2022年、世界の65歳以上の人口は7億7100万人で、世界人口のほぼ10%を占めています。

高齢者は増加の一途をたどっており、2050年には16%に達し、最終的には2100年には24%になると予想されています。ここでは、国や地域ごとに、その予測値を紹介します。

2020年の65歳以上高齢者比率

現在、高齢者シェアが高い国には日本(30%)を始め、イタリア(24%)、フィンランド(23%)などの先進国があります。

一方シェアが低いのは、中東やアフリカに集中しています。カタール、ウガンダ、アフガニスタンなど、65歳以上の高齢者が人口のわずか2%しかいない国も少なくありません。

しかし、時間の経過とともに、ほぼすべての国で高齢者人口が増加すると予想されます。わずか30年後には、ヨーロッパ、北米、アジアの住民の4人に1人が65歳以上になると推定されています。

2100年の65歳以上高齢者比率

2100年には、韓国やジャマイカの44%をはじめ、人口が少ないアジア諸国や島国では、人口の3分の1以上が65歳以上の高齢者になると予想されています。特に、2100年に人口の49%が65歳以上になると予測されているアルバニアは、最も高齢化か進む国となります。

世代交代の流れ

高齢化社会は、労働市場、金融市場、住宅・交通需要、そして家族構成や世代間のつながりなど、社会のあらゆる分野に影響を及ぼすと考えられています。

以下の図は、世界人口における高齢者と幼い子供の比率の変化です。2018年に5歳以下の子供の人口が65歳以上の高齢者の人口を下回るようになりました:

65歳以上(青)と5歳以下(赤)の比率

子どもの人口が頭打ちになっているのは、子どもや乳児の死亡率の改善に加え、出生率の低下が大きな役割を果たしていることがわかっています。

しかし、この変化は、先進国で進んでいるものの、すべての国で逆転しているわけではありません。

インド、ブラジル、南アフリカなどの国々は、一人当たりの所得が高くなるにつれて、先進国のような道を歩み、やがて同じような人口動態の運命と課題を経験することになるでしょう。

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