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横断歩道の渡り方論 in London

ロンドンの人は、赤信号でも車が来ていなければ渡る。
押しボタンがあっても、押されていないことが多い。
信号よりも押しボタンよりも何よりも、生の車の動きに目を光らせている。

渡英前に読んだとある本に
「イギリスの人は合理的だ。そのため例えば赤信号でも車が来ていなければ渡る」
というようなことが書いてあったが、その通りだった。

横断歩道に限らず、車が来ていなければどこでも渡る。
何なら車が来ていても、手を挙げて「Sorry!」と渡っちゃう人もよくいる。

一度ロンドンの友人に
「よくみんな(時に危険を冒してまで)渡るよね」
というと、
「Well, they (drivers) are not allowed to kill us.」
と返事が返ってきて、ジョークとは思われど、そんな心持ちで渡っていた
のか!と驚いた。

朝のラッシュ時などは、自転車も車もビュンビュン来る中、結構な危険を冒して道路を渡る人たちが多く、見ているだけの私だが、アクロバティックな横断方法に心臓がバクバクしてしまう。
クラクションもガンガン鳴っていて、運転する側は大変だろうと同情してしまう。

そういえば、世界でも有名な横断歩道といえば、渋谷のスクランブル交差点、そしてロンドンのAbbey Road(アビーロード)かと思う。
The Beatlesのアルバムジャケット撮影に使われた場所として有名だが、こちらも交通量が多めで、彼らも急いで6回だけ撮影し、その中から使う写真を選ばなければならなかったとか。
今も写真を撮りたいバンドのファンで賑わっているが、こちらもなかなか危険で見ていてドキドキする場所である。

そんな私もロンドナー達に鍛え続けられたからか、今では先陣を切って赤信号を渡ることもある(決して自慢すべきことではないのだが)。
青信号になるまで渡れなかった自分をちょっと見下してしまう時もある(反省しなくていいはずなのだが)。。

ロンドンにいらしたら、周りの人に釣られず、気をつけて道路を横断くださいませm(_ _)m