コット

人との繋がり、学びと、言葉を糧に生きています。イギリス在住。書くのも描くのも好きです。

コット

人との繋がり、学びと、言葉を糧に生きています。イギリス在住。書くのも描くのも好きです。

マガジン

  • ハトとねこ

    ロンドンへ移住した普通のわたしの日々を綴っています。

  • サントリーニ島の冒険

    長年憧れたサントリーニ島での一人旅について綴った日記です。

  • The Kindness of Strangers

    見知らぬ人の親切を綴ります。

最近の記事

  • 固定された記事

22時のスクリブル

art by cot

    • 今年、それぞれの目標

      目標立てるの遅いけど、それぞれ意気込んでいるみなさん。 #ハトとねこ #pigeonandcat

      • ep.12 乗り過ごす人、見逃す人 | サントリーニ島の冒険

         アラームをセットしておいたものの、日の出が始まって10分後という、素晴らしく悔しいタイミングでハッと目が覚める。スウェットをガバッと頭からかぶり、起きたままの髪でホテルの小さな敷地内をウロウロ。ひらけた場所を見つけ、昇ったばかりの太陽を眺める。  少し先に農家の人たちがもう仕事をしている。手作業で働く農家の人たちの姿がただ美しい。彼らにとって日の出は、作業を始める自然の合図なのだろうか。朝ごはんにほうれん草のパイを買いに行くため、昨日のパン屋に向かうことにする。朝からずら

        • 靴下の穴

          「ホリデー」と刺繍の入った靴下。 何年か使っていたけれど、先日のイースターホリデーが終わった時に、偶然穴が開いた。 ホリデーの終わりを告げるかのような親指の穴を、私は珍しく早く縫った。 ホリデー靴下に穴が開くのはどうも放っておけなかった。 縫うのは下手なのだけれど。このついでにボタンがとれかったまま一冬を終えたウールのコートと、夏物の生地が薄いカーディガンがどんどん裂けていっている肩周りも、これからの季節に備えて縫った。 時にはメンテナンスデーも大事だなと思った。

        • 固定された記事

        22時のスクリブル

        マガジン

        • ハトとねこ
          45本
        • サントリーニ島の冒険
          13本
        • The Kindness of Strangers
          5本

        記事

          ノッティングヒル | ロンドン写真

          よく晴れた日のノッティングヒル 賑やかな一日でした。 最後までご覧いただき、ありがとうございます。

          ノッティングヒル | ロンドン写真

          ロンドン 写真集 | 曖昧な日曜日

          photo by cot

          ロンドン 写真集 | 曖昧な日曜日

          追伸|マグを買いました

          クリーミーなマグ。 たっぷり入るLargeサイズにした。 いつものコーヒーの量だと少なく見えるくらい。 新しいからなのかな。洗い心地もつるっとしていてなんだか簡単! マグを買った帰り道、よりによってマグの入った紙袋をコトっと落として、また割ってしまったかと思うも、包み紙を開いてみると大丈夫でした。ほっ。 こちらのお店は前に住んでいたイーストロンドンで、よく行った大好きなお店の一つ。 日曜日にコロンビアロード・フラワーマーケットで賑わう通りにある。

          追伸|マグを買いました

          花の名前を覚えよう|レンデンローズ

          花の名前を覚えよう|レンデンローズ

          絵の具を塗りたくなって

          絵の具を混ぜて白い紙の上に筆で線を引きたくなった。 このボトルのデザインが大好きで、大きなコショーを描くことにした。 久々に開けたアクリル絵の具の箱には白がなかったけど、白なしで描いたら案外楽しいもんだ。 そのあと雨の中、お散歩に出て、結局白の絵の具のことを考えてて、お店に見に行ってみたらこんな大きいのしかなかったよ。

          絵の具を塗りたくなって

          Salt and Pepper

          My life gets peppered. It sometimes is salted. Then I'm dried, dried, and dried till no water comes out from my eyes. Now I’m flattened. Sooner shredded. Mixed. Well, that doesn’t taste any good. Do I like some more salt and pepper?

          Salt and Pepper

          ハリーポッターが執筆されたカフェ

          大人になってから再びハリーポッターにはまったのは、イギリスという地にいたことと、コロナ中でおうち時間がたっぷりあったからだと思う。 私がその頃部屋を借りていた家では、ハリーポッターがイギリス国内で初めて出版されたその当時にまさしく、真新しい一冊の本を買って読んでいたという夫婦と、その子どもたちと一緒に暮らしており、彼らの歴史がつまったその本は子どもたちへと受け継がれ、親から読み聞かせしてもらっていた。 その内に私も読みたくなり、本を貸してもらった。そこまで本好きではなかっ

          ハリーポッターが執筆されたカフェ

          What a good film does

          It is no longer raining, but I feel it from the soaked pavement. Out of the cinema, I sense things quietly differently. That’s what a good film does. Cars leave a fading sound. The bus is not as red as it has been. People on the stre

          What a good film does

          マグがほしい

          マグを二つ持っていたけれど、その内一つが壊れてしまった。洗っていたら手が滑って割れてしまった。 まだ飲めそうな状態の壊れ方ではあったので、しばらくよく見えるところに置いておいて、キープしようかどうしようかと考えたが結局手放した。 マグが一つになってしばらく経つけれど、そろそろマグがほしい。一つだけはやはり不便である。時々洗うのもめんどくさい。友人が来てもマグが足りないし。週末買うつもりで大好きなお店に行ってみたけれど、こういう時に限って気に入るデザインがなかった。 マグ

          マグがほしい

          ep.11 イメロヴィグリとドネルケバブ | サントリーニ島の冒険

          朝7時すぎ、サントリーニ島の東海岸。ビーチまで日の出を見にいく。横長の雲が水平線にかかっており、なかなか太陽の姿が見えないが、自然は一瞬で動くから見逃せない。突然、レーザーで空を切るような勢いの強い光が、雲の輪郭を縁取る。空の色を塗り替えていく。今日も海は風が強い。鋼色の表面に紺碧の波が押し寄せる。東に日が昇り、西に沈むまで一日を通してその存在を感じられる。迷子になりがちな太陽を探すようなロンドン生活を送る私にとって、この地はとても贅沢である。 お腹が空いて、昨日見つけたパ

          ep.11 イメロヴィグリとドネルケバブ | サントリーニ島の冒険

          春隠しきれない

          マグノリアの蕾がフワフワの春のコートを羽織りはじめたのも気づいている。 フラワリストは二週間前とはお店に並ぶお花の種類が全然違うと言った。 一番好きな季節は何?って聞いたらスプリングかなって。 私はどうかと聞かれてやっぱりスプリングって答えた。 目の前に扉があっても開けてしまいそうなブルーム。

          春隠しきれない

          ep.4 ロンドンの地下鉄で | 見知らぬ人の親切

           男性が女性に熱心に話しかけていたことには気がついていた。でも、地下鉄で見知らぬ者同士がひょんなことから話し始める光景は、この街ではそこまで珍しいわけでもなく、その日もそうかと思って私は読みかけの本に再び目線を戻した。  少しして女性の反対隣に座った別の男性が「会話の途中に入って悪いけど、大丈夫?」とよく通る大きな声で女性に話しかけた。はっきり発せられたその一言は切れ味がよく、周囲の人は皆、顔を上げたのではないかと思う。  女性が返答する一方で、その女性にずっと話しかけて

          ep.4 ロンドンの地下鉄で | 見知らぬ人の親切