中国、上海での2週間のホテル隔離現状報告と必需品
本日2021年、8月16日、上海での隔離4日目。
上海での2週間のホテル隔離について紹介していこうと思う。
部屋と備品紹介
部屋はこんな感じで、古いが広く、水回りもとてもキレイである。窓が大きいおかげで息苦しさも全く感じない。隔離生活が終わるのが惜しいくらいである。ちなみに料金は3食付いて、14日間で5300元(約9万円)ほど。
最初から提供されるのは550mlの水24本とティッシュ、ここには写っていないがビニール袋のなかには歯ブラシ、歯磨き粉、トイレ用消毒粉、トイレットペーパー、スリッパ、アルコール綿が用意されてあった。バスマット、フェイスタオル、バスタオルは1枚ずつ用意されている。
食事
食事は基本1日3回(朝食6:30~7:30、昼食11:30~12:30、夕食16:30~17:30)、部屋の前の台にこのような形で提供される。食事を置く際にはベルを鳴らすか、激しめにドアをノックして知らせてくれる。
初日の3食はそれぞれこんな感じ。ご飯のギチギチ具合から、受刑者に対しても絶対に飢えさせないという寛大な心と慈悲を感じる。朝はパンで、昼と夜は大体肉のおかず1種類に、野菜のおかずが2~3種類つくという構成である。
正直、美味しい美味しくない以前に中国の食事の味付けに慣れていないし、何よりこの時期に入国してきた受刑者として部屋にしかいないため、1日に3回も食べるほどお腹が空かない。
チェックインの際に食事は1日1回でよいと伝えたのが、引継ぎに問題があったのか隔離1日目には3食しっかり届いた。このように紙に書いて置手紙をした。
が、このように返事が返ってきた。
フロントに電話したものの英語が通じず(基礎的な中国語も身に着けてこなかった己の責任)、弟にお願いした。弟曰く、食事の提供はホテルが行っているわけではなく、外部のケータリングの会社によるもので、別途そちらに連絡する必要があるという。(弟に連絡してもらった)
結果、1日1食、昼食のみ貰うことにした。ついてくるフルーツがありがたい。
初見フルーツ。りんごのような匂いに梨とメロンと桃の間のような食感、甘いきゅうりのような味。個人的に何をどうしても食べられないのがきゅうりなので土に還した。
体温検査
1日に2回、午前と午後、防疫服に身を包んだ職員が各部屋に体温を計測しに来る。扉がイカれるんじゃないかという勢いでノックをし大声で叫んで呼んでくる。「ちょっと待ってくださーい!」と叫んでもノックと怒号は激しさを増すばかりである。借金の取り立てって恐らくこんな感じなのかなと考える。(たまにベルを鳴らしてしばらく待ってくれるジェントルな方もいる)
人数もまあまあいる上に、隔離生活で昼夜逆転し、なかなか起きてこない連中が少なくないのだろうというのは想像に難くないので、検査官の人たちも大変である。
検温はドアの隙間から腕だけ伸ばし、測ってもらうので5秒ほどで終わる。
あと、17:00~18:00くらいになると部屋の電話が鳴り、「大丈夫か?」と聞いてくれる。
PCR検査
上海は、入国後2週間のホテル隔離+1週間の自宅隔離である。中国入国からすべての隔離完了までの間、PCR検査は合計6回行われる。1回目は例の空港での検査であり、残りは4、7、14、16、21日目に受ける。これは別途費用は掛からない。潜伏期間も決して見逃さず、許さない、それが大陸の本気である。
ちょうど今日が4日目だったのでPCR検査を受けた。検査官が部屋まで来てくれる。どうしてもこの検査が苦手でビビっていたら、あからさまにイライラされたし怒られた。0:100でわたしが悪い。忙しいところ申し訳ない。
その後なにも連絡がなければ陰性ということらしい。(検査官とはこのようにwechatで連絡を取れるようになっている) (少しでも嫌な感じにならないように語尾に一々"!"をつけてしまう)
最初ここに何でも聞いていいと思ってお昼ご飯の内容とか聞いてた。
必需品
あくまでの中国、上海のわたしが滞在しているホテルの話ではあるが、部屋にあるものは必要最低限である。事前に中国入国を果たした韓国人や中国人のブログや動画を参考にし、わたしが隔離生活のために持参したものは以下の通りである。
・洗濯洗剤
・食器洗剤、スポンジ
・基本的な食器(コップ、皿、箸、スプーン)
・食料品(ツナ缶、インスタントラーメン、韓国海苔、レトルトのお粥、インスタントコーヒー)※中国入国において肉や果物の加工品、乳製品は持ち込み禁止ではあるが個人で消費するほどの分量はほとんど引っかからないとは聞いたが、確実ではない。運。
・電気鍋
・除菌ファブリーズ
・タオル
・ハンドソープ
・シャンプー、トリートメント、ボディソープ、その他基礎化粧品
・シャワーヘッド※水質が合わず肌荒れすることを考えて
・香港SIMカード※ホテルのWi-Fiの有無やスピードの良しあしもピンキリなのでこれは必須
・ハンガー
・トイレットペーパー
・変換プラグ
結論からいうと、すべて大正解である。重さにいらいらしながら持参した甲斐がある。一つ後悔があるとすれば、甘いものを持ってこなかったこと。普段からお菓子を食べる習慣がなかったため、買い出しの際に思い出さなかったのだが、いざデリバリーもできない隔離生活が始まるとチョコレートの1つや2つ欲しくなるものである。(専用の日用品デリバリーはあるのだが支払いはwechatのみなので詰み)
水は中国の知人が送ってくれてるので今のところ干からびる予定はない。
電気プラグに関しては、韓国→中国のものを持参した。電気鍋やヘアアイロンは韓国で購入したためである。日本と中国のプラグの形は基本的に同じであるが、電圧が異なるため、必要となるのは変圧器である。韓国と中国は、プラグの形は異なるが、電圧が同じであるため変換プラグさえあれば問題なく電化製品を使うことができる。変換プラグは韓国の通販で4つで14000ウォン(1400円)ほどだった。
スマホやパソコンの充電器は大抵220v対応なので中国ではそのまま使える。
お菓子同様、インスタンラーメンやツナ缶も普段食べる習慣がないのだが、これが個人的には大当たりであった。「知っている味」というのがこれほどまでにありがたいものであるとは。
電気鍋、秒で沸騰するので驚いた。普通に生活の中の必需品である。
ゴミは予め用意してくれているゴミ袋に全部ぶちこんで縛って部屋の外に出して置けば持って行ってくれる。音を聞く感じ、一日3回以上掃除だか消毒だかをしてくれているらしい。
上海での2週間のホテル隔離はすでに4日目であるが、快適そのものだ。韓国での隔離もそうだったが、どうもわたしは隔離生活体質のようである。思いのほかセルフオーガナイズが得意であるというのは、自らにおける新たな発見である。そのうち労働に従事するとなるのであれば、在宅の仕事がしたいものだなと思う。
連日雨だったが、今日は青空が見えた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?