「ステージ」が変わる、上がる。

そういう時は今までの交友関係が変わって、合っていた人と合わなくなる。
「変わっちゃったね」なんて言われたりする。

そんな話を聞いたことはないだろうか。

わたしは、自称ステージが上がった民の「自分は上に行ってしまったから合わなくなった」「変わっちゃったなんて言葉気にしなくていい」というセリフをたまに見ては、「すげー上から目線」と思っていた。

いやさ、友達だったんじゃないの？
合わなくなったのはいいんだけど、今まで仲良くしてた人を下に見る発言、どうなの？
思ってもいいけどさ、発信するとかめちゃくちゃ恥ずかしいと思うよわたしは。カッコ悪いよ。

所詮下に見てもいいと思える人間付き合いしかしてないんだなぁと、わたしもその人を見下すんだけどさ。でも友達じゃないからどうでもいいわけさ。わたしの中では。わたしも人を平等に見ることができないからさ。

という前置きをして、わたしの話をしよう。
わたしも今、「ステージが変わる」転換期に来ていると感じている。

しかしながら、おそらく「人間的にレベルアップする」という意味のステージが変わるはずなのに、体感としてはむしろ下がっている。酷い奴に成り下がっている。今まで受け入れられたことが無理。受け付けない。ほっといてくれ。ああイライラする。

とレベルアップとは程遠い思考になる時が多いのだ。これがメモ。

だけど、自分が後退しているとは思っていない。昔と比べて未熟だった部分の成長も感じるし、自分で課題だなと思うことに向き合ったり、人の気持ちを以前よりずっとずっと受け止められるようになったと思っている。

わたしは自分自身の汚くて酷くて嫌な部分を誰よりも知っているが、同じくらい自分自身の優しくて寛容でキレイな部分も誰よりも知っている。

今のわたしは、昔より厳しくて、昔よりすごく優しい。

それなのに、以前は流せていたことにたまらなくイライラしたり、相手の言動に勝手に1人でへこんだり傷ついたりしていることが多い。

これはなんだ？

と考えた時に、自称ステージが上がった民のことを思い出した。

「あれってもしかして逆張りなのでは？」と。

ステージが変わるって、どういうことなのか曖昧すぎて定義が難しいけど、たぶん「自分の軸が定まっていく」ことなんじゃないかなぁと思う。

自分のやりたいこと、在りたい姿、どう生きたいか、どこで誰と何をしたいか…
そういう、生き方の焦点が狭まっていく。

でも、狭めてる最中だからまだ戻れる。
ダーツを投げる前だから、今なら違う的に向かうこともできる。

だけど自分はこの的に投げたいんだ。投げていいんだよね？狙うぞ〜…

って時に、色んなことが起きる。先述した、合ってた人と合わないとか。

その時、ブレる。迷う。ためらう。
それでもこの的でいきたいんだって時、閉鎖的になった方がやりやすい。迷わすモノは敵で排除した方が、自分は正しいと思える。

そっちもいいよね、と言いながら自分は違う的を狙うなんて難しい。だから一旦、自分のバリケードを作って、軸に進むために守りに入る。

その方法が、冒頭に挙げた民は逆張り、相手を下に置く強がりなのかもなと思った。

わたしはそれをしたくないから、友人の「上に行ってしまった…」なんてことは言わない。
言わないけど、知人に対して「話通じねーな」「愛想で話しかけなくていいから」「ほっといて」とか思ったりする。

あとSNSでいきなりタメ語にされるとか失礼なこと言われるのがマジでもう無理すぎて、前はスルーしたり相手に悪気がなければ普通に対応してたのだけど、そんな人にこちらが丁寧になるとか我慢するとかが意味わからんとい思い始めて、許せないことは言うし、めんどくさければブロックしちゃうようになった。スルーもするけどね。

わたしは自分に害がなければ基本どうでもいいのだが、自分に関わろうとする人は超選ぶ。合う合わないで即判断する。知り合いは知り合いの距離でいてほしい。近づかないでほしい。合わない人と仲良くしようとするのめんどくさい。合わないのに笑顔で寄ってくる人は大体思惑がある。もしくは万人に好かれたい願望強すぎてダルい。わたしとは価値観違うから、他に行ってくれ。

わたしが関わるのは、もう好きな人と仕事で縁あった人だけがいい。あ、軽い関わりは全然いいんですが。近い距離で関わるのはって話ね。

こうして閉鎖的、というか排他的にどんどんなって、でもいったんステージが変わって自分を受け入れたら、また他人にも少しは寛容になるのかもな、なんて思ったりする。受け入れる幅が広がるというか。
わたしの場合もともとえこひいきが酷いから、めんどくさい人は変わらない気がするが。

そうそう、わたし最近仕事に関しても限界を感じていて。
わたしは兼業でいくつも仕事をしていて「やりたい」がメインの仕事と、「お金のため」がメインの仕事がある。

この「お金のため」がもう嫌になってきている。やりたくねーーーって。
「やりたい」にもっと時間使いたいよー。そうなる予定だから、もうちょい耐えて、「やりたい」が軸の仕事に力を入れるつもりだけど。この予定がなかなか先に進まなくてだな。

たぶん本当に限界を迎える頃には変わる予感がするし、これもひとつ修行な気もするし、まあしゃーなし。と思って過ごす日々。

ステージが変わるという脱皮、なかなか苦しいのかもな。
そりゃ閉鎖的にもなるさ。と思うことにしましょうか。