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【WCS2023】ドラゴサーフ【Day2進出】

りんご(@pika0765)です。2016年くらいまで「ぴか」という名前でポケモンやってました。

16年以降はポケモンのガチ対戦から離れていましたが、今年はWCS(世界大会)が初の日本開催ということで、久しぶりにポケモンを再開。
結果として、4~6月の国内予選を勝ち抜きWCS Day1権利を獲得、8/11~13に開催されたWCSではDay2進出という自分的にはできすぎな結果で終えることができました。

せっかくの機会なので、WCSで使用したパーティについてとWCSに参加した感想などをブログに残したいと思います。


使用パーティ

まもるは一番下派

戦績

WCS2023 Day1 5勝1敗 でDay2進出
WCS2023 Day2 3勝4敗 63位

試合形式、大会概要

Day1、Day2ともにOTS(オープンチームシート)のBO3で、各日スイスラウンド7回戦で5勝以上すると次のステージ(Day1→Day2→決勝トーナメント)に進める。
Day1参加者は600人強で、5勝以上は64人
Day2参加者はDay1組の64人にDay2から参加するシード持ちを加えて100人強

※OTSとは
下画像の紙(チームシート)が運営から選手に配布される。対戦前にお互いのチームシートを交換してからゲーム内の見せ合い画面に移る。
チームシートにはレンタルシートと同じ情報が多言語で書かれている。

対戦後にシートを返すの忘れがちで、どっちかが気付いて「サセンサセン、ア、、、sorry」ってなりがち

WCS使用構築決定に至るまで

WCS権利獲得が6/10、その際にWCSのルール発表が7月中旬と知らされていたため、その間はWCSがレギュCなのかレギュDなのかわからない状況でした。
とはいえ何もしないわけにもいかないので、ランクマがレギュCである6月はレギュCに専念することにしました(ランクマ最終7位!初の1桁フィニッシュ!嬉しい!!)。


7月に入ってからは海外の情報や噂でWCSはレギュDなんじゃね?って空気を感じてきたため、レギュD考察を開始。
最初は7/8のえるオフで上位になったさしすさんやじーんさんのクレセガチグマカミカイナ@2を使って、結構勝てるからこれ使い続けてもいいな~って思ってました。

次に使ったのは7/8のえるオフで準優勝、7/16のてるフェスで優勝したアンセナさんのパーティ。大会の配信に映るアンセナさんの華麗なプレイングに魅了され使ってみたくなりました。
教材として使ったのは上記2つの大会でのアンセナさんのプレイングと、今年のWorld Championになったじーんさんがアンセナパを使用していた時の配信で、いずれの動画も味がしなくなるほど見返して吸収させていただきました。

えるオフ

てるフェス

じーんさんの配信

初見で感じたパーティコンセプトは「眼鏡サーフゴーとレジドラゴの超高火力全体技をトルネロスの追い風下で打って勝ち!w」でしたが、そんなことで勝てるような甘い世界ではなく、1匹1匹が倒すべき相手をしっかり倒していくことによって勝利を目指すパーティであると認識してから勝てるようになってきました。

トルネロス+中速ポケモンで構成されているため追い風が主軸に思えてしまいますが、追い風が主軸ではなく、トルネロスは追い風”も”使える飛行タイプのアタッカーと考えるのが良いと思っています。

レジドラゴもサーフゴーもそれなりの耐久とそれなりの耐性があるため、受け出しもできるし、S操作なくても活躍できます。

そうこうしているうちにも国内外含めいろいろな大会があり、アンセナパの派生形が結果を残していきました。

261人規模のオンライン大会で1,2位がアンセナパの派生形

↑スペインの大型オフライン大会でアンセナパ派生形が12-0で優勝

派生形の多くがミミッキュの枠を別のポケモンに変えている型でした。上で紹介した2つの海外大会ではリキキリンに、アンセナさん本人はヒスイウインディを使っている時期もありました(ぼさんナイトで当たった)。

私の認識ではミミッキュの枠は対パオカイに役割を持てることが必須で、それ以外の役割はあればあるだけ良いと思っています。ミミッキュの対パオカイ性能以外の認識①~④とリキキリンとヒスイウインディのミミッキュとの比較は以下の通り。(正直なところほぼミミッキュしか使っていないため、残りの2匹は机上寄りで語っています)

①ガチグマクレセを始めとするトリル系に選出する選択肢を持てる
②カミカイナパオウーラみたいな頻出する並びに良い仕事をする
③挑発によりモロバレルと対面しても荒らされない(強いとは言っていない)
④相手の追い風に対してトリックルームで切り返す選択肢を持てる(あまり使わない)

リキキリンは③のモロバレルに大ダメージを与えられる点はミミより優れていると感じましたが、②のカミに対して圧がなかったり、何となくポケモンのスペックが低そうで選出できる相手が少なそうといった感想

ヒスイウインディは③のモロバレルに対してはリキキリン同様に優秀だが、①のトリル系に選択肢となるか怪しく、②のウーラオスにはめっぽう弱いところが気になりました。

おそらくどれも一長一短あると思いますが、今回は①②を最重要視してミミッキュを選択しました。

個別解説

ヤドンの井戸さんのパーティ文字起こしツールを使用しました。
レンタルシート画像を張り付けるとテキスト化してくれます。スゴイ便利。
https://poketool.mega-yadoran.jp/party

個別解説のところに選出率(体感)を書いています。使い慣れていない方は参考にしてみてください。(レンタルパを初見で見た時の選出率イメージと異なる方も多いと思って書きました)

本家のアンセナパから変えたところは理由を記載していますが、本家と同じところは理由を書いていないところが結構あります。だって本家のコピーで回して疑いようがない強さだったんだもん。

あとは曖昧な表現が多いです。だってこのゲームはどんな盤面だって0か100かでは語れなくて1から99の間の選択で揺らいでるんだもん。

レンタルシート再掲。個別解説のところで再掲してくれるブログいいですよね。

トルネロス(けしん)
特性:いたずらごころ
性格:おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
実数値:155(4)-121-90-176(252)-101-179(252+)
技:こがらしあらし / こごえるかぜ / おいかぜ / まもる

構築の軸と見せかけて、選出率は5位。
トルネロスの攻撃技が有効な相手が複数いないと選出を躊躇います。

タスキが余るパーティだったため耐久はタスキに任せてCS振り。
Cが高いことで少しDに振ったウーラオスくらいであれば、こがらしあらしで倒せます。
思考停止追い風スタートは微妙な展開になることが多い気がしていて(追い風ターンが足りなかったり、次のターン不意打ちで縛られたり)、トルネが生存しそうでこご風でもS操作は十分そうであるときはこご風から入るのは良い結果になりやすい気がします。この辺の判断は非常に難しいですが・・・。

Cが高いためこご風のダメージは馬鹿にならず、H振りトルネに3割程度入り、サーフのゴルラやドラゴの竜波を重ねることでオボンを発動させずに倒せます。H振りランドも半分以上削れるのも偉い。

守るはアタッカーとしての運用をする際に便利だったり、追い風最終ターンに守ってから追い風再展開できたりと何かと有用に使えるため採用しました。他の技候補として挑発や雨乞いがあると思いますが、挑発はトリル相手にトルネを出さないため、打つ相手がトルネとバレルくらいとなると、攻撃技を押す方が良いかなと思っています。雨乞いも味方強化シナジーがあまりないためそれするくらいなら攻撃技押すかなとなりそう。(基本的に脳筋思考)

Bを12振りにするとA182とA200水ウーラオスの水流連打のダメージが大きく変わります。B無振りと4振りでもA190水ウーラオス(アンセナパ)の水流連打での瀕死率が24→4%に変わります。この辺はお好みで。
※レンタルパはB無振りです。

良く選出していたのは、トルネロス系、悪ウーラオス、カミイーユイ、寿司、ペリイトウ など


ウーラオス(れんげき)
特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりスカーフ
テラス:みず
実数値:181(44)-190(180+)-121(4)-74-89(68)-144(212)
技:すいりゅうれんだ / インファイト / アクアジェット / とんぼがえり

選出率1位。ポケモンが強い。
火力が高く受けることが困難、耐性も悪くないため受けだしも可能、詰めを間違えなければ最後守る択にならない、サイクルに余裕があれば相手の水耐性テラスを確認するためにとんぼがえりから入るリスク回避の択も持っている(とんぼのダメージが馬鹿にならない)、最強です。

このパーティにおける水ウーラオスの最大の役割は、レギュD最強でありこのパーティにとっても天敵であるハバタクカミとパオジアンをテラス水流で上から倒すこと。水ウーラでカミとパオを牽制することで追い風がなくてもドラゴサーフが暴れることができます。

Sは意地スカーフランドロス抜き。
Aは陽気パオのアイスピ耐えをしているカミを水流で倒せるところまで振ることで、H振りトルネや無補正HBカミをテラス水流で倒せるようになります。
Hをカイリューの鉢巻災剣テラス神速耐えまで振って、残りをDとしました。
D方面は水テラスをすると、だいたいのC活性カミのムンフォを耐えたり、Cが低い眼鏡カミのムンフォを耐えたりするので、カミに水耐性テラスを切られても返しで倒されにくいようにはなっています。

カミがBにどれくらい振っているかはパーティを見ただけではわからないため、BO3の1本目は水テラ水流を当てられるように立ち回って、その時のダメージからテラス無しでも十分か見極めて2本目以降の立ち回りを修正していました。

水流に対して切ってくるドランの草テラスはサーフやドラゴや自身のとんぼで回収できたり、カイナの水テラスはゴリラで回収できるので、相手の防御的なテラスに裏目を持たせられる構築になっているのはとても良いです。
カミの水テラスは追い風+ドラエナでカウンターできますが要求がやや高め。グラススライダーがあれば完璧だったんだけどなあ。(ゴリラで弱点付けるようになってるじゃんっていう話は、等倍でもウドハンで倒せるので相手にとっては裏目になってない感がある)


サーフゴー
特性:おうごんのからだ
性格:ひかえめ
持ち物:こだわりメガネ
テラス:はがね
実数値:192(236)-72-116(4)-187(132+)-112(4)-121(132)
技:ゴールドラッシュ / シャドーボール / 10まんボルト / きあいだま

選出率はドラゴゴリラと並んで2位タイ。火力がゴリラ君その1。
ドラゴが苦手とするフェアリータイプを始め、多くのポケモンに受け出し困難な大ダメージを与えることができます。

10万ボルトはトルネ水ウーラと対面したときに打ちやすかったり、ペリイトウをワンパンできる技として優秀でした(サーフはイダイトウに上から縛られていますが、サーフの隣もイダイトウに圧をかけれるような並びにするためサーフが倒されてもOK)

気合玉の枠はトリックが採用されていることが多いですが、トリックの打ちどころが良くわからなかったため適当な攻撃技にしました。(クレセとかロンゲにトリックするくらいなら攻撃した方が良くね?こっち眼鏡やぞ?の発想になりがち。脳筋なため。)
気合玉も打つつもりで採用はしていないのですが、ドランやクマとラス1対面になった時にうおおおおおおって言いながら打つとワンチャン勝てます。
練習段階ですが、相手のドランがサーフの前でなぜか守ってきたターンがあって、後々考えてみると気合玉で拘るかを確認してから動こうとしてたみたいで、こちらは気合玉打つ気がないのでアドを取ることができました。気合玉にはOTSならではの効果がありそうです(微々たるものかもですが)。

CはテラスゴルラでH振りトルネが倒せるところまで。
Bはパオジアンの不意打ち耐えまで振りたいのですが、陽気と意地のどちらに照準を合わせようかで悩みました。
Sは70~90族連中の上を取っていることがデカすぎるためできるだけ高めたいという思いもあり、最終的には、
Hを16n(グラスフィールド回復量考慮)、BDを4振り、残りをSにするという、美学以外で説明がつかない配分となりました。
結果としてパオの意地不意打ちが10/16耐えでギリギリ許容とさせてくださいという感じになりました。


レジドラゴ
特性:りゅうのあぎと
性格:ひかえめ
持ち物:りゅうのキバ
テラス:はがね
実数値:276(4)-108-77(52)-167(252+)-74(28)-122(172)
技:ドラゴンエナジー / りゅうのはどう / だいちのちから / まもる

火力がゴリラ君その2。
環境トップのカミやパオは苦手だが、今期も健在な御三家サイクル(草炎水タイプの強力な相性補完)にめっぽう強いポケモンです。

技構成は大地の力と鋼テラバが選択になると思っていますが、このパーティはカミよりもドランが重くなりがちなので大地を採用。

フェアリータイプを始めとする苦手なポケモンにはめっぽう弱く、使い方は難しいですが、得意な相手が並んだ盤面に安着すると突然不利盤面をひっくり返してくれるパワーがあります。

CはH振りトルネをHPmaxドラエナで倒せるところまで(全振り)
Sは味方のサーフ+1にしました。ドラゴとサーフのS関係は一長一短な場面が多く、下に書いた①②の要素だけだと決めきれないため、③の要素からドラエナが先に入ることでゴルラが不発に終わり、サーフのCが下がらないことを重視して決めました。

①ドラゴで隣を倒してから、フェアリーにシングルゴルラを入れたい
例)相手がダブルゴルラを耐えるフェアリークレセリアのとき

②サーフでフェアリーを倒してから、隣にシングルドラエナを入れたい
例)相手がカミカイナだとドラエナが後の方がカイナへのダメージ増える

③相手が片方守らせながら片方を切ってくるとき

残りはBをカイリューの鉢巻災剣テラス神速を結構耐えるところまで振って余りをDにしました。
Cが低い眼鏡カミのシャインを耐えたり、C活性のシャインも結構耐えたりするので、カミの前でも積極的に突っ張れるようにしています。
眼鏡カミとドラゴが対面しているときは、カミ側も迂闊にフェアリー技で拘りにくいようで(ドラゴの鋼テラスや裏のサーフを考慮して)、即ドラゴが倒されることが体感少ないように感じました。それをいいことにカミの前で一生突っ張って隣を倒し続けるドラゴを何度も爆誕させていました。
というのは半分ネタで、カミの前だからと言って無駄に消極的にならずにフェアリー技で拘られてもシャドボで拘られても相手にリスクを与えられる立ち回りをすることが重要です。

ドラエナの火力は自分のHPに依存するため、ドラエナと竜の波動のどっちが火力が出るのか対戦中に慌てないためある程度の目安を暗記していました。
ちょっとズレていますが覚えやすさ重視です。HP200くらい残っていれば竜の波動よりWダメドラエナのほうが火力出るって考えてもらってよいです。
竜の波動 ≒ HPmaxドラエナ(Wダメ)×0.75 ≒ 残HP200ドラエナ
竜の波動 ≒ HPmaxドラエナ(Sダメ)×0.57 ≒ 残HP150ドラエナ

あと、これはたまたまですが、ドラゴとサーフの火力指数がかなり近いためダメ感を覚えやすくて良かったです。
HPmaxドラエナ(Wダメ)≒テラスゴルラ(Wダメ)
竜の波動≒ゴルラ(Wダメ)


ゴリランダー
特性:グラスメイカー
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:ほのお
実数値:207(252)-170(76+)-123(100)-72-91(4)-115(76)
技:ウッドハンマー / じだんだ / とんぼがえり / ねこだまし

名前がゴリラ君その1。
グラスフィールド下だとウドハンの火力がドラゴの竜の波動やサーフのゴルラよりちょっと高いくらいなので、火力もゴリラ君といってもいいかもしれない。

クレセガチグマカミカイナ水ウーラの並びに強く、WCS優勝のじーんパの並びにもかなり良い仕事をする。

Aはガチグマの根性地震耐えのカミ(B振りの最大はこの辺だろうと予想)を倒せるところまで。
Sはドラゴサーフと同様にできるだけ上げたいという思いがあり115まで上げました。理由を付けるなら準速100族のスカーフを追い風下で抜けるというところだが、ほとんど意味のない数字と思っています。
Bは陽気パオのつららを14/16で耐えるところまで振ったが、上位プレイヤーは意地つららが多そうなためこれも果たしてどこまで意味のある配分だったか・・・。

技構成はじだんだの枠がドラムアタックやはたき落とすとの選択と思っていますが、ヒードランに触れる駒は多い方が良いと考えじだんだを採用。この枠はどの技を選択してもあまり押すことがないと思っています。
ディンルーのじだんだはひるんだ後に2倍になることは覚えていてもコイツのじだんだは2倍になること忘れがち。ぽけもんってムズイ。

テラスタイプはドランの熱風やパオのつららを受けながら役割対象に攻撃したい思いがあったため、炎と氷を半減ができる水か炎であればどっちでもよいかなと思っています。
炎だと上記の攻撃を受けながら役割対象のカミに攻撃するときにカミがフェアリー技を打ってくれればついでに半減にできて良いが、裏に水ウーラがいた時に弱くなってしまうといった感じ。練習段階で水ウーラを出されることが少なかったため、デメリットは少ないと判断し炎にしました。
対ドランに対しては水の場合は草テラバで、炎の場合は大地で弱点付かれるのでこれも一長一短かなと判断しました。


ミミッキュ
特性:ばけのかわ
性格:いじっぱり
持ち物:ゴツゴツメット
テラス:くさ
実数値:159(228)-156(252+)-101(4)-63-126(4)-119(20)
技:じゃれつく / かげうち / ちょうはつ / トリックルーム

選出率は6位だけど、縁の下の力持ちでいぶし銀の活躍を見せる。
名前も火力もゴリラではない。

パオカイカミカイナ水悪ウーラに大きな仕事をする環境に刺さったポケモン。挑発とトリルがあることで、モロバレルに荒らされにくくなるし、クレセガチグマ系にもちょっかいが出せ、トルネの追い風も牽制できます。
一方でスペックが高いわけではないため、それ以外のポケモンにはめっぽう弱く、ゴリラランドドラン(読みにくい)等々には何もできないと言っていいし、上に挙げたバレルクレセガチグマトルネにも”ちょっかいが出せる”だけで正直強いわけではないです。

そのため選出する相手は慎重に吟味する必要があるが、出せると判断した試合ではミミッキュでしかできない活躍により勝利をもたらしてくれました。

選出の考え方はトルネロスに近く、攻撃技が刺さっているかどうかで判断すると良いと思います。

Aは全振りすることでBが高いカミもじゃれつく+影打ちで倒せます。
カイナもじゃれつく2発で倒せます(カイナを2パンで倒せるポケモンって少ないんですよ!)。
残りはHを中心に振ることでA200テラス水流連打を化けの皮込みで耐えるようにしました。Hは化けの皮効率を意識して8n-1。
Sはドラゴサーフと近くなるようにしました。
ドラゴサーフゴリラミミのSが近いことにより、相手の70~90族あたりのポケモンと対面したときに、ミミが抜いたからドラゴサーフも抜いていることが自分にだけわかったり(その逆もしかり)するため、BO3の2試合目以降に追い風やトリル展開が必要なのか、S操作なくても戦えるのかの計画が立てやすくなっています。

テラスはガチグマクレセ対面で地震を耐えたい時のために草にしていますが、ほとんど切らないのでなんでもいいのかなと思っています。
ミミのテラスを何かにすることで苦手な構築に勝てるようにならないかなあと本番までにいろいろ考えましたが、特に思いつかず・・・。

6体に対する雑感、立ち回りのコツなど
ウーラサーフドラゴゴリラ(順不同)の4体で出すことが多かったのですが、この4体は相性補完がそれなりにしっかりしていて、有利な対面に出すとゲームを破壊する力を持っているポケモンばかりですので、「交代」というコマンドをよく使用するパーティなのかなと思っています。ドラゴはドラエナがあるから交代出ししたくないって思いが強くなりがちですが、熱風やワイボに受けだすくらいだったら全然問題ないって感じでプレイするのが良いと思っています。

個人としては低命中技に対しての拒絶反応はなく、結果として命中100だけで構成されていたら嬉しいなくらいのスタンスでポケモンをやっていますが、今回の6体はトルネとミミに低命中技が採用されていますが、2体とも選出率が高くないことを考えると、命中はそこそこ高いパーティなのかなと。

ポジティブな運要素(熱風の火傷とか雪崩のひるみとか)が少ないのはエンタメ性に欠けるかも。水流連打は確定急所のせいで実質急所に当たらないし。
(競技ポケモンやってるやつがエンタメ性を気にするな)

対面ごとの立ち回り

重複する項目もありますが(例えばクレセガチグマにパオカイが入ってたり)各対面で意識していることを書いていきます。

トルネ軸

有利不利:有利かといわれると微妙だが苦手意識はない。

こちらもトルネロスを出したほうが良い展開が多い。
相手の追い風をミミのトリルで返す選択も悪くはないのかもしれないが、ミミの単体スペックの低さが目立つためこのプランは取りにくい。
相手の取り巻きにもよるが、トルネ+ウーラorサーフorドラゴ でこご風+何かで相手のトルネを倒しに行く展開が勝ちやすい。
相手が追い風をした場合こっちはタスキがあるためトルネが必ず生存するので、2ターン目に追い風をすることで、相手の1体はこご風が入っているためこっちのアタッカーのほうが速くなっていて有利そうな展開に持ち込める。
相手が追い風をしない場合はこっちの最速トルネのこご風が先に入り、ドラゴもサーフもS1ダウントルネを抜いているので上から倒せる。

クレセガチグマ軸

有利不利:有利

トルネ以外の5体から相手の取り巻きに合わせて選出を変えていくイメージ。ミミの挑発でトリルを防ぎに行くプランも悪くないし、トリルを決められてもゴリラサーフのおかげでガチグマの攻撃技が一貫しにくいため、トリルターンを守る・猫だまし・交換で凌いでトリル切れた後に切り返す動きもできるため、トリルを決められないことやトリルを返すことに執着しなくても良い。
トリルターンを稼ぐコツはやけど状態のガチグマを安着させないこと。クレセカイナみたいな並びで三日月の舞を打たれまくってる分にはこちらの被害も全然ないため問題ない。クレセが削れてなさ過ぎて2回目のトリルを決められるとヤバいのでそこだけ注意。

じーんパ(パオカミ水ウーラランドカイナバレル)

有利不利:有利と思ってるけど、世界最上位プレイヤーにはどうだろう。

ミミウーラサーフゴリラ(順不同)で出すことが多い。
パオカイナやパオバレル先発が多いイメージで、それにはゴリウーラが強い。パオカイナの場合、練習段階では裏にバレルがいないことが多かったため(そもそもこのパーティにバレルがあまり出てこない)、猫+テラス水流でパオジアンを無料でもらえる展開になりがちだった。パオバレルの場合も同様にバレルは出されているものの裏にバレルはいないので猫+テラス水流でパオが無料。パオを倒しても即勝ちとはならないが、有利なゲーム展開になることは間違いない。
このことを理解している上位プレイヤーたちはバレルを出してくるため困りがち。ミミ→ドラゴにするとバレルに厚くなるが、パオに薄くなって難しい。

カミイーユイ入り

有利不利:有利かといわれると微妙だが苦手意識はない。

取り巻きにもよるが、トルネウーラドラゴサーフで出しがち
素直にカミイーユイだったら相手の持ち物次第で追い風かこご風かの選択はあるものの、カミ側に水流を打っておけばカミがテラスで耐えてきても裏のドラゴで回収できる。
トルネ複合の場合は日本晴れを持ってる可能性が高く、日本晴れ誘ってこご風とんぼから入ってドラゴかサーフに繋いで2ターン目に追い風+何かでうまいことやっていく感じ。

パオカイ入り

有利不利:パオカイで出してくれるなら有利、違うなら取り巻き次第

パオカイがとても刺さっているように見えるらしく、初手パオカイ率は結構高かった。
ミミウーラサーフ@1で出すとパオカイ先発には大きく有利を取れる。
(ウーラ引きサーフ、ミミはどっちかにじゃれ)
取り巻き的にミミが出せない時はパオカイあるあるの噛み合いゲーになるが、ドラゴの鋼テラを駆使してすれ違いを制するしかない。

その他

遅いポケモン中心で構成されているパーティ(イエアルマとか)はドラゴサーフでAボタン連打してるだけで勝てることがあるのもこのパーティの偉いところ。

苦手なポケモン

晴れフェアテラヒードラン、フェアテラドドゲザン、蝶舞ウルガモス

フェアテラ対策をサーフゴーに一任しているため、サーフに大ダメージを与えてくるフェアテラが苦手。
ウルガモスは水耐性テラスされると触れん。ウルガが水テラなら炎テラゴリラで何とかなるかもしれない。

感想(ポエム寄り)

今回使用したパーティは日本でも海外でも結果を残し有名となっていた構築で、そこからほとんど中身を変えずに(OTSなので変えてもバレるが)大会に臨んだのは無謀な選択と考える人もいるかもしれません。
ただ実際は、このパーティのことを知っていてもこのパーティの対策をBO3単位で考えてるプレイヤーは少なかったのでしょう。
自慢っぽい表現になりますが、oMiさん(@Raito_star)が主催してくれた「ぼさんないと」という大会ではこのパーティを使いBO3で18勝7敗をしたし、WCSでもDay1,Day2通して8勝5敗であることからも裏付けられます。
ぼさんないと:https://tonamel.com/organization/HHGo2?game=pokemon_sv

どのプレイヤーも学業や仕事をやりながらポケモンをやっていると思われます。そうでなくても、時間は有限なので、全てのパーティに対する立ち回りを数ターン目まで考えているプレイヤーはなかなかいないでしょう。

どの環境においてもOnly oneでNo.1なパーティを作ることを目指したいですが、One of themでNo.2でもNo.3でもないようなパーティを使うことがその時の自分にとっての最適戦略になることは往々にしてあると思います。

今回使ったパーティは模倣となってしまいましたが、自分の得意とする立ち回りができるアンセナパに早い段階で出会えてとても良かったと思っています。出会えて以降はOnly oneでNo.1なパーティを作ることを諦めてしまいましたが、アンセナパが自分にとってのNo.1な戦略だと信じて使い続けることで、満足いく結果に結びつけたのかなと思っています。
アンセナさんがアンセナパ使いのNo.1だとするなら、No.2くらいにはなれてると嬉しいな。

Day2行けて満足はしているのですが、ここまでくるとTop Cutに残りたかったよなあとか思ってしまうのが競技ゲーマーの性です。
今は何とも言えませんが、どうせ来年もポケモンやってるんだろうなぁと思います。

以上、激キモポエムでした(知らない人が多いみたいですが、WCS優勝するとステージで転がって良い権利がもらえ、Day2は副賞でポエムを言う権利がもらえます)。

対戦以外の感想としては、数年振りに会うポケ勢にたくさん会えたことが同窓会みたいな感じで楽しかった。「りんご」でなく「ぴか」呼びが多かったのも故郷に帰ってきた感じがしてエモかった。
あとはアンセナさんに直接会えたのも良かった。ぼさんないとで当たってから、ちょこちょこ相談に乗ってもらっていました。年を重ねるとある程度固まったコミュニティの中だけでワイワイすることが多くて、新しい友達を増やすことに注力し無くなりがちですが(私だけかも)、今後のポケモン人生で欠かせない出会いになったかなと思います。好きな立ち回りの傾向が似てるみたいです、今後もよろしくお願いします、アンセナ師匠!

来年のWCSはハワイらしい。旅行費すごいと噂されてますが、そんなことより一緒に行って楽しい友達たちと一緒に権利を取って行きたいよね。みんなでがんばるぞ~。

最後に
ポケモンを貸してくれたzapusu、p氏
日々の練習でセコンドを担当してくれたのしん
レギュCまで一緒に調整してくれたファそのを始めとした皆様
ありがとうございました!!!!!!!!

このゲーム集合写真撮るの難しすぎだろ!誰もこっち向かん(泣


ポケカアートウォークで撮ったポケモンたち
サーフゴーだけカード化されてないため小6の親戚に書いてもらいました

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