母と妹と３人で、マイナンバーカードの公布を申請すべきか、現状の通知カードのままでしばらく様子をみるかの話をしていたときのこと。
母がこんなことを言いだした。

「もうクルマの運転をすることもないと思うし、そのうち免許を返納しようと思うんだけど、そうなると身分証明書として（マイナンバーカードを）持っていたほうがいいかなって思うんだよね……」

「返納するならそのとき免許証と交換で身分証明書発行してもらえばいいじゃん」
「なにそれ？」
「返納したら写真つき身分証明書がなくなっちゃうから困る、っていう人のために、クルマの運転はできないけど公的な写真つき身分証明書として使えるカードを発行してもらえるやつだよ」
「そんなのあるの？」
「うん、知らなかった？」

「「知らなかった！！」」

……妹よ、お前もか。

下記リンクの警察庁のサイトを見せながら説明したが、２人とも本当に知らなかったようだ。

「でもさ、たとえばこれを持って行ったとして、『これは身分証明書として使えません』って言われちゃったらどうするの？」
「言われないよ、公的な証明書として使えるものなんだから」
「でもコレの存在を知らない人もいるかもじゃん？」
「みんな知ってるんじゃん？」
「だって知らなかったし」
「うん、知らなかったし」
「そうだね……。知らない人もいるって知らなかったよ……」

［自分が知っているからみんなも知っている］って思ってないけないんだな、とあらためて思ったこの出来事。
まだまだ知らない人が多いのかもしれない、と思うと、もっと多くの人に知ってもらう必要があり、その方法を考えなければならないな……と思った。
母や妹が危惧したように、せっかく取得しても、見せた相手がその存在を知らなかった場合「これは無効です」と言われかねないし、できるだけ多くの年代に知ってもらう必要がある。
とはいえ、個人の力ではかなり難しい……。

そこで、なにかしらのご縁があってこのnoteにたどり着いたみなさんにお願いです。
みなさんは、「運転経歴証明書」の存在を知っていましたか？
知らなかった場合、上記警察庁のリンクを一度ご覧になってみてください（取得に関しての詳細は、各都道府県警察のホームページなどでお調べください）。
また、ご家族、ご友人などに、「運転経歴証明書」の存在を知っているかをたずねてみてもらえますか？

せっかく取得した運転免許証です。
返納するにしても、使えるものに交換しましょう。

また、ご高齢のご家族がいらっしゃる場合、返納についてはなかなか折り合いがつかないことも多いかと思います。
その際には、話し合うきっかけのひとつとして、この「運転経歴証明書」を話題に出してみてはいかがでしょうか。

母はクルマを持っていないし、そもそもここ数年運転をしていないため、そのうち返納に行くのだと思います。
運転者として事故を起こす危険性は低いと思うので、返納は、本人の気が向いたときにすればいいんじゃないかなと、考えています。
そして、東京都では、証明書に使用する写真を持参する必要があるようなので、母が「返納したい」と言ってきたときには、写真館に連れて行ってあげようと思っています。