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米国で出せる自分の価値について

前回に引き続き、人生の次の10年を考えるシリーズ。米国で自分の価値を最大限に発揮するには?について考えがまとまってきたので整理しておく。

渡米当初は、せっかくシリコンバレーに来たのでこの地でしか働けない企業でいつか働きたいなあと考えていた。多くの米国テック企業は日本でプロダクト開発の機能を持っておらず、そのような企業でプロダクトマネージャーとして働くには、前提として就労可能な状態で米国にいる必要がある。自分もグリーンカードが取れた暁には、NetflixやMetaのような世界トップレベルのテック企業でプロダクト開発に携わってみたいという思いがあった。

しかし最近は考えが変わってきて、米国テック企業で働きたいという思いが薄れてきている。そのような企業で働くということは、日本人であることの武器を捨てて勝負するということを意味する。そしてその瞬間に、米国人やインド人、中国人などのグローバルレベルで優秀な人材がしのぎを削ってきるレッドオーシャンに放り込まれることになる。この世界に入っていくのは本当に正解なのか?自分がユニークな価値を出すにはど真ん中で勝負するより少しずらした方がよいのでは?と考えるようになった。

シリコンバレーという地に実際に来て体感しなければ、このような考えには至らなかったように思う。日本にいるときは、米国テック企業で働いている日本人はかっこよく見え、強い憧れを感じていた。実際にこの地に来て憧れが手の届く範囲に少しずつ近づいてくることで、理性的に考えられるようになった。自分は米国に来たら価値観が変わるかなと思い、将来のことをあまり考えすぎずに渡米したが、結果としてそれは正解だったように思う。

今は、日本人としての価値を最大限に活かすのがよいのではと考えている。米国には日本人はまだまだ少なく、日本人であるということ自体がユニークな価値である。日本のモノや考えを米国に持ち込むというのは「米国にいる日本人」でないと難しく、まだまだチャンスがあると思っており、そこが自分が1番ユニークな価値を出せる場所なのではないかと思っている。

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