BAD UI からの学び

悲劇的なデザイン を読んだ.失敗から学ぶユーザインタフェース を読んだ時にも思ったが,いいデザインよりも,悪いデザインからの方が学びは多い.いいデザインと感じるのは感覚的な部分もあるが,悪いデザインは「なぜ悪いのか」をいつも明確に説明できる.

本著では,医療機器や政府機関などの悪いデザイン例を数多く取り上げており,時に人を殺し,人を悲しませ,人に疎外感を与えるということに身をもって気づかせてくれる.FOLIO でも,文言とかはかなり気を遣っているが,アクセシビリティは証券会社であることを考えるとまだまだいいとは言えないので,継続的に取り組んでいきたい.

先日,確定申告をしてきたが,相変わらずどこに何を入力すべきかが非常に分かりにくかった.freee や SmartHR みたいな民間企業が,いわゆる役所手続きの手間を省くサービスを提供して伸びているが,なんで国が直接優秀なデザイナーを採用したり,GUILD みたいなデザインコンサルを入れないのだろうと思う.こういった役所手続きで国民 1 人 1 時間節約できれば,日本レベルだとそれだけで結構な経済効果にもなると思うんだけどな.


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