おわりから始めよう

僕は本の中でも自己啓発本が特に好きです。
小説や映画で誰かの人生を追体験するのも楽しい時間ですが、本を読むことで内面や行動が変わり、ワクワクするものに出会えるのが貴重だと感じるからです。

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前回に引き続き7つの習慣から
第二の習慣「終わりを思い描くことからはじめる」

を2分で理解できます。

■あなたの葬式の弔辞

第二章はこんな興味深い一文から始まります。

このページと次のページは、邪魔が入らず一人になれる場所で静かに読んでほしい。(中略)

ある(愛する人の)葬儀に参列する場面を心の中に思い描いてみよう。あなたは葬儀場に向かって車を走らせ、駐車して車から降りる。中に入ると花が飾ってあり、静かなオルガン曲が流れている。故人の友人たちや家族が集まっている。彼らは別れの悲しみ、そして故人と知り合いであったことの喜びをかみしめている。あなたは会場の前方に進んで行き、棺の中を見る。驚いたことに、そこにいたのはあなた自身だった。

これは、今日から三年後に行われるあなたの葬儀だ。
ここにいる人々は、生前のあなたに対する敬意、愛、感謝の気持ちを表しに来ているのである。あなたは席に着き、式が始まるのを待ちながら手にした式次第を見る。
四人が弔辞を述べるようだ。最初は親族から一人。二人目は友人の一人。三人目は仕事関係の人。最後は、あなたが奉仕活動を行ってきた教会や自治会などの組織から一人。
ここで深く考えてみてほしい。これらの人たちに、あなた自身あるいはあなたの人生をどのように語ってほしいだろうか。(中略)
自分の葬儀の場面を真剣に思い描いてみて、あなたは一瞬でも、自分の内面の奥深くにある基本的な価値観に触れたはずだ。
それはあなたの内面にあって影響の輪の中心にある。あなたを導く価値観と、束の間でも触れ合ったのである。

スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2076-2084). キングベアー出版. Kindle 版.

つまりこういうことだと解釈しました。
僕はどう生きたいのか。
どんな価値観を持っているのか。
誰に愛されて、誰に影響を与えたいのか・・・

思い描くのはとても骨の折れることですが、少しでも明確にしないとずっと間違った方へ進み続けてしまいます。
それは避けるべきことだと思っています。

例えば、仕事で超一流になるために働きすぎて健康を犠牲にしてしまった人は、お金があっても体の自由がなく、やりたいことができないかもしれません。

まさしく本末転倒です。
だから、おわりからはじめる必要があります。

おわりを想像し、自分がすべきことをよく考える。即行動!
といきたいところですがそうもいきません。
今すぐやらなければいけないことと、やりたいことは往々にして一致しないからです。

例えば、締め切りが今日まで仕事があったら、他にやりたいことがあったとしてもそれを優先しなくてはなりません。

そこで提唱しているのが、重要度・緊急度フレームワークから考えることです。
一度は聞いたことがあると思いますが、タスクの優先順位を重要度と緊急度でマトリクスを組み決定する方法です。

1.重要かつ緊急
2.重要だが緊急じゃない
3.重要じゃないが緊急
4.重要じゃないし緊急じゃない

人生で大事なのは2番目です。
人生において何が重要か考えることは誰にとっても重要だと理解されていますが、ついつい先送りにしてしまいます。
なぜならもっと緊急度の高いタスクがあるからです。

「1.重要かつ緊急」は急務なのでやらなくてはいけませんが、
「3.重要じゃないが緊急」と「4.重要じゃないし緊急じゃない」は減らすことができます。
そうやって「2.重要だが緊急じゃない」にかける時間を増やしていかないといけません。

そしてさらにこういっています。

大切なことは、スケジュールに優先順位をつけることではなく、優先すべきことをスケジュールにすることなのである。

スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3419-3420). キングベアー出版. Kindle 版.


ついつい仕事やプライベートのタスクをスケジュールに組み込んでいってしまいます。
しかしこれでは「1.重要かつ緊急」ばかりみていて、あまりにも短期的にしかものごとを見られていません。

大事なのは、僕の人生にとって重要なことをタスクとしてスケジュールに組み込んでいくことです。

ただ、緊急性の低いものをスケジュールに組み込むのは骨が折れます。
考えないで済むならばそれが楽です。

そこで思い出さなければいけないのが、「終わりから始めること」です。

終わりを思い描いて、自分がすべきことを明確にして、納得感を持っていれば、簡単に諦めることもないはずです。

スケジュールへの組み込み方については、お勧めの方法を紹介してくれています。
まずは、一週間という単位で見る。
(多くの地域や時代で、平日と休日のサイクルが一週間ごとなので、区切りにするのにちょうどいいという発想から来ているらしいです。)

一週間のうちで、自分の役割の中で出したい成果を1,2個書きだします。

例えば僕なら
■個人
・ミッションステートメントを作成する
・第四の習慣まで理解する

■OK!Boomer
・全員でSNSを運用する
・来週のブログを書く

■社会人
・P社の案件を予定通り進捗させ、社内調整する。
・部下二人の仕事を把握し進捗をコントロールする

■サブ収入
・今月10万円投資する先を明確にする
・「転職×副業のすすめ」を読了する

ここまで書き出せたらそれを一週間の中に落とし込んでいきます。
そしてもちろんスケジュール通り実行し、振り返り、また来週に生かしてきます。

こうしておわりから始めることで、今すべきことが明確になります。
少しでもなりたい自分に近づいていきましょう。


デリゲーションの話は次回。

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