雑記①

時間をかけてただただ文字を書こう、と思い至った。
フリーライティングという手法らしい。トレーニングをしなければならないと思った。出力をあげたいのだ。文章の出力を。
いわゆる文章力とは推敲力の事だ、と僕は思っていた。何度も何度も見直してより良き修正する事を続けていけば、頭の良さや地力で劣る人間でもそれなりのものが書ける、と。それはまぁ間違いではないし、実際にそうやって時間をかける事で評価していただけた作品もあるのだけれど、最近になって感じるのは、推敲以前にただ書き連ねるパワーというのもこれはこれでめちゃめちゃ重要じゃん、という事だ。
つまるところ出力だ。ホースの口?いや水圧だ、圧だ。文圧。霊圧?笑
ほら、手が止まった!かけかけかけ!!
これでいいのか?と自問することが多い。それが僕らしさではあるけれど、何にしたって遅くなっちゃうのは事実だ。短編書きならいい。ショートショートくらいならなんとかなるけれど、今自分が力を注ぎたいのは長編や、少なくとも二万字くらいのボリュームのものだ。足りないのだ、力だ。僕は力をつけたい。もっと上手くなるには体力がいる。
スランプ、という言葉を使ってはいけないらしい。それは明確に存在する原因を曖昧にするからだ。
ここのところ、僕は疲れていた。十一月に入社した会社、夜勤のシフトに入るようになって明らかにコンデションを悪くしていた。
それに加えて、今進めている原稿は長編だ。あまり細かく作っていないプロットとの睨めっこ、初挑戦のジャンルで正直なところ書けば書くほどに自信を失っていく始末だった。僕は書けなくなっていた。
気分転換にショートショートを書いた。四千字くらいの。楽しかった。そう、僕は書けると嬉しい。ならば書こうじゃないか。何だっていい。毎日とは言わない。けどなるべく書こう。このまま思い悩んで書くという行為から離れる事の方がきっとよくない結果をもたらす。
毎日十分から二十分、それなら疲れていたってできる筈だ。
そんな訳で結びにしようと思う。
明日も朝五時には出勤なのだ。
ぴえんぴえん。

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