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「非」北欧生活|09. そりすべりの日とは…?北欧の伝統的なイベントをIKEAで楽しんできた

hej!

今日はなんと、IKEAのフードコートに来てこの投稿を書いている。ドリンクバー120円、店内が広くて混む心配もない。勉強している学生やパソコンを開いて作業している人もちらほら。ベリージュースを飲みながら、「非」北欧生活ブログを書いているなんて、もう「非」の部分を無くしてしまいたいくらいだ。

今日はちゃんと理由があり、IKEAに足を運んでみた。それは、フィンランド語で言う、laskiainen (ラスキアイネン)、北欧のイベントを満喫をできるのではないかと思ったからだ。

laskiainenとは?


ラスキアイネンは、イースターの40日前に行われるイベントで、元々は断食に入る前の謝肉祭だった。laskiaissunnuntai(ラスキアイネンの日曜日)から laskiaistiistai(ラスキアイネンの火曜日)までの三日間がラスキアイネンの期間とする。今では断食をする習慣はなくなったが、ラスキアイネンの色んな伝統は未だに文化として残っている。

そりすべりをする日

恥ずかしながら、このブログを書くまではラスキアイネンのイメージは「そりすべりをする日!」であって、イースターとの関係を知らなかったか、完全に忘れていた。laskiainenはフィンランドの laskea (下ろす、下りる)と言う言葉と似ていて、そりすべりはフィン語で mäen lasku(坂を下りる)と言う。子供の頃のラスキアイネンの日曜日は、雪が積もっていたら、必ず近くの坂にすべりに行っていた。元々は、「イースターに下りる」と言う意味だったらしいが…!

今年のそりすべりの様子。いい感じに積もっている。

IKEAのセムラ

長くなってしまったが、IKEAに来た理由に戻ろう。それは、ラスキアイネンに食べる菓子パンlaskiaispulla (ラスキアイスプッラ)を食べるためだった。laskiaispulla、スウェーデン語で、semla(セムラ)は、謝肉祭のご馳走として食べるためにスウェーデンで生まれた菓子パン。甘いパンを横に切って、中にシュークリームやアーモンドペーストを入れる。シュークリームを入れる前は、中身はアーモンドペーストのみで、牛乳につけて食べていたみたい。この菓子パンはスウェーデンから他の北欧の国やエストニアまでも渡り、断食前の伝統となった。
フィンランドのラスキアイスプッラは、アーモンドペーストの他に、いちごのジャムバージョンもある。昔のフィンランドは、アーモンドペーストが高くて手に入りにくかったのが理由みたい。この時期に、自分はどっち派なのか、と会話の話題になりがち。ちなみに、ぼくはアーモンドペースト派。

冬のこの期間にIKEAではセムラ、スウェーデンのラスキアイスプッラが食べられる。そして、値段がなんと250円。こんなに気軽にラスキアイネンの伝統を味わえるのがすごい。

黄色のセムラ

今年のセムラは「春らしい7色」と言うテーマがあるみたいで、ピンクや緑などのカラフルな生地のパンがフードコートに並んでいた。ぼくは少し戸惑ってしまい、控えめの黄色にした。このことをフィンランドの友達に言ったら、「フィンランドでそんなことしたら、次のラスキアイネンまで炎上してしまいそう」と言われて、笑ってしまった。確かに、日本だからできる売り方なのかもしれない。
中にはホイップがたくさん入っていて、具はスウェーデンならではのアーモンドペーストだった。小さい頃食べていたものは、ハンバーガーみたいに丸くて食べやすかったが、IKEAのは背の高いおしゃれな感じ。結局、スプーンを使ってなんとか食べれた。味はカルダモンが香る菓子パン、懐かしい味そのままだった。さすがIKEA。

こちら、フィンランドの市販のラスキアイスプッラ。
丸い。


そんな感じで、そりすべりはロケーション的にも年齢的にも無理があるが、IKEAで良き北欧活(なんかいい言葉だね。流行らないかな…)ができた。小さな事かもしれないけど、家族と一緒に過ごした楽しい時間や子供の頃の思い出が蘇る大切な一人の時間になった。一息ができた気分。

IKEAのセムラは3月12日まで食べられるので、気軽に本格的な北欧気分を味わいたい方にはすごくおすすめ。そして、250円!!(宣伝ではありません)

では、

へいへい!

クー🌙

今週のリアルフィンランド語 
"Laskiaisena syödään mitä joululta jää:sian sorkat ja pää."
=「ラスキアイネンのご飯はクリスマスの残り物:豚のひづめと頭」
(ラスキアイネンのことわざ)
*こちらで紹介するフィンランド語は日常で使う方言又はスラングになりますので、いわゆる正確な書き言葉でない場合もあります。

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