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4月は、ぶれない心(S)を装備する

占星学に造詣が深いわけではないが、なかなか決断や現状確認のために頼りにしている部分がある。詳細は省くのだが、土の星座がちょっと苦手だ。自分にほとんどない要素だからだと思う。山羊座が木星に入り、土星にもいたり(先日ちょっと移動したが)、多くの星々に土の星座がいると、申し訳ないがちょっと息苦しい。

最近の全世界的な状況を占星学観点で、説明をしているものを読んだりすると、「やっぱ山羊座。きびしーいっ」と耳をひっぱりたくなってしまう。こじつけでも星のせいにできれば、心は軽くなるけど。

オリンピックが延期になったり、感染が拡大し、マスクや少し前ならトイレットペーパーを購入するための大行列、デマで噂された食材が棚から消える、日本だけではなく海外でも起きている。外出禁止など日本よりもきびしーいっ状況も国もあり、もうどこにも逃げ場がない感が半端ない。

怖がりな自分は大いに自覚しており、そういった現状に必要以上に怖がったり不安にならないように、自制を強いている。が慣れないもので、非常にエネルギーを消費するため一日が終わると疲労がすごい。

しばらくは落ち着かない状況で過ごすことは、明白だし、なろう小説を読む時間が膨大に増えてしまうのは、完全に現実逃避である。もう少し建設的にこの時期を過ごせないものかと、先日「NLP体験講座」なるものに参加してみた。

もともと心理学科卒業であることで、心理学には大変興味がある。同時にその怖さや危うさも分かっているので、「洗脳されたら、ひっぱたいてほしい」と大学の心理学科で同じクラスだった友たちに伝言を残し参戦した。書籍が多く出ているのだが、「超実践心理学」などと書かれていると、とたんに「これは大丈夫なものなか」というセンサーに引っかかる。超心理学とちゃうんかいとか突っ込みが入る。(キワキワだが個人的にはすごく好きな分野)

NLPとは、Neuro(脳嚙ネウロもとい神経)、Linguistic(言語)、Programming(プログラミング)の頭文字を取ったものだ。開発者のリチャード・バンドラー、ジョン・グリンダーが3人の天才を分析してできたものらしい。このようなケーススタディを積み上げて作る手法は、なかなかに数字の根拠がないように思えるが、心理学を研究していたわけではないので信じるに値するのか判断が難しい。

そもそも心理学という学問自体が「人間の行動を科学する」という姿勢であり、肝心の人間が意味不明なので答えも検証できないし根拠もないような気もする。それを理解するために様々な手法が編み出されているのであるが。

手を変え品を変え手法を編み出し、人間の行動を科学していくという心理学は終わりのない悪夢の様だ。そしてその手法を使って自分はどんなものなのか、コントロール方法を知りたい自分も悪夢の中にいるのかもしれない。

心理学の手法を実際に使用するのはなかなか難しい。座学で得た知識を人間関係の中でどう使用するのか、訓練が必要だと思う。

今回は体験講座なので概要の説明に内容が集中していたが、隣の人とワークしてくださいという慎重勇者には非常に辛い時間もあった。その中でもとても刺さったワークがあった。

「人生で大事なことはなんですか?」という質問を5回行い、5回答えるというものだ。回答は毎回違うものを単語で出すというものだ。何かチームビルディング研修みたいだな、何でこんなことをするんだろと始まる前は思った。

3つ目までは意外とさらっと答えられたのだが、最後2つには苦戦し、意外な大事なものが脳みそから排出された。この時かっこつけたり、人の眼を気にして偽っては意味がないそうだ。

終わった後、出た5つの単語に、1-5までの優先順位をつける。

謎解きは全てが終わった後に行われた。

NLPのどの部分の内容なのかよく分からないが、NLPの考え方では「人は自分が大事にしている価値観を実感したくて生きている。この実感は人生の満足度に直結している」そうだ。先ほど挙げた自分の大事な価値観が満たされるほど満足度が高く、満たされないとストレスがたまってくると言われている。

年齢や状況に応じて大事なものは、入れ替わったり、変わることがあるそうだ。仕事とお金が上位5位になかった。いつから仕事はお金のため旅行のためと割り切り、昇進や昇給に興味がなくなったのか。なんとなく2011年や2014~2016年ころの気がする。価値観が入れ替わる経過をみたかったと純粋に思った。

このワークはなかなか深いものがある。自分に使えばストレスの元が発見できたり、そもそもストレスの元になることは避ける、不安に流されないように大事な価値観の錨を下しぶれないことができる。他人に使用すれば、相手の大事な価値観を見極め、鷲掴みしできる。相手の購買の決定権を握ったりも可能なので、販売や営業で優秀な人は、意識/無意識を問わず使用しているらしい。おっかないが、普段の会話にも充分使える。

この大事な価値観を手帳に書いておいて、一週間に一度その大事な価値観が実感されているか確認する。実感していると感じれば感じるほど、満足度が高いそうだ。

真面目なので早速試しているのだが、実感できていると思うし、現状には満足していると認識する。ただ、冒頭でも暴露したが、なろう小説の読み過ぎで、私の大事な価値観の一つの「睡眠」が足りてないように感じる。ただ他に「本」という価値観も私にはあるので、こちらは活字を読むことで十分に満たされている。なんとバランスが取れていることか。

仕事も生活もなかなかにタフな状況ではあるけれども、せっかく自分の大事な価値観が分かり、人生の満足度を上げる必勝法が分かったのだから、使うしかない。自分の価値観とともに、ぶれずに混乱に身を置くしかない。いきなり未知のウィルスで人生が終わるかもしれないのだから、急斜面の岩場を軽々と移動していく山羊に倣って、木星山羊座を乗り越えたい。そこに何が見えるのか、不安でもあり楽しみでもある。

騒ぎが終わったら、全人類と「大変だったよな、俺ら」と肩を組んで笑い合いたい気分だ。

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