ー2024 年4月薬学部入学者へー 6年制第1期生として薬学部を卒業した薬剤師が、もしも 2024 年 4 月に薬学部入学していたとして、薬剤師の資格が欲しい場合、きっとこんな6年後までの戦略を考えて過ごすよ という記事 その2[学部1年生 夏休み~1年生期末まで]

時期2:学部1年生
夏休み~2025.1:やるべきことの早期棚卸し、手付に全振り


6年間の環境を把握済、1年前期で雰囲気や自分の出来を把握済、1年前期の振り返りによる認識修正をふまえ、残5年半における課題を棚卸し、早期に手をつけてみる時期 という位置づけ


以下、グループ1:国立薬学部学生 及び 私立薬学部 入学偏差値60以上、グループ2:私立薬学部で薬剤師国家試験合格率 及び ストレート合格率がある程度高、グループ3:私立薬学部で薬剤師国家試験合格率 及び ストレート合格率が 芳しくない学校の学生 という3グループに分けて戦略を考えています。


グループ1:国立薬学部の学生 及び 私立薬学部 入学偏差値60以上の学生 

時期1において、暫定的に出した結論に従い、明確に目標に向けて時間・頭・体力・お金を使えば OK. 

結論が出ていない場合、この時期を一応最後の余裕期間と考えた方がいいと考える。この時期以降は実験が始まるなど、大学生活が占める割合が大きくなり、流れに飲み込まれるような日常となっていくと予想される。

その際、このグループの学生が最も「なんとなくこなせてはしまうが、その分自分の中に、澱みのようなもやもやをどんどん蓄積させてしまう」危険性があるのかなと思う。


グループ2:私立薬学部、薬剤師国家試験合格率がある程度高 の学生

時期1において学校の流れに乗れている場合、そのまま自分らしく頑張ればいいと思われる。

この時期において、例えば「毎日特に何のイベントもないが、学校へ行き日々の生活を過ごすだけで疲労度が高い」「朝1の講義だと出席率が低い(10 回中2回よりも多く休む場合、個人的に危ない印象)」「そこそこ勉強した科目で2科目以上追試になった」といった現象が

1年前期、1年後期のどちらか もしくは 両方 で見られた場合、放置すると危険と思われる。

やや多くの人が、案外自分で気づかないレベルで頑張っていたり、無理を重ねていることがある印象。

ゴールを薬剤師国家試験と考えた場合、大学の先生達の要求であったり、上位学生達の雰囲気に全て応えていく必要は、かけらもない。

楽しいのであればもちろん環境を活かしてやるといいのかなと思うけれど、例えば「英語も力を入れよう」といったことは、少しでも負担感があるならやめた方がいいという判断で、自分のペースをつかんでいくべき時期という認識。

基準として
GPA 2.2 未満 : 生活の見直しが必要
2.3 ~ 2.8 ボーダー とりあえず保留
2.9 以上 がんばりすぎてないか 注意が必要 


グループ3:私立薬学部、薬剤師国家試験合格率 及び ストレート合格率が 芳しくない学校の学生

一番この時期に考えて行動する必要があるのがこのグループではないかと考えます。

繰り返しになるのですが、この集団の場合、学校に染まったら、薬剤師国家試験不合格の可能性が高い、そもそも卒業もできるかわからない ということが客観的データとして積み上がってきています。

では、それはなぜなのかといえば、グループ1,2と比べた時に、大学生活スタート時における「科学的な知識不足」に加え、「学習経験や習慣、特に自走による学習経験不足」が大きな要因と考えられます。

逆に言えば、薬学専門分野として、2年後期ぐらいから学ぶことはほぼ同じ内容なのだから、それまでにこの不足分をどう補充するか が 大きなポイントであるといえるのではないでしょうか。


具体的にはこの時期において
「薬学準備教育ガイドライン」に基づき 不足する知識補充を行う

薬学 CBT・薬剤師国家試験必須問題 に取り組む とりわけ薬学の専門分野とは少し離れている「物理・化学・生物」、「衛生薬学」分野 について学習する ということを戦略的に進める時期 とするとよいのではないかと考えます。


もちろんそういった内容の科目も大学で行われているとは思いますが、そういった科目の単位をただ受身で通過した結果は、芳しくないわけです。

この内容を
「自分なりに学習することができるようになり、その経験を通じて学習経験、習慣、自走して勉強できる状況」になる必要があるということではないかと考えます。


ここで
ただ「学習する」という戦略では、おそらくすぐに挫折すると思われます。大切なことは決して一人で勉強しないことです。

大学の先生や職員さんで頼れる人が見つかればいいし、いなければ、可能ならば個別指導をつけるなどした方がよいと思われます。お金、時間、頭のどれをどの程度投資できるのか、という自分の状況に合わせ、戦略的に投資すべき時期という認識です。

大学2年生終盤までで、自分で勉強できるようになることが理想的です。とはいえ、そんなに理想通りはいかなそうだと思ったら、どこまでお金、時間、頭を投資するのか考えるべきと思われます。


参考リンク
薬学準備 まとめ
https://yaku-tik.com/yakugaku/category/basic/


時期2について 以上です。


時期3について 
1週間以内に追記公開予定:追記公開したらこの1文を削除します





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